‘’悪役‘’が愛しくてしょうがない話

※ディズニー映画「美女と野獣」(アニメーション)のネタバレを盛大に含みます。

 昔からディズニーが好きで、特にディズニープリンセスが大好きでした。今も大好きで、一番のお気に入りは「美女と野獣」です。
 「美女と野獣」の悪役は「ガストン」という男なんですが、彼は横暴で、自分勝手なうぬぼれ野郎なんですね。けど、村で一番ハンサムで力持ちで、女の子にはモテモテだし、村人みんなをまとめるほどの指導力や人望がある。村の中では「英雄」扱いされているのです。

 私、このガストンが大好きで大好きでしかたない。「ガストンかっこいい!結婚したい!」という好きではなくて、「アアア良い悪役だなァ〜〜良い味出してるなァ〜〜〜くぅ〜っ」みたいな、好き。
 誰に言っても「わからん」て一蹴されちゃうんだけど、誰かわかる人いませんか。
 え?
 わからん…………???

「良い悪役」というものが、私の中にはあります。
 言葉を変えて言えば、「名悪役賞」とかそんな感じの…

 たとえば、ある物語の中で、世界を滅ぼそうとする悪役がいるとします。でも、「なんで世界を滅ぼそうとしているのか」とか、そういう理由や背景が描かれてないと、魅力を感じないんです。
 逆に、世界を滅ぼそうとしているにしても、「戦争ばかりのこの世界を一度終わらせて、誰も苦しまない楽園を俺が作りたいから」とか、そういう理由があるなら、グッと魅力的になる。理由があれば、それに賛同する味方もいる。

 悪役は、主人公たちの敵になる存在だから、それなりに脅威でなければいけません。脅威になるということは、それぐらい大勢の、もしくは能力的に優れた部下や仲間がいるということです。そして、そういう大勢の人や能力の優れた人を率いて、その上に立つだけのカリスマ性があるということ…
「単純に生まれながらにして悪役の能力がチート」とかの設定ではないもののほうが、好きです。

 ガストンは、
「ベル(主人公、美女と野獣の美女)が俺のプロポーズを断っておきながら、なんか醜い野獣と仲良くしてる。許せん!!」
 とかいうメチャクチャに子どもじみた理由で野獣を殺そうとする、すごくおバカで冷酷なガキ大将なんですが、それでも、
「野獣は、そのうち村を襲って子どもたちを食べていくぞ!!村を守るために、みんなで野獣を殺すんだ!!勇気ある者は!?俺について来い!!」
 という演説で、村人を扇動するようなカリスマ性があるんです。(本当は、野獣が人を襲ったり食べたりすることはない。)これが大好きなんです。
 その性悪な考え方が好きなんじゃないですよ。
 あくまで物語の中のキャラクターとして、役柄として、です。

 村人の野獣に対するイメージを煽り立てて突き動かす指導力、自分が好きなコと結婚するためならここまでする強欲さ、単騎で野獣と戦うのではなく人数を集めて勝とうとする狡猾さ、自分があくまで「正義」の名のもとに動いているのだと騙り続けるこの根性!!こんなに典型的なクズなのに、なぜか人望がある!!
 たまんないぐらい好きです、悪役として。
 え?わからない??
 そっか………………

 ガストンは「魂胆は性悪だけどなぜか人望があって侮れない」というタイプの悪役でしたが、他にも「色々悲しい過去があって復讐に走るタイプ」の悪役や、「自分が正しいことをしていると信じて疑わないタイプ」の悪役等等、悪役の魅力は尽きないと思います。彼らには彼らの過去があり、彼らには彼らの正義がある。
 (少なくとも主人公たちよりは)万人ウケはしない、ちょっと尖ってることをしてるにもかかわらず、ある程度の人望を集めてることも魅力なのかも。

✩そしてここからは、少し別の話。

 この間、「マギ」というサンデーに連載されていた少年漫画を読み終えました。
 ものすごく壮大な物語で、テーマも「世界はどうしたら平和になれるのか?」「なぜ人々は争いをやめられないのか?」というような重いもので、とても素晴らしい漫画でした。(あと、キャラクターがみんな人間としての魅力に溢れてる!!愛しい!!!!)
 この「マギ」という漫画は最初からある悪役がいるわけではなく、主人公たちに立ちはだかる敵は、時と状況によって変わっていきます。それこそ、味方だった人と意見が食い違うことになり対立したり、かつて肩を並べて助け合った仲間と剣を交えることも。

 そして、この「マギ」という漫画、ほとんどの場合において、主人公たちだけでなく、敵、第三勢力も、「みんな悪くない」のです。みんな、自分の自分勝手な欲望や破壊思想を満たしたくて対立してるわけじゃない。「この国を守るため」とか、「自分の民族を守るため」とか、「世界を平和にするため」とか………そのために、剣を取って立ち上がる。みんなそれぞれに家族や夢があって、それぞれに守りたいものがあって、それぞれの正義がある。

 泣ける(´;ω;`)ブワッ

 でもリアルの戦争や内紛などは、こういうことなのかもな…と思いました。
「夢を持ち、夢を叶え、それを愛してしまったがゆえに剣をとる。」
 深いなァ…………………

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Zuki

考えすぎることが短所であり、もしかしたら長所かもしれない。おおかた短所。
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