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アトピー性皮膚炎に対するプロアクティブ療法とランクダウン療法、どちらが有効?|Voicyプレミアム放送文字起こし|2023年11月29日

※音声ラジオVoicy『ほむラジオ』2023年9月13日放送の文字起こしです。メンバーシップ『アドバンス』の特典記事になります。

こんにちは、ほむほむです。
プレミアム放送では、医師でも意見が分かれるテーマや、最新の医学論文情報などを共有しています。それでは早速始めてまいりましょう。

今回は、2022年に日本の研究グループから報告された、アトピー性皮膚炎の湿疹を悪化させないようにするための維持治療であるプロアクティブ療法に関する報告を共有させていただきたいと思います。

プロアクティブ療法:アトピー性皮膚炎のためのステロイド使用戦略とその有効性

プロアクティブ療法とは、アトピー性皮膚炎がひどい方に対して、まずステロイド薬をしっかりと塗り、皮膚を良好な状態にしてから、週1回から週2回程度、定期的にステロイド薬などの抗炎症薬を塗りながら、安定した期間を伸ばし、最終的には良い状態を目指す治療法です。

2000年前後から広く使われるようになり、日本小児アレルギー学会に参加されている方々を対象にしたアンケート調査では、ほとんどの方がプロアクティブ療法を知っている、または利用していると答えています。

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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊