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大切な瞬間にどう向き合うか。#dotcolony冬合宿


「この瞬間を保存したい……!」

そう感じる瞬間は突然やってくる。

目の前にいる人が
ご飯を美味しそうに頬張っているとき。
ため息が出てしまうような
透明感のある青空を見たとき。

その場にあった表情、動き、色、気温……
どこかに溜めておいて、じっくり見返せたらどんなにいいだろう。
  
一部分的に保存する方法はある。
文章にする。動画にする。写真を撮る。
  
自分にもできることだけど、充分ではない。
一人だけでは切り取れるものに限界があるし、
技術だって足りない。

でも、もし写真が好きな人たちが集まって
同じ場所で写真を撮ったら?

あらゆる「保存したい」と思う瞬間を残せるかもしれない。

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写真好きが集まったら、何が起こる?

「ときめく写真の作り方」がテーマのオンラインコミュニティ「.colony」。
所属しているメンバーと、湯河原と熱海を巡る合宿に行ってきました。

テーマは、『みんなの「やりたい」と「できる」に向き合う冬合宿』。
二日間かけて、できることもやりたいこともとことんやるのが目的です。

写真好きの人たちで集まったら、どんなことが起こるんだろう。
なんだか、面白いことが起きそう。
そんな期待を胸いっぱいに抱え、せっせと準備をしてきた合宿でした。
ここから、二日間の様子をレポート形式でお届けします。

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合宿のしおりの表紙。秋らしいテイストでときめくしおりを作ってくれたのは、きぬさんです。 

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湯河原・熱海の2日間。 何をしたい?

合宿の始まりは、湯河原駅から。

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駅前には手湯があり、もくもくと湯気を立てていました。
珍しいものを見ると、観光地に着いたことを実感しますね。

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集合場所に着いたら、まずは名札を記入します。
初めましての人も、これがあれば安心。

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カラフルな秋モチーフで周りをぐるっと囲ったかわいい名札。作ってくれたのはみゆきちさんです。

そして、二日間の個人目標をホワイトボードに書いていきます。
「え~なんだろう……」と悩んでいる人もいれば、さらさらっとすぐに書いてしまう人も。

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記入したら、ホワイトボードを持って撮影!
通りがかる人たちが不思議そうに見ていたのが、少し恥ずかしい。

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一人ずつ駅前で撮影していきます。photo by さんまり

どんな目標があったのか、少しだけ紹介します!

・みんなの自然な様子を撮りたい
・湯河原のときめくカフェを見つけたい
・季節の移り変わりを感じる
・透明を切り取る
・ゆっくりまったり過ごす

写真に関することも、そうでないことも。
季節に関するものや、みんなの様子を撮りたい、という人が多い印象でした。

私は「空気感の伝わるnoteを書く」を目標にしていたので、宣言したからにはこのレポートを完成させなければと思えました。

ひとりでぼんやりと考えているよりも、みんなにシェアした方が頑張れるものですね。

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さっそく、お世話になる旅館へ。

みんな揃ったらバスに乗って旅館へ向かいます。
しかし、バスが止まるのは山のふもとまで。
山の中腹にある旅館までは、坂道を歩いていきます。

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重い荷物を抱えて、坂を上っていきます。photo by きぬ

あちこちから「無理~」「きつい~」なんて悲鳴があがる急な坂道。

何度も立ち止まったり、重い荷物を抱えている人を他の人が手助けしたりしながら、ひたすら上っていきます。

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遠くに見える後列が心配……。 photo by きぬ

やっと上り切った先には、青空に朱色が映える大きな旅館がありました。

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THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA
.colony総勢24名がお世話になる旅館です。

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内装も日本らしさを感じる、荘厳な雰囲気でした。
ゆっくりできるカフェスペースがあったり、ポップつきの本棚があったり、豊富な種類の浴衣があったり……どこをとっても魅力いっぱいでした。

▽THE RYOKAN TOKYO のサイトはこちら


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お昼ごはんは、それぞれ好きなものを。

旅館に着いたらさっそくお昼ごはん!
坂を上っただけのはずなのに、どっと疲れがでてお腹も空いてきました。

お昼ご飯の会場は様々なかたちのYogiboでいっぱいの癒し空間。

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身体をだら~っとあずけるにはこれ以上ない至福のクッション。

メニューはカレー・唐揚げ定食・お茶漬けなどからそれぞれ好きなものを選びました。

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衣がサックサクの唐揚げプレート。

どのメニューもとても美味しそうでした……。自分でこれがいい!と選んだはずなのに、他のものも食べたくなってしまうものですね。

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揚げおにぎり茶漬け(和風ホタテ)photo by yuri

お互いの仕事の話や好きなこと、今回の合宿でしたいことなど、あちこちで話に花が咲いていました。美味しいご飯が一緒だと会話も弾みます。


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あたたかなエネルギーを蓄える。

お腹がいっぱいになったら、紅葉と足湯を求めて万葉公園へ。
出発する前に、みんなで集合写真をパシャリ。

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どっころポーズでみんなにっこり。photo by はっち

万葉公園までは、徒歩で約15分。
さっさかと速足で歩く人、わいわい会話を楽しんでいる人、写真を撮るのに夢中になってどんどん列から離れていってしまう人……
20人以上いると、歩くペースはみんなバラバラ。

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万葉公園の入り口から始まる階段を上がっていくと、赤く染まったもみじが出迎えてくれました。

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みんなすかさずカメラを構え、撮影タイムに。
こんな素敵な写真が撮れたようです!

さらに奥に進むと「独歩の湯」が見えてきました。
ここでは、9種類の足湯に入ることができます。 

▽独歩の湯についてはこちら

9種類の足湯は、効能や作り、温度がそれぞれ異なります。
底にツボを刺激する石が転がっていたり、ザラザラした床になっていたり。
火傷をするんじゃないかと思うくらい熱いところもありました。

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どっころの湯。.colonyのメンバーでいっぱいです。photo by はっち

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上半身はあったかい恰好なのに、足元を見ると半ズボンを履いた小学生みたいなちぐはぐ感。 photo by ありぺい

いろんな足湯に出たり入ったりを繰り返し、引き上げる頃には全員足が真っ赤になっていました。まるで、赤い靴下を履いているかのようでした。
みんなでお互いの足を見て、笑い合ってほっこり。

「紅葉を撮る」という秋らしいイベントと、「足湯に浸かる」という温泉地らしいイベントを堪能し、ぽかぽかとした暖かいエネルギーを蓄えることができました。

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「最高の一日」ってどんなものだろう?

宿に戻ってからは、想像力を膨らませる時間。
.colony主宰、のちさんによる「最高の一日」を考えるワークショップです。

▽最高の一日とは?

自分にとって「最高の一日」はどんなもの?
誰と何をして過ごしているんだろう?
休日か平日、好きな方を選んで制限をかけずに自由に考えていきます。 

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ワークショップの説明中。 photo by きぬ

今回のワークショップは三段階。
二時間かけてじっくりと取り組みます。

ステップ1:最高の一日を書き出してみる。
ステップ2:最高の一日を分析する。
ステップ3:仲間とシェア

時間の使い方は人によってバラバラ。

最高の一日を仲間にシェアして、感想をもらうことができた人。
じっくりと自分の最高の一日の構想を練り続けた人。
最高の一日に足りないものや必要な行動を分析する段階に入った人。

進捗に差があっても、隣で真剣に考えている人がいることで、しっかり考え抜くことができました。

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ステップ1が終わり、ステップ2に進んだ人たち。photo by きぬ

自分の理想や現状を見つめる時間は、日々の生活の中では後回しになってしまいがちなもの。
毎日前に進むことも大切だけど、立ち止まって進む方向やスピードの調整も大切ですね。

湯河原という日常から少し離れた場所にいることで、普段の生活を意識しすぎず自由に考えることができたように思います。

ここにいたメンバーとじっくり話す機会があったら、最高の一日をどんな風に描いたのか聞いてみたいな。

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ときめきが散りばめられた夕ご飯。

湯河原を歩き回り、ワークショップで頭を使い、体も心もへろへろに。
夕ご飯は、すぐに手を伸ばしたくなるようなものばかり。

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もみじの生麩がのった、お肉がいっぱいの鍋。
一つひとつ、こだわりが感じられる付け合わせ。
栗がゴロゴロ入った栗ご飯。

ときめきポイントがあちらにもこちらにも。
見た目が美しいだけでなく何を食べても美味しくて、胃も心も満たされる夕ご飯でした。

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お風呂の後は、自由に過ごす時間。

湯舟にゆったり浸かったあとは、みんな自由に過ごす時間。
お腹がいっぱいでお風呂に入ってほかほかしている状態だと、眠くなってくるところ。
それでも何かしたいな、と思ってしまうのは「合宿」だからこそですね。

仕事をしている人、レタッチ講座に参加する人、部屋でゆっくりと過ごしている人。
それぞれが自由に過ごす時間となりました。

はっち先生のレタッチ講座はとても勉強になったとの噂なので、またぜひ開いてほしいです……!

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爽やかな秋晴れを横目に、朝ごはんへ。

「雨が降るかも」と言われていた二日目。
目覚めてすぐに窓の外を覗くと、爽やかな青空が広がっていました。
絶好のフォトウォーク日和です。

朝ご飯は、ずらっと並んだ小鉢がかわいい、おちょこ御膳。

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12個のおちょこにアジの開き、お味噌汁、ご飯。
いつもだったらお味噌汁をゆっくり飲む時間もないけれど、この日はひとつひとつ味わって食べることができました。なんと贅沢な時間……。

周りを見渡すと、朝から自然光をいかして写真を撮っている姿を発見。
さすが、写真コミュニティです。

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朝ご飯を食べているときは、「何時まで起きてた~?」「夜は何してたの?」「レタッチ会どうだった?」なんて会話が飛び交っていました。

全体的にみんなの動きがゆったりとしていた気がするのは、やはり眠さによるものかな?笑

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二日目は、熱海で。

身支度を整えて、さっそく向かったのは熱海駅。
二日目も引き続き楽しむ人、ここでさよならする人、二日目から合流する人。
みんな揃って集合写真をもう一枚パシャリ!

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慰安旅行風の写真。photo by はっち

二日目は、熱海でのフォトウォーク。
まとまって行動していた一日目とは違い、少人数で動くことになります。
それぞれの個性が出そうな予感。
どんな一日になったのでしょうか。

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みんなのときめき探し in 熱海

二日目は一日目の書いた目標が近い人とグループ行動。
どんな歩き方をしていたのか、みんなのツイートで紹介します。

初島に行っていたグループ、ひたすら食い倒れていたグループ、素敵なカフェ写真を撮っていたグループ……。

SNSで写真が見れると、それぞれのときめきをおすそ分けしてもらった気分になれますね。

同じオンラインコミュニティに所属しているからか、違った楽しみ方をしていても行く場所が被りがち。少しくすぐったい気持ちになりました。

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ここで一旦、合宿は終わり。

グループ行動を終えたら、二日目の始まりの場所へ。
遠くから参加しているメンバーもいるので、一旦ここで合宿が終わります。
日差しも柔らかくなり、少しノスタルジックな気持ちに。

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「おつかれさまでした~!」を言ったと同時にたくさんカメラを向けられて照れました……。photo by きぬ

中締めとして、少しだけ挨拶。
「やりたいこと、できることはできましたか?」という問いかけに、みんながうんうんと力強く頷いてくれたのを見て、ほっとしました。

なかなか上手く言葉にできなかったのですが、みんなへの感謝の気持ちが少しでも伝わったらいいな。

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夕方から夜にかけての魔法の時間。

残ったメンバーで向かったのは……
海です。熱海サンビーチ!

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ザザーン、という波の音はいつ聞いても心が安らぐもの。 
photo by きぬ

合宿の最後の思い出づくりに、みんなで花火をしました。

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花火! photo by ていえみ

マジックアワーの空の綺麗さ。
幾度となく見ているはずなのに、何度だって感動してしまう。

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マジックアワーに花火が映える……! photo by きぬ

とっても幻想的な写真が撮れました。

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まるで魔法使いのような一枚。 photo by きぬ

夕暮れの中での花火は光がはっきり見えない分、淡く儚く、なんだかとても惹かれてしまいました。
どんどん暗くなっていく空を見て、じんわりと旅の終わりを実感しました……。

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そして、それぞれの日常へ。

楽しかった時間は終わりを迎え、解散の時間。
遠くなる背中を見つめているとどうしても寂しくなってきてしまいますね。

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スーツケースを引いて遠ざかっていくのちさん。 photo by ありぺい

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笑っている顔がちらりと見えると、寂しさが増してしまう。
photo by ありぺい

「また会おうね」と言い合い、帰り道が分かれていきます。
みんながそれぞれの日常へ戻り、二日間の合宿は無事に終了しました。

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みんなで写真を取ると、思い出も増える。


写真好きが25人集まった今回の.colonyの合宿。

同じ時間、同じ場所で経験したことを、みんなはどうやって撮るんだろう。
自分とは違う角度から思い出を見返すことができそうで、メンバーの写真を見るのをとても楽しみにしていました。

合宿中も合宿後もどんどんアップされていく写真を見て、驚きました。
「この瞬間を撮らなくては!」と思ったシーンだけではなく、知らなかった素敵な瞬間にも出会えたのです。

こんな光が入るところなんてあった……?
この猫、どこにいたの……?
紅葉に気を取られて、緑のきれいさに気づいてなかった……!

「本当に同じところを歩いたんだっけ?」と聞きたくなってしまうくらい、見えていないものがたくさんあったことに気づかされました。
きっとそれぞれの知識や経験、感性の違いによるものなのでしょう。

.colonyのメンバーと写真を撮って歩いた2日間。
一緒に過ごした24人は「気づいていなかったときめく瞬間」をたくさん教えてくれました。

これからはときめく瞬間に出会えそうな予感があったら、誰かと一緒にカメラを向けていきたい、と強く思います。

きっと一緒に写真を撮る人が多いほど、思い出も増えていくはずだから。


「この瞬間を保存したい!」

そう感じたら、見たものや聞いたことを必死に覚えておこうとする。
色、温度、匂い、心の動き、風の音……
愛しいと感じるものは全て、心の引き出しにしまっていく。

しかし、たっぷり時間をかけて触れていても、
少しずつ記憶は薄れてしまうもの。

記憶だけでなく、かたちに残したい。
だから、保存しておきたいくらい大切な瞬間にカメラを向ける。 

あなたと、一緒に。

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header:きぬ
photo:さんまりyuriていえみきぬはっちありぺい
tweet:古性のちもなみんさんまりきぬぽっぽはるかゆうまていえみカナメ
writer:ありぺい

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