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バンクーバー朝日 【100日プロジェクト61日目】

カナダに住んでいる人なら、誰もが見たことがある、Heritage Minutesという60秒の番組がある。コマーシャルの時間に流れ、カナダの歴史を説明したものだ。

最新のHeritage Minutesは、バンクーバーの朝日野球チームについて。

バンクーバー朝日は1914年から1941年まで、バンクーバーで活動していた、主に日系カナダ移民の二世を中心とした野球チームだ。当時は、働きものの日本人がカナダ人の仕事を奪っているとして、反日感情も高まってきていたが、朝日チームはかなり強かったらしく、1919年にはマイナーリーグで優勝もしている。日本でも2014年に「バンクーバーの朝日」という映画になっている。

その後1941年に真珠湾攻撃のあと、日本人そして日系カナダ人は強制的に敵国の外国人とされ、収容所に送られた。これらの日系カナダ人の多くはカナダで生まれ、日本に行ったこともなく、英語しか話せなかったのに。

Heritage Minutesの冒頭も”We were born in Canada. We spoke English.” というところでハッとさせられる。

日本で生まれ育ち、カナダに移民としてやってくるまでは(そういう意味では私も『一世』である)、戦時中の日系カナダ人の強制収容(英語ではInternentと言う)のことなど全く知らなかった。学校で学んだ記憶もない。

しかし、カナダに来て20年経ち、強制収容のことを知れば知るほど、2万2千人の日系カナダ人たちがいかに大変な思いをしてきたのかと、胸が詰まる思いだ。今これを読んでいる人で、Internentのことを知らない人がいたら、ぜひ様々な資料があるので、手に取ってみて欲しい。バンクーバーには日系博物館があるし、オタワのCanadian Museum of History、またウィニペグのCanadian Museum of Human Rightsにも日系人の収容に関する展示がある。

今私や私の下の若い世代の日本人がカナダに自由に移民できているのは、戦時中の日系カナダ人の方たちの苦労の賜物だと思わずにはいられない。


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