🌳遥かなるわがペテガリ🦉

日本最後の秘境と呼ばれた静内川(シベチャリ川)流域に想いを馳せる男。現地の方々からの情…

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日本最後の秘境と呼ばれた静内川(シベチャリ川)流域に想いを馳せる男。現地の方々からの情報、自ら足を運んで目の当たりにした風景をお伝えします。主に日高山系の渓流、ダム、山小屋、日高横断道路など閉ざされた世界に纏わる現状や昔話を掲載。酷道、廃道、林道、未成線、ダム、釣りなどマニア向け

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ド迫力!奥新冠ダム直下へ!!

幻のダムと言っても過言ではない奥新冠ダム。ここは日高山脈の付け根にあり、アプローチ距離がハンパなくダムマニアだけではなく、登山者や釣り人たちも訪れることが困難な場所である。 そんな奥新冠ダムの直下に徒歩で行ける!そう数年前に先達からおうかがいしていたことを思い出し、8月のとある日に相棒のTくんと竿を釣り竿を振りながらアタックすることにした。 奥新冠ダム直下へのアタックをご検討されている方への参考になりましたら幸いです。 なお、奥新冠ダムまでの林道の詳細は過去の記事をご覧

    • 幻の林道『西の沢盆の沢線』

      2週間前の『第5ルート』探索でヘトヘトになったにも関わらず懲りない私とFさんは再び日高の林道廃道探索へ...。またしもビックリポンなトラブルが発生するのでした😅 今回のルート幻の下新冠ダム〜春別ダムに繋がる盆の沢林道とカミナリ沢林道、通称『西の沢盆の沢線』。 ここの存在も数年前から認識しており、その昔先達たちは朝から昼まで新冠川水系で竿を振り、夕方は春別川水系へ!という夢のような釣りをされていたようだ。 現在はゲートが設置され、下新冠ダムから春別ダムに行く場合、一度新冠

      • 幻の第5ルート『日高横断道路への道』

        むかわ町付近の田畑を朝霧が包み込む。実に幻想的な光景だ。 霞がかった大地から日高山脈に視線を移すと、尾根から茜色の朝日が顔を出し始めている。 私は思った。車を停めて今年購入したSONYのα6600でシャッターを切りたい...と。 しかし、ここは日高自動車。停車可能な場所もなく、そんな想いをグッと堪えこの一瞬の景色を眼裏に焼き付けることにした。 私はそのままFさんとの待ち合わせ場所である新冠の道の駅へと向かう。 6:40、新冠町のセブンイレブンでホットコーヒーを購入し

        • 高見ダムへの新規ルート

          東の空が白み始めた。朱色の柔らかな朝日が新ひだか町を照らす。素晴らしい一日の始まりだ。 私たちは国道235線を左折し、道道71号線を北上し始めた。 途中、セイコーマート静内御幸店で買い物を済まし、ホットシェフのオニギリ、ベーコンおかかを頬張りながら遠くに連なる日高山脈を眺めては本日の目的地への想いを馳せていた。 幻のダムといっても過言ではない高見ダムへの。 今回の探索ルート静内ダムの堤体を渡り、左岸沿いに続く『東の沢左岸林道』第一ゲート→シュットク沢を渡渉して一山越え

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        • 日高横断道路【新ひだか町側 完全版】
          2本

        記事

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          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その⑥(東の沢ダム〜美河林道ゲート)

          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その⑥(東の沢ダム〜美河林道ゲート)

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          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その⑤(恐怖のシビチャリ12号橋〜東の沢ダム)

          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その⑤(恐怖のシビチャリ12号橋〜東の沢ダム)

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          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その④ (千石トンネル出口側〜シビチャリ11号橋)

          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その④ (千石トンネル出口側〜シビチャリ11号橋)

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          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その③(道道111号線日高横断道路の千石トンネル最終掘削地点へ)

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          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その③(道道111号線…

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          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その②(道道111号線分岐点〜千石トンネル手前)

          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その②(道道111号線分岐点〜千石トンネル手前)

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          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その①(美河林道ゲート〜道道111号線分岐点)

          『秘境探索〜540億円の遺構を追う〜』その①(美河林道ゲート〜道道111号線分岐点)

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          高見ダムへの新規ルート探索

          静内ダムの左岸林道は高見ダムに続いている!10年前の私は 『ホントに!?地図には載っていないが、、、』 と思っていた。 それから情報を集め、この道の存在を知る事ができた。7Gさんのブログやふ〜ちゃんさんの山行記に掲載されていたり、はたまた北電の従業員さんから話を聞いたり、、、。 しかし!路面状況や林道自体の画像などは少なく、その存在を疑ってはいないが、頭の中にはボンヤリと幻の林道とのイメージが出来上がっていた。 これは一度調査に行くしかない!自称、静内川流域山域のマ

          高見ダムへの新規ルート探索

          日高横断道路の現状と未来〜新ひだか町側〜

          北海道の新ひだか町と中札内村を結ぶ予定だった道道111号線 通称『日高横断道路』をご存知でしょうか? この道路には 21.3 kmの未開通区間があり両町村の境界に掘削予定の静中トンネル(延長4,782m)を含む7.4 kmは未着工となっていたが、1984年の着工から2003年の19年の歳月に約540億円の建設費が費やされたにもかかわらず さらに40年近い工期と約980億円の資金が必要であったため2003年(平成15年)8月8日に北海道開発局より計画の凍結(実質中止)が

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          日高横断道路の現状と未来〜新ひだか町側〜

          秘境への裏ルート

          高見ダム、東の沢ダム、日高横断道路の開発区間、千石トンネルに行くルート 実は4つ存在します。一つ目は以前ご紹介した徒歩での 『神威山荘からの峠越えルート』 二つ目は静内ダムゲートをそのまま進む 『道道111号線、通称日高横断道路』※残念ながら通行禁止で業者さんのみ通行可 三つ目は静内ダム左岸にある 『東の沢左岸林道〜高見林道ルート』このルート、地図上では高見ダムからの放水口付近で行き止まりになっていますが 林班図にはしっかりと道が載っています。数年前まで北電さ

          遥かなる山へと続く道〜番外編の番外編〜

          北海道一の秘境ダムである東の沢ダム。 そこから少し足を伸ばせば 日高横断道路の開発道路区間へ行くことができます。遥かなる山へと続く道の番外編の番外編として日高横断道路までの道程もご紹介させていただきます。 まずコースタイムと距離を 東の沢ダム→東の沢発電所入り口 約0.5㎞東の沢発電所入り口→東の沢橋(シビチャリ1号橋)下 約2㎞(帰りが超急登w)東の沢橋下→日高横断道路分岐点 約1㎞と約3.5㎞、徒歩で4〜50分の道程です。 東の沢ダムからスタート。ここから東の

          遥かなる山へと続く道〜番外編の番外編〜

          遥かなる山へと続く道〜番外編 『北海道一の秘境ダム』〜

          『遥かなる山へと続く道③』の番外編として、東の沢ダムまでの道程をご紹介させていただきます。 ペテガリ山荘から東の沢ダムまでは意外と近く 少し歩けば辿り着ける距離にあります。まずペテガリ山荘から東の沢ダムまでの距離は 約6キロほどです。時間にして約1時間前後。 東の沢ダムまでの林道は緩やかな下り坂が続き、スタスタと歩いて行くことが出来ます。 ではペテガリ山荘を出発します。 左側にはコイカクシュシビチャリ川があります。林道はこの辺りのみ軽く崩れています。 ペテガリ雨

          遥かなる山へと続く道〜番外編 『北海道一の秘境ダム』〜

          遥かなる山へと続く道③

          日高山脈の付け根にも関わらず 意外と人の手が入っています。ベッピリガイ沢付近。 千古不抜だった森は トドマツ、カラマツ畑と化しています。ここでトドマツ、カラマツなどの針葉樹とニレ、カツラ、ヤチダモなどの広葉樹の違いを。 人工林でよく見られる針葉樹は内部がストローのような ストレートな管になっており、そのため 雨水を吸い込める量が少なく、蓄えられた水の放出も早いです。対して広葉樹は 細かい毛細血管のような内部なので 雨水を大量に吸い込めて、かつ蓄えられた水を放出

          遥かなる山へと続く道③