夫婦で同じ趣味をもつことのメリット
プロフにも書いているが、雪山が好きだ。1年の半分(11~5月)は冬だと追っているほどに。
ちゃらついたスノーボードデビュー
10数年前(!)、大学時代にはじめてスノーボードをした。
当時は雪山、ごはん、お酒、温泉のセットが楽しかった。年に行って2〜3回。スノーボードよりも、みんなで旅行をしている気分だった。
オット、というより雪山仲間との出会い。
7年前、高校の同級生であるオットと付き合いはじめた。たくさんの共通の友人に同じ趣味、長時間いても違和感なし。自然と一緒に住むようになった。
そして、冬。
もともとスノーボードをかじっていた私と、雪山狂の旦那。ボード一緒に行きたいね、と軽く話していたのが間違いだった。ゲレンデで2人ラブラブ楽しい時間♪ なんてのは夢のまた夢。
初めて2人で滑りに行った、山形蔵王。連日、夜中はドカ雪、日中は晴天というまさに”The Day”。人も少ない絶好のコンディションの中、私とオットはトレーニング。
「板の声を聞け!!」
「板に無理やり言うことを聞かせるんじゃない、自分が合わせるんだ!」
彼の長嶋茂雄並みの感覚論と私の根性。夜はヘトヘトで宿に戻り、グッスリ。そんな2泊3日でだいぶ鍛えられた私も、そこから雪山狂いへと変貌を遂げる。
いつまで経ってもラブラブでいようね♡
そんな夫婦関係では、たぶんない。
入籍3年目で冷めてるねー、と言われることもあるけれど、私たちは男女というよりも、同じイベント、同じ人生を並んで歩くパートナーのよう。
そう、きっと雪山仲間。
新しいギアの相談、天気予報を見た雪のコンディションの共有、デートではなく滑るためのスケジュール・お金の調整。
業務連絡のようなやりとりばかり。
同じ趣味を持つこと
スノーボーダーでよく論争になる話。きっとこれはボードだけに限った話ではなく、なにか趣味に没頭している人が結婚するときに考えることじゃないだろうか。
だいたい以下の3つのパターンが想定される。
①夫婦で同じ趣味をもつ
②理解は示すが、お互い別の趣味をもつ
③結婚したら趣味をきっぱりやめる
個人的には②が理想だと思う。それぞれ、自分の時間を確保しながら違う趣味を楽しむ。自分の時間も確保できるし、お互い余計な口出しをしなければ素直に趣味が長続きしそう。
③は人によるだろう。私の周りにもお小遣い制だから無理とか、男女一緒に行くのはNGとか、子供ができて辞める人もいる。特にボードは拘束時間も長いし、お金もかかるから仕方がないと思う。
我が家は完全に①。
夫婦で同じ趣味をもつことのメリット・デメリット
【メリット】
・同じ時間、友達を共有できる
・お金のかけどころが同じなので喧嘩しにくい
・異性の登場が不安にならない
【デメリット】
・歯止めがきかない
・どちらかが行けない時の不満が大きすぎる
・温度差が出たら辛い
結婚するときに気にしたいのはお金問題。
あくまでボードの場合だが…年々スキルも(?)気持ちもレベルアップするため、雪質、ゲレンデ、アイテムに拘るようになる。新しいギア、北海道遠征、イベント運営。トータルでお金がかかるようになったのは間違いない。
精神的に辛いのは温度差。
オットはずっと体育会系でビシバシだったので運動神経◎。常に上を見て、自分の成長を楽しむタイプ。
私はというと、まったり系。
雪山好き。滑るのが好き。怪我は嫌。ジャンプ興味ない。夏のオフトレもいかないし、エンジョイできればそれでよし。
ここ数年、スノーボードに求めるものがお互いに合わず、辛かった。松岡修造みたいなオットと行くのが嫌だった。
なぜ上を目指さない?身体作りが足りてないでしょ。上手くなりたいなら努力したら?直接言われることはなくても、その視線を感じるのが辛かった。
目指すところが違ってもいいんじゃない?
尊敬するボーダーの先輩に「オットとの温度差が違いすぎて辛いんですけど、どうすればいいんですかねー?」と相談したら返ってきた言葉。
「雪山が好きっていう根っこが同じなら目指すところが違っても楽しめるはずだよ?無理して上を見ると辛くなるから自分の楽しいスノーボードを探してごらん。」
このひと言のおかげで軽くなった。確かに。
雪山が好きって気持ちがあれば充分楽しめるじゃないか。ひとりでも滑りたいくらい好きなんだから。
たくさんある趣味の中で同じ趣味を選んだ私たち。デメリットはたくさんあるかもしれないけれど、せっかくだもの、楽しい時間を過ごそうじゃないか。
今年はいい雪
ここ数シーズン、暖冬の影響で積雪、雪質がいまいち…なシーズンが多かった。11月から冷え込んだ今年は、ここ数年に比べて圧倒的に期待できそう。
妊娠して雪山に行けなくなったらそれはそれで揉めるんだろう。子育てが始まってもきっと同じ。でもそれは少し先のお話。
今は滑れることを楽しもう。今季は仲良く滑れますように。
夫婦で雪山ラブ。楽しくていいじゃないか。
我が家の雪山ラブはまだしばらく続きそうだ。
\\ご厚意ありがとうございます// ちょうだいしたサポートは、今後のおおた食堂につかわせていただきます!