見出し画像

契約書を入れるだけ! GPTで自動化する契約書管理 「Hubble mini」の開発秘話

はじめに

2024年1月22日、私たちは新サービス「Hubble mini」を発表しました。Hubble miniは、「GPT-4を活用し締結後の契約書管理を自動化するクラウドサービス」です。

契約書の締結前から締結後まで一気通貫で管理できるクラウドサービス「Hubble」がなぜ新サービスを開発したのか?
CLO酒井さんと話したので、その内容をnoteに書いてみました。



CLO酒井との雑談イメージ画像

Hubble miniは顧客の声から生まれた

(酒井)取材形式でプロダクト開発について話してみようとはじまったこの企画。直近でHubble miniをリリースできたね。なぜ開発したか振り返っていきたいのだけど、どうかな?

(早川)やっぱり「顧客が求めていた」、これに尽きると思う。
リリースの日にXでもポストしたけど、これまで商談をさせてもらって、ご成約に至らなかった理由の約20%が「契約業務全体ではなく、とりあえず締結後の契約書を集約したい」という理由だったんですよね。

つまり一部のお客様にとってこれまでのHubbleは、機能が多かった。確かに使わない機能にお金は払えないよなって。大は小を兼ねるってよく言うけど、プロダクトではそれは言えないって実感しましたね。
だから僕らはHubbleの機能を分割して、締結後の契約書管理だけに特化したHubble miniを開発した。あと、AIの進化も本当にありがたかった(笑)。良いタイミングでGPT-4が出て、品質や処理速度も上がったり。これでお客様に高品質なサービスが提供できるって確信してすぐ舵を切りましたね。

顧客の課題と、プロダクトで実現したいこと

(酒井)確かにね。セールスフォースでも失注理由はデータで見えてたしね。一方でこれまでのHubbleとHubble miniの関係性どうかな?これまでのHubbleは契約業務の、特に「コミュニケーション」を大切にしていると思うけど。

(早川)お客様の課題って一定のジャーニーがあって、最初は締結後の契約書を集約したいという課題しか持っていない人も、会社や法務の規模が大きくなると課題が広がって、より深くなっていくんですよね。
ちょっと丁寧に説明すると、まずは電子契約を導入する、すると電子や紙の管理になって集約する管理コストが上がる。だからminiのような締結後の管理に特化したサービスが必要になる。この問題が解決したら、やっと締結前の課題、特にプロセスやコミュニケーションが複雑でここの課題が顕在化していく。抜け漏れなく契約業務を行う必要がある。組織が大きくなったり人事異動が盛んになると、プロセスやコミュニケーションプロセス管理自体が大事になるって感じで。
だから中長期で「コミュニケーションの課題」を解決するためにも、まずは締結後の契約書管理でお役立ちして顧客と信頼関係性を構築する。そしてプロセスやコミュニケーションの課題が顕在化したタイミングで、今のHubbleを利用いただくようなストーリを描きました。どんなフェーズの顧客にも、常にHubbleが寄り添って、長くお付き合いしたいなって。
だから、プロダクト的にもHubble miniからHubbleへのアップグレードもワンクリックでできるようにしているし、Hubble miniはHubbleの中枢機能をそのまま使っているので、Hubbleを機能ブラッシュアップしていたらHubble miniも勝手に育つエコシステムもできている。これは開発生産性も高いし、みんなで考えた最高のシステムやなと思っている。

ソフトウェア会社にとってのソフトウェアは、飲食店にとっての料理

(酒井)良いね。晋平はいつも顧客、顧客、プロダクト、プロダクトって言ってるよね。

(早川)それはやっぱり顧客を中心としてプロダクトを開発することが会社の成長に直結すると思っているから。あと、やっぱり一番本質的じゃない?ソフトウェア会社にとってのソフトウェアって、飲食店にとっての料理やから。美味しい料理を作ってお客様を喜ばし続けられる飲食店はリピータが増えて繁盛する。美味しくない料理作って、広告だけ頑張っても一見さんはくるけど、リピートしないやろうし。やっぱり何事にも本質はプロダクトよね。
あとは、ちょっと話から逸れるけど、BtoBのソフトウェアでも、やっぱり使っていて楽しいプロダクトを作りたいなって思っています。「あっ」とユーザーを驚かせたいなって。Asanaでタスクをコンプリートしたらユニコーンが飛ぶやん?あれが好き(笑)

そんなプロダクトでありたいし、使ってくれている顧客の人生を豊かにしたいしワクワク感というか彩りを与えたいなあって。ここまでくるとビジネスは関係ないかもしれないけど、使ってくれている人も、作っている僕たちもワクワクしながら関わり合いたいなあって思ってます。

最高のプロダクトを作ることこそがグロース戦略

(酒井)それはいつも言ってるよね。ワクワク感は仕事でもめっちゃ大事。このプロダクト戦略とグロース戦略はどういう関係で整理できてるかな?

(早川)グロースするためには、顧客の課題は何か?というシンプルな問いと、その課題をちゃんと解決できるソリューションを提供できているか、ということですよね。
Hubble miniはそういう意味で、顧客の課題に最適なソリューションを提供できている。めちゃくちゃ自信ありますね。
あとはちょっと話がズレちゃうかもしれませんが、大前提として、「圧倒的なプロダクト力。世界最高峰のユーザー体験を顧客に提供したいと本気で思い、それをやり続けられること」が大事かなと。当然のように、当たり前のようにSlackやAsanaのプロダクト水準を目指す感じ。
まだまだ道半ばで大変やけど。

(酒井)確かにまだまだ道半ばだね!(笑)これからも顧客に向き合って、良いプロダクトを作っていこう。

〜今日はここまで〜



最後に

お読みいただき、ありがとうございました!
Hubble miniの開発背景について、いい感じで話せたかなと思います。

最近幸せだと感じられるのは、心の底から「これはお客様の役に立てる」「皆さんの仕事を変革できる!」「仕事を彩れる」「良いプロダクトだ!」と思いながらプロダクト開発ができていること。
いつの間にかユーザーの皆様は最先端の技術を使っていて、生産性が上がっている、そんな体験を提供していきたいです。これからも、日進月歩でプロダクトを良くしていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?