パートナーシップのないフィードバックは暴力だ
ペホス@パートナーシップをデザインする専門家、です。
フィードバックを躊躇するリーダー
リーダーがそんな調子じゃダメでしょう!と思う経営者がいるとしたら、断言しましょう。
・あなたには、見えていないことがあり、扱えていない領域がある!
・あなたがパートナーシップを損ねている場や相手が確実にある!
・そして、それに気づいていないのは、あなただけだ!
なぜなら、わたしがリサーチする限り、リーダーに限らず、フィードバックを躊躇するパラダイムをたいていの人がもっています。躊躇する理由はさまざまですが、1点だけ、9割以上の人が共通してもっているパラダイムに、わたしは注目しています。
フィードバックは相手を傷つける
「フィードバックは相手を傷つける(orイヤな気分にする)」
これが9割以上の人が持ち合わせているパラダイムであることを、わたしは発見しています。
別に、相手を傷つけたくてするフィードバックじゃないはずなのに、相手が傷つくんじゃないか(orイヤな気分になるだろう)と捉えているって、なんだか変ですよね。しかし、この変なとらえ方が、フィードバックを躊躇する背景にあるようです。
この「フィードバックは相手を傷つける」がパラダイムとしてあるのだとしたら、フィードバックをする人も「自分はフィードバックをされると傷つく(orイヤな気分になる)」というパラダイムがあるということです。
その最たる発言が、「わたしが、もしそんなこと言われたら、イヤな気持ちになるから、わたしも相手に言いたくない」という発言です。たまに、こういう人いません? 自分がフィードバックをしない合理的な理由のように振りかざす人ですね。
ここまで言えばわかりやすいですが、そうじゃなくても、あなたがフィードバックを躊躇するのは、
・これで傷つけたらイヤだな
・メンタル不全になったらどうしよう
・辞められたら困る
・関係が悪くなったらイヤだ
そんなものがありませんかね?
それってパートナーシップが欠けているんだよね?
別に相手を傷つけようと思っていってるわけじゃないのに、「そう受け取られたらどうしよう・・・」って躊躇している話、本当によく耳にするんですよ。そういう話を聴くと、毎回、思うことがあります。
「それ、そのまま、言えば良いじゃん」って。
「わたし、あなたにこれから伝えたいことがあるんだけど、もしかしたら耳が痛いことかもしれないし、言われて不本意だって感じることかもしれないけれど、気になっていることがあるから伝えるね。でも、これはあなたを傷つける意図じゃなく、チームとしてみんなで成長しながら良い仕事をしていくために伝えることだから、そう聴いてほしいの。
でもね、そうは言っても、あなたが傷ついた〜って思うんじゃないかと思って気になりながら、いまも話しているのよね。で、伝えてもいい?」
自分にあることを持ち出して相手に伝えず、勝手に「相手はこう思うだろう」と決めつけて、相手にあることを持ち出してもらうこともしないところに、パートナーシップって芽生えないよね。
だから、そんなパートナーシップがないところで行うフィードバックは、暴力と変わらんよなと思うわけです。
そのことがわからずにいる経営者が、パワハラだ〜!って訴えられたりするんだろうな。
記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。