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『ハイキュー‼︎』を好きになって救われた

2020年にハマったものの中で『ハイキュー!!』は特に熱が高い。私は、何かをとても好きになると「見て!読んで!行ってみて!」とオススメして回る。中でも、『ハイキュー!!』は何人に薦めたかわからないくらい入れ込んでいる。

アニメを全て見て、マンガを全巻買い、イラスト集や公式ファンブックを買い、最終回をリアルタイムで追いかけるためだけにジャンプの定期購読を申し込み、複製原稿プレゼントキャンペーンに申し込み……と、ハイキュー関連の商品をどんどん買い集めていった。

来週のクリスマス前後には、『ハイキュー!!』の画集が届く。すっごく楽しみ……!

『ハイキュー!!』は一時期、私にとって”救い”のコンテンツでもあった。春頃のステイホーム期間に気分が落ち込みがちだったのが、『ハイキュー!!』に夢中になれたおかげで、不安な事を深く考えずに済んでいたからだ。

このnoteでは、今やかけがえのない存在である『ハイキュー!!』に、どうやって私がハマっていったか、どこが好きなのかを紹介していこうと思う。

(最終巻までの内容も含めたネタバレがあるのでご注意ください……!)

【『ハイキュー!!』とは?】
■概要
『少年ジャンプ』で連載していた、宮城県が舞台の高校バレーボールを題材にしたマンガ。作者は、古舘春一先生。

■あらすじ
主人公・日向翔陽がテレビで見た「小さな巨人」のバレーボールのプレーに憧れ、バレーを始める。成長した彼が中学の退会で惨敗した相手校のライバル・影山飛雄に高校で出会い、共に全国大会を目指すようになる。

私の『ハイキュー!!』のハマり方

私は、バレーボール経験者でもなければ、バレーボール好きだったわけでもない。全く接点のないテーマのマンガにここまでハマったのに、本当にびっくりしている。

ハマり始めたのは、2020年の5月。だから半年ちょっとの期間で魅了されたことになる。私のハマり方は、ざっくりいうと下記の流れだ。

①『ハイキュー!!』について語っているラジオを聴く
②試しにアニメを観てみる
③どんどん観進めて、公開されているアニメを全て見終える
④心に残るセリフが多かったので、原作マンガに興味を持つ
⑤原作マンガを試しに『ジャンプ+』で一話読んでみる
⑥即全巻まとめ買い
⑦コミック最新話まで追いつく
⑧最終話をこの目で見届けたいと思い『ジャンプ』で最新話まで購入
⑨『ジャンプ』定期購読開始
⑩『ハイキュー!!』最終話公開、複製原画プレゼントキャンペーンに申し込む
⑪イラスト集、公式ガイドブック、『ハイキュー!!ショーセツバン!!』、ファイナルガイドブック、画集購入
⑫つづく

はじめは、新しいアニメを観たい気持ちからスタートしていた。それが、どんどん観進めてしまい、原作も好きになり、気が付いたらジャンプを買ったりガイドブックを買ったりとどんどんハマっていった。

ここには書いてないけど、アニメを二周観たり、『がぶ飲み』のコラボ企画に申し込んだりもした。好きなものがある生活は本当に楽しい。


『ハイキュー!!』で好きなところ

好きなところは多すぎて絞れない。ストーリーもキャラクターもそれぞれ違った思い入れがある。その中から、いくつか好きなところを紹介したい。

①少しずつ強くなる
主人公の日向は、”下手くそ”からはじまる。まともにレシーブができなかったり、影山の頭にサーブをぶつけたりして影山に常に怒られっぱなしだ。でも、試合や練習を経て少しずつ上手くなる。

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(『ハイキュー!!』2巻より引用)

最初から上手い選手として登場していると、「違う世界の人間だからなあ」少し冷めてしまうことがある。でも、日向はセンスこそあるが、技術・体調管理面ではまだまだのところからスタートする。でもそこから、着実な成長を遂げる。その成長過程を応援したくなって夢中になれた。

②冷めているキャラクターが見せる本気
これは主に、月島蛍のこと。(一番好きなキャラクターなんです……!)

『ハイキュー!!』は直情タイプの日向と、天才でバレー馬鹿の影山がストーリーの中心なので、体育会系な”負けてたまるか!”といった雰囲気がある。

その環境の中で、”スキルも頭脳もあるけど、特に頑張りたくない”というスタンスの月島がいることに強く惹かれた。私にも物事をと冷めた目で観察するところがあり、共感したのも一因だと思う。

そのままのやる気ないキャラでも充分好きだったのに、(だから青葉城西の国見ちゃんも好き)ツッキーは話が進むにつれてどんどん”負けたくない”という気持ちとバレーボールへの熱意を見せ始める。こんなん好きに決まってるじゃないですか……!

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(『ハイキュー!!』19巻より)

一番グッときたのは、対白鳥沢戦の牛島ブロックのシーン。ツッキーに関しては「ここ見て!」と語りたいシーンは他にもたくさんあるけど、このポイントとは関係ないので控えます。

③過程を大事にする
烏野高校は、全ての試合に勝つわけではない。チームも日向も大きな挫折を味わっている。ここで勝ちたい、と強く願った対青葉城西戦のIH予選でのチームの敗北、もっとコートに立っていたいという思いに身体が付いてこなかったため、退場することになってしまった対鴎台戦の日向。

それでも「負けたらゲームオーバー」としていない。次があることを示してくれる大人からの言葉や敵からの激励があったり、卒業後の日向たちも常に「次」を見据えている。これが、本当にいい。

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(『ハイキュー!!』8巻より引用)

負けたあと、すぐにブラックアウトするようなストーリーでは展開されず、悔しさを噛みしめ、前へ向く。対青葉城西戦後に泣きながらご飯を食べるシーンなんかは、負けてもその日は続く様子に現実味がありすぎて苦しくなった。

さらに、『ハイキュー!!』では敗北に対する悔しさや積み上げてきた過去が着実に未来への糧となっていることがその後のストーリーで描かれる。熱いよなあ。

④負けた相手をモブとして扱わない
これは③と被る部分があるけど、ストーリー全体では通過点である”負けた選手”にも背景や想いがあることをしっかり描いているところが素敵だ。

『ハイキュー!!』では、一回戦で負けるような相手も、その人物がバレーボールに対する想いをもって戦っていることがわかるような描写がある。対常波高校の池尻も「弱小だよ」と言いながらも、彼なりに想いをもって戦っていたことがセリフや振る舞いから感じられた。

一番印象的なシーンは、IH予選で一回戦敗退してしまったチームを描いたこのページ。選手全員の想いをしっかり描こうとしていると感じた。

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(『ハイキュー!!』5巻より引用)

現実に部活で全国レベルだったり強豪校で戦っていた人は、多くないと思う。だから、この一回戦負けのメンバーを描いてくれたことで「自分もかつてここにいた」と感じられた部分がきっとあったんじゃないかと思う。少なくとも、私はそうだ。

④目標を通過点として描く
負けが終わりではないなら目標達成しても終わりではなく次がある、と示していると感じるシーンがあった。

日向がずっと目標にしてきた小さな巨人・宇内天満に会い、バレーを続けていないことを知った後に「あんまがっかりしてない」というセリフを呟くところだ。(このセリフを聞いて、影山は「やっとかよ」と答えている)

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(『ハイキュー!!』38巻より引用)

おそらく、既に日向にとっては小さな巨人になることだけが目標ではなくなっていたから、目標だった宇内がバレーをやっていなくてもがっかりしなかったのだと思う。(※個人の見解です)

それまで”小さな巨人”に憧れを抱いていたのが、自分のために頑張り始めるきっかけになったシーンだろうな、と感じている。影山の「やっとかよ」もそういう意味だったんじゃないかなと思う。まさに通過点。

⑤ハイキューで”自分”が見つかる
43巻以降、大学4年生の代になった日向と影山がVリーグで戦うシーンがある。そこでは、『ハイキュー!!』で登場したキャラクターが応援していたり、仕事をしていたりするシーンが随所で出てくる。

そこでは、名前だけでなく「公務員」「転職活動中」「警察官」などの現状の情報も足されていた。中には、バレーボールの才能を持っている人でプロになっていないメンバーも居る。宮治はおにぎり屋、西谷はカジキ釣り、宇内は漫画家。”才能があると言われたとしても、好きなことを目指していい”というメッセージのようにも感じた。

ここで、進路としてプロだけでなく他のステータスや職業も描かれるのがうれしいと感じた。

2012年の連載開始当時に高校生だった人は、ちょうど今は働き始めている頃。”才能”や”好き”を突き詰め選手を選んだ人、”才能”はあるけどあえて別の道を選んだ人、夢中になったこととは違う職業に就いた人、転職中で悩み中の人……まさに作中のキャラクターと同じ状態だ。

そのため、自分の進路と同じ生き方をしているキャラクターがいると、自分の人生も肯定されたように感じるのではないかと思った。単純に、『ジャンプ』に自分みたいなキャラクターを見つけられるのってうれしいよね。

⑥細かい好きなところ
細々とした好きなことも書いていきます。大前提として、キャラクターはほぼみんな好きです。ストーリーが進んでいくほど愛着が湧くんだよね。

・ツッキー(月島蛍)
気だるげで意地が悪く、ノリの悪いツッキー。みんなが喜んでいるシーンや同じポーズをしているようなときも、ひとりだけ違うことをしてたりするので、わざわざ姿を探しちゃう。間違い探し的な感じでいつも楽しみ。気が乗らないことは一切やらないのが、もはや清々しい。

・スガさん(菅原孝支)
チームの空気をあたためるムードメーカー、スガさん。見た目は爽やかなのに中身は熱血系かつ調子に乗りやすいところがかわいくて好き。

・SPYAIRさんの曲
アニメ版のOPとEDを担当しているSPYAIRさんの曲は、いつも爽やかでとても好き。平日の朝に気合入れるのに聴きたいと感じる曲。

・第1期第1クールOP:『イマジネーション』
・第2期第1クールOP:『アイム・ア・ビリーバー』
・第4期第2クールED『OneDay』

『ハイキュー!!』公式Twitter
宣伝イラストがかわいい。キャラクターのオフショットや意外な一面を見れる楽しみにもなっていた。ほんとかわいい。古舘さん天才!

終わりに

2020年の私の”好き”の発見の中で、一番の収穫が『ハイキュー!!』だった。

リモートワークが増え、なかなか人と会えない中で、唯一の”未来”の楽しみだった頃もある。おうち時間が長かった頃は、感情がなかなか動きづらかったけど『ハイキュー!!』が、感情を大きく動かしてくれた。夢中になれたおかげで、不安な気持ちになりすぎずに済んだ。だから、『ハイキュー!!』は私にとって”救い”のコンテンツだった。

今回noteで言葉にしてみて、より『ハイキュー!!』が好きだと実感した。いろんなことを書いたけれど、まだまだ語り尽くせていない。特にツッキーの好きなところとか。他にも、各キャラクターの魅力、試合や練習での熱いシーン、名台詞、ツボだったギャグ要素、など紹介したいことはまだまだたくさんある。

だから、また今度違う角度から『ハイキュー!!』の好きなところをただ熱く紹介してみたいと思います。

『ハイキュー!!』を好きになってよかったなあ。

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このnoteは所属しているオンラインコミュニティ、コルクラボのnote部でアドベントカレンダー企画で書いたものです。
テーマは「好きのおすそわけ」または「2020年の推しnote」。
他のメンバーのnoteも面白いのでぜひ読んでみてください~!

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