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東京

あの日飛び出した此の街と君が正しかった


この言葉が刺さった時私は何をしていただろうか。
役者を目指して大学入学と同時に上京そして養成所に通い出した。実は練習がてら応募したオーディション。見事に合格した。しかしそれに満足していたのだ。

毎回のレッスン、台本は常に持ち、自分が気持ち良いだけの演技をして、上辺でお芝居している私の気持ちなんか既にお見通しだったであろう。
もちろんそれに満足している私にも気付いていた。だけど大人は言ってくれない。当たり前だ。
お遊びの場所じゃないんだから誰が言うか。

でも、何事も中途半端にしか続かなかった私が身を削ってまでしたいと思えるのはお芝居しかない。

私にはもうお芝居しかない。いや、自分がこれだけにしたんだ。失ってまで。


今わたしは人生の博打をしているのだ。

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