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ぺテルで怪僧ラスプーチン

みなさんご存知でしょうか、「怪僧ラスプーチン」を…

今回この文章を書くにあたってとりあえず「ラスプーチン」で検索をかけたところ、なんとこの曲がトップに!

懐かしい70年代のヒットソングですが、これがラスプーチンについての歌で、タイトルもそのものズバリ「Rasputin」であることを私はまったく知りませんでした。

しかもこの曲、2021年のいま現在、なんとTikTokで人気になっているらしい。
 なんでだよ… 

歌詞にはかなりトンデモな部分もありますが(ラスプーチンがコサックダンスを踊ったりとか)、この陰惨な史実をよくもここまでノリノリのディスコミュージックにしたなーと感心することしきりです。

ラスプーチンとは、ロシア帝政末期のニコライ2世の宮廷で実権を振るい、1916年12月に暗殺された伝説的な怪僧です。

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青酸カリ入りの紅茶とプチフールを食べさせられ、心臓と肺と眉間を撃ち抜かれてもまだ死なず、簀巻きにされて真冬のネヴァ川にわざわざ氷を割って投げ込まれて、それでやっと絶命した…というような逸話がまことしやかに伝えられていますが、それらは真実でないという言もあり、その死はいまだ謎に包まれています。

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暗殺の舞台となった「ユスポフ宮殿(モイカ宮殿)」はペテルブルク観光のメッカのひとつです。

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さすがロシア屈指の名門で、 ロマノフ家よりも金持ちだったといわれているユスポフ家所有だけあって、なにからなにまで贅を尽くした宮殿です。

玄関?からしてこう…

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中には私設のテアトルもあり、シーズンには実際にバレエの上演なども行われています。(いま現在はコロナの影響もあり不明です)

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ラスプーチンうんぬんを抜きにしても、一度訪れて損はない美しい宮殿です。

こんな美しい場所で暗殺を?と思われることでしょう。
ラスプーチンが殺害されたのは、やっぱりというか、陰惨な地下の部屋です。

かつてこの地下室の見学は、本館とは別料金かつガイド付きでなければ入れず、しかも夜しか催行されないという不思議な掟があり、なかなか足を踏み入れることがかないませんでした。

最近になってふたたび「殺害の間チャレンジ」の機運が高まり、調べてみたところ、いまは簡単に見学できるようになっていました。(チケット購入の際、本館見学にオプションでラスプーチン殺害の間見学をつけられる)

チケットはネットで事前購入もできますし、宮殿のカッサ(切符売り場)で直接買うこともできます。
ただし、ネットで買ったチケットではまっすぐ入場できず(QRコードもついているのですが)、カッサに行って購入した電子または紙のチケットを提示して別の券と引き換えなければならないので注意が必要です。(2021年6月現在)

今回ガイドなしでサクッと見ることができましたが、その代わり入場前に指定のオーディオガイドアプリをダウンロードさせられました。
(残念ながらオーディオガイドは日本語には対応していません。)

それ以外に注意すべきこととしては、
「ラスプーチン殺害の間」は特別だからか、それとも単に狭いせいか、ガイド付きの団体が先行している場合、一緒に部屋に入ることができません。

その際、「ここで待て」とか「ここでこれを読め」とか「前の団体が出てから階段を降りるように」、などと細かく指示されるので、最低1人はロシア語(か英語)のわかる人がいたほうがいいと思います。

階段はかなり細い木の螺旋階段なので注意して降りましょう。

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ここがラスプーチン殺害の現場となった地下室です。
部屋には人形をおいて当時の状況を再現しているのですが、申し訳ないですが、それがちょっと興醒めといえば興醒めです…

ここでラスプーチンがあんな目やこんな目に…! という知識があった方が絶対に面白いので、ロシア語と英語でオーディオガイドを聞き取る自信のない方は事前に出来事をさらっていくことをお勧めします。

殺害の間を出ると、ラスプーチンの死にまつわる資料(主に文書と写真)が展示されている部屋に出て終わりです…が、その部屋を出ると石造の廊下はまっすぐビュッフェへと続いているのでした…

さっきまで壁にはラスプーチンの死顔やらなにかものものしい写真が掲げられていたのに、いきなりおいしそうなメニューの数々のポスターが…いや、もちろんいいんですけれど…
( 死体安置所での写真などもあったのですが、ここでは画像を自粛します。検索するとすぐ出てきますので興味のある方は調べてみてください)

私たちは利用しませんでしたが、ビュッフェはいたって普通のようでした。
By K'Ichi

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(青酸カリは入っていません)

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ユスポフ宮殿(モイカ宮殿)

個人と小グループの入り口: ул. Декабристов, 21
劇場の入り口: наб. реки Мойки, 94
電話番号:+7 (812) 314 98 83
【チケット】
レセプション・ホールと居住区(オーディオガイド):750ルーブル
ラスプーチン殺害の展示:500ルーブル
(サイトで上記2つがセットで950ルーブルになっているのを購入しました)

切符売り場の営業時間:09:30 - 18:00
宮殿の営業時間:10:00 - 19:30

くわしくはサイトをご確認ください。

ぺテルで劇場へ行こう!」、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。


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