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三段跳の跳躍比率を調べてみた 【2019年日本選手権 1-3位】

最近の日本選手権は動画配信、YouTubeへの動画のアップなど見る側への配慮がされて良い環境になってきていると思います。先日開催された2019年日本選手権の男子三段跳の映像もYouTubeにアップされていました。

誠に勝手ではありますが、YouTubeの動画から2019年日本選手権の男子三段跳1-3位の選手の跳躍比率を分析してみました。
跳躍比率とは、記録を100%としたHop・Step・Jumpの割合のことです。
例えば、記録が13m00の選手が
Hop 5m00・Step 3m00・Jump 5m00 跳んだとすると
Hop  38.5%・Step 20.0%・Jump 38.5% となります。
計算は、5m00 ➗ 13m00 ✖️ 100 = 38.5% と各距離を全記録で割ると算出できます。

それでは
日本のトップ選手がどんな跳躍比率で跳んでいるか見てみましょう。
(三段跳大好きな人しか興味がないと思いますが笑)
まずは1-3位の選手の映像を見て
それぞれどんな跳躍比率か予想してみてください。

1位の山下選手 16m45(+0.5)

2位の竹之内選手16m06(+0.5)

3位の柿埜選手 16m03(+1.0)

なんとなくそれぞれの跳躍スタイルが違うぞ。
と思われた方が多いのではないでしょうか。


それでは実際に見てみましょう。

跳躍比率を見てみると、
山下選手はJumpが一番大きい割合に対して、竹之内選手と柿埜選手はHopが一番大きいですね。柿埜選手のホップは本当に!?と思うほどの距離で驚きましたが、YouTubeからの分析ではこのようになりました。
※画質のあらさ、撮影場所(斜めから撮影)の問題もあり、多少の誤差はあるかと思いますが大まかに参考にしていただければと思います。竹之内選手と柿埜選手は踏切板の手前から踏み切っている(ように見える)のでその分ホップの距離に足した距離で計算しています。

跳躍比率は、三段跳の競技や指導において一つの指標になるといわれています。

特に取り組んでいる課題(ホップを伸ばす、ステップを伸ばす、ジャンプを伸ばす)が本当に結果に現れているかを確かめることができるのも跳躍比率(各跳躍距離を調べること)のいいところです。

自分はホップの割合が一番大きいと思っていたけど、ジャンプの方が圧倒的い大きかった・・ということもある話です。

さらに。。と書き出すと長くなるので、
もし跳躍比率について興味のある方(三段跳大好き人間)がいましたら、もう少しマニアックな跳躍比率についてのnoteを書きたいと思いますので要望がありましたらコメントいただけますと幸いです。

まずは三段跳の選手や指導者は、一度跳躍比率を調べてみてはいかがでしょうか。

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