コーヒーブレイク

丸投げする上司、丸投げされる部下

 パートナーシップを洗練するスペシャリストのHOSUです。仕事や人生を豊かにするパートナーシップを日本中に充満するために、パートナーシップについて綴っています。

 note連投50日目。部下に仕事を丸投げしてくる上司がいない人も、そういう上司がいるという人も、この記事を参考にしていただけたら、わたしとしては書いた甲斐があります。

上司が部下に仕事を丸投げしてくる

 これ、部下目線でみると、「何にもサポートしてくれない」「結果が出なければ怒るだけ」といったところでしょうか。
 わたしが知人から聞いた話によると、「いい結果については何も触れない」「悪い結果だけ問いつめる」「やったこともないことにろくな教育や指導もせずに、”こんなこともできないのか”と責める」「自分はふんぞり返って資料に目を通して怒鳴り散らすだけ」みたいな人が、部下に丸投げする人として見られていました。

 そうみると、もはや上司は敵に見えてきます。だって、自分たちより給料もらってて、号令出すだけで、自分はなにもしないんだから、理不尽な敵にみえてもしかたありません。そんな関係に、パートナーシップがあるコミュニケーションなんて想像もつかないですね。

 でもね。ちょっと想像してみましょう。

 部下には上司が丸投げしているように見えるけれど、その丸投げしているように見える態度や言動にも、いろんなタイプがありそうだなと思うんです。

1)ほんまに横柄に丸投げしているタイプ
 部下は指示されたことをやるのが仕事。どうやって結果出すかを考えるのも部下の仕事。というタイプね。ほんまに丸投げしているタイプがこれ。

2)部下を育成しているつもりのタイプ
 部下にいちいち教えてしまったら、育たないじゃないか!というタイプね。一理あるんだけどね。やり方を一から十まで言わなくてもいいけど、観点やポイントすらも言わずに、自分が思うものと違うものがでてきたら怒るからややこしい(笑)

3)自分の体面を保つために強くでるタイプ
 実は、自分がもし部下の立場だったとしたら、何をどう手を付ければいいのかわからないから、教えることも、観点やポイントを伝えることもできず、「君たちで考えてくれ」というタイプね。このタイプは、上司が「わたしもわからないのよ。だから一緒に考えましょ」って言ってくれたら部下も安心なんだけど、体面を保つために、そういうことを言わないから、部下からは能力がない人間として扱われてしまうんですね。

 他にもいろんなタイプがあるけれど、この3つだけをみても、どのタイプの上司も「このやり方でいいんだ!」って確信をもってやれている人って、きっと少ないんだろうなと思うんですね。

 いや、むしろ、「これでいいんかな?」という自問自答をどこかにもっているんじゃないかと思うんです。

 わたしが思うのは、上司への教育・サポートが、そもそもあるのかな?ということ。

 主任→係長→課長→部長→専務→取締役→代表取締役とポストがあるとして、誰が誰の教育・サポートをしているんだろうって思うと、上にいけばいくほど、どんどん誰からも教育・サポートされないってなってませんかね?

 そこにどこか被害者意識のようなものがくっつくと、部下へのサポートにも前向きになれなかったりします。
 上からの指示に納得していなければ、部下には指示を出しても、納得していないからこそ具体的なアイディアや観点を出せない・出したくないという姿勢になり、それが結果的に丸投げとして受け止められるということもあるように思うのです。

 「上司も迷ってる、困ってるのかもしれない」という言葉を、あなたの心の片隅においてみましょう。

 部下に丸投げする上司がいたら、部下も「それはあんたが考えることだろ」と上司に丸投げしているケースも珍しくないからです。

 あくまでも、パートナーとして、一緒に考える。
 部下は上司の下に入らず、上司は部下の上に立たず、結果に対しては対等であるという立ち位置でコミュニケーションができれば、きっと「丸投げ」を問題として持ち続ける必要もなくなるのかなと思います。

 とっとと手放して、欲しい結果を一緒に作るパートナーシップを、組織の中に充満させましょう。

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。