②小児科専門医試験予想問題〜成長〜

問題1. 7ヶ月の乳児。体重増加不良を主訴に来院した。在胎42週5日、出生体重2200g、出生時身長48.5cm、母乳栄養児であり、離乳食を1日1回と果汁70-80mlを与えている。排便は1日2-3回であり、軟便である。現在の体重は8kg、身長70.0cm、頭囲52cm、大泉門3×3cm、胸囲43.5cm。正しいのはどれか。
a.頭囲は正常範囲内である.
b.大泉門の大きさは正常である.
c.正期産である.
d.低出生体重児である.
e.Kaup指数でみると痩せである.

問題2. 以下の組み合わせで、誤りはどれか。
a. 低身長         -2SD以下
b. 肥満          肥満度20%以上
c. 成長率低下        -1SD
d. 女児の2次性徴開始(平均)  10歳
e. 男児の2次性徴開始(平均) 11.5歳

問題3. 10歳の男児。身長121.4cm、平均身長は135.9cm、標準偏差5.8cmである。身長Z(SD)スコアは以下のうちどれか。
a. 0.5SD
b.    1SD
c. 1.5SD
d. 2.0SD
e. 2.5SD

問題4. 1歳6ヶ月の男児。定期健康診査のため来院した。身長80cm、体重12.8kgであった。この児のKaup指数はどれか。
a. 22
b. 20
c. 18
d. 16
e. 14

問題5. 正しいのはどれか。
a. 身長が標準曲線で15%タイル値から外れると異常である。
b. Kaup指数15は肥満と判断する。
c. 幼児期では肥満度+25%以上を肥満とする。
d. 身長の評価は体重との関係で評価する。
e. 身長のZスコアが-2SDより小さい時を低身長(小人症)という。

問題6. 誤っているのはどれか。2つ選べ。
a. 肥満度が+30%以上を肥満とする。
b. 身長が年齢相当の-2SD以下を低身長とする。
c. 性成熟の評価はTanner分類で行う。
d. Kaup指数は{体重(g)/身長(cm)×身長(cm)}×10で表す。
e. 日本人女児では平均9歳で二次性徴が開始する。

問題7. 出生前期の成長·発育について誤りはどれか 
a.胎芽期とは妊娠14日から8週までをいう.
b.胎芽期の障害は大奇形の原因となる.
c.胎児期とは妊娠9週から出生までをいう.
d.身長の増加は体重増加のピ一クより遅い.
e.胎児期の障害は小奇形の原因となる.

問題8. 中胚葉由来の臓器はどれか
a.眼の網膜
b.歯のエナメル質
c.結合組織
d.消化管上皮
e.肝臓の実質

問題9. 成長の区分について誤りはどれか
a.新生児期 生後1か月まで
b.乳児期 生後1年まで
c.幼児期 1歳より小学校入学(6歳)まで
d.'学童期 6歳から12歳まで
e.思春期 二次性徴のはじまりから生殖能力を持つまで

問題10. 身長の増加について誤りはどれか
a.出生時の身長は約50cmである.
b.1歳時には出生時の1.5倍になる.
c. 4歳では出生時の2倍, 12歳で3倍になる.
d.10~11歳では女子の身長は男子より高い.
e.身長の増加量が最大なのは思春期である.

問題11. 年間身長増加が最も大きい時期はどれか。
a. 乳児期
b. 幼児期
c. 学童期
d. 思春期
e. 青年期

問題12. 体重の増加について誤りはどれか
a. 出生後数日間に体重が約8%減少する.
b. 生後2~3か月で出生体重の2倍になる.
c. 生後1年で出生体重の3倍になる.
d. 4~5歳で出生体重の5倍になる.
e. 6歳で出生体重の6倍になる.

問題13. 生後2か月児の1日当たりの体重増加量はどれか
a. 10g
b. 20g
c. 30g
d. 40g
e. 50g

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