ニンジャスレイヤーTRPG第2版シナリオ集『AOSニチョームキャンペイグン』第10話『ニチョーム・ウォー:ロンゲストデイ』ルートA:東部戦線
この記事はニンジャスレイヤーTRPG第2版においてのロングキャンペーンシナリオの第10話のルートAとなります。各種データ等はDHTLS公式の定めるガイドライン内において、自由に使用・改変していただいて構いません。データには多分にプラグインデータおよびデータ実験場のβ段階のデータが含まれるため、NMおよび参加者はTRPGメンバーシップへの加入を推奨します。
なおキャンペイグンのまとめページはこちら
この記事では以下の素材集の立ち絵を使用させていただいています
◆シナリオサマリー◆
◆シナリオ本編◆
◆ ニチョーム・ウォー:ザ・ロンゲスト・デイ ◆
電撃的に火ぶたが切られたニチョームの戦争は、ある程度の膠着状態になりつつあった。破壊工作によって各所が爆破されると同時に、ニチョームに降下したニンジャと、普段サヴァイヴァー・ドージョーが密かに出入りするために使っていた地下通路からニチョームに侵攻しようとしてきたハイデッカー部隊は片付いた。
アマクダリ・セクトはニチョームを甘く見て、放置し過ぎていた。キュアのごまかしが作用している間に戦力を拡充できたのも大きい。ニチョームを混乱させるために降下させたニンジャは逆に分断され各個撃破の憂き目にあい、ハイデッカー部隊も結局はクローンヤクザであるため、キュアのヨロシ・ジツとニューロンハック攻撃のできるシルバーキーによって機能不全を起こしたのだ。
しかし……
ここニチョーム東側防衛戦線はオナタカミの機動兵器を主戦力とする部隊に押し込まれつつあった
「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
「イヤーッ!!!!」
「ははははは……」
レッドハッグとグラスローチがクローンヤクザの首を斬り飛ばしながら、敵指揮官スターゲイザーに切り込み無数の斬撃を浴びせた。しかしながらおお、見よ。スターゲイザーはこともなげに笑いながら瞬時に再生……!
「イヤーッ」「アバーッ!!!!?」
カウンターめいてグラスローチにスターゲイザーの蹴りが叩き込まれる!
血を吐きながら吹き飛び、既に炎上する悪魔っ子セクシーシスター水着メイドオイラン喫茶『渋滞』の中につっこみ……
「サヨナラ!」
グラスローチ爆発四散!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」
その隙になおも攻めるレッドハッグだが、カタナを受け止められた!
「イヤーッ!!!」「「「「ザッケンナコラーッ!!!」」」」
「グワーッ!アバッ……ち、チクショウ……サヨナラ……!」
そしてスターゲイザーのチョップで首をへし折られ、さらにはハイデッカー一斉射撃!スターゲイザーをも巻き込む弾幕を受け……
レッドハッグは壮絶な爆発四散!
「ふむ。まあまあのニンジャだったが……」
しかしやはり、スターゲイザーは無事だ!その手に握ったままのレッドハッグのカタナを無造作に握り折る。
「レッドハッグ=サン!?」「そんな、レッドハッグ=サンが!」「クソッタレ!!!」
戦況はアマクダリ・セクトニチョーム包囲部隊総司令官『スターゲイザー』の出現によって一変した。
それまであなたたちとレッドハッグが主軸となり戦闘を展開していたニチョーム東側防衛戦線はハイデッカー、特にオナタカミ社のドラグーン、シデムシ、ハイタカといった機械戦力が多く攻め寄せてきていたものの、自警団の援護もあって数名のニンジャすら爆発四散させ押し返しさえしつつあったのだが……
「グワーッ!」「アババーッ!」「ザッケンナ……グワーッ!?」「スッゾコラー市民!」
「ダメだ!このままじゃすりつぶされるぞ!一旦引け!!!」
テガタが死んでいるのか生きているのかもわからない血まみれの自警団員に肩を貸すように引きずりながら、ハイデッカー銃弾の間を走ってくる! あのスターゲイザーなるニンジャは『不死身』なのだ。いかなるジツか。はたまたテックか。どのような攻撃を加えても瞬時に肉体を再生し攻撃してくるし消耗しているような様子すらない!
その恐るべきカラテによってレッドハッグ、グラスローチをはじめ、ガゼルビート、バーンドヘルらがその手にかかった。あなた達も多かれ少なかれ、負傷している。そして敵は当然スターゲイザーだけではなく、機械化ハイデッカー部隊も攻め寄せてくるのだ。
ここはいったん退くしかない……!
「スッゾオラー!」「ザッケンナコラー市民!」
しかし背後から一糸乱れぬマッポガン射撃!
「グワーッ!!!」「アババーッ!!!」「グワーッ!!!」
算を乱して逃走する自警団員に容赦ない銃撃!何人かがバタバタと倒れたがもはや助けている余裕すらない……!
BRATATATATATATATATATATATATATATATATA!!!!!
もはや原形をとどめないバリケードを破壊しながら現れたシデムシのガトリングガン掃射! ハイデッカーたちも次々とニチョーム町内に侵入してくる!路地で交戦の音、窓からニチョーム市民がなけなしのチャカガンで援護射撃するが、すぐさま室内にシデムシが潜り込んでいき悲鳴が聞こえる!ブッダ!寝ておられるのですか!!!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
しかしながら、東部戦線の苦戦を聞きつけ増援ニンジャ! ブラックマンバ! キツネビ! サイコダガー! メリージェーン! ガーランド! ブラックパール! グラビティボンズ!
「ここは拙僧らが引き受ける!負傷者をヤグラ337へ!イヤーッ!!!」
「イヤーッ!!!」
「やつが指揮官なんだろ!俺がイサオシを貰うぜ!イヤーッ!!!」
「ニボシが!死ねアバーッ!!!?サヨナラ!!!」
グラビティボンズがジツを行使し、スターゲイザーの歩みを止めようとする!そこへフリーランスヤクザニンジャブラックパールとカトン使いのヤンクニンジャキツネビが殺到!メリージェーンも攻めかかるが、ジツによって負荷がかかっているにも関わらずすさまじいカラテを行使するスターゲイザーに顔面に拳を叩き込まれ爆発四散!
あなた達はこの隙にヤグラ337へと撤退する!
◆ ヤグラ337 ◆
ニチョーム中心部にあるこのビルは、地下にザイバツ電算室の高性能UNIXが運び込まれたこともあって、ニチョーム全体の指令室となっていると同時に戦闘のできない者たちがここに避難しており、文字通り最後の砦だ。
「……そう、レッドハッグ=サンたちが……」
ザクロはあなたたちの報告に沈痛な表情。テガタら自警団員とも大半途中ではぐれてしまい、生死不明だ。増援がなければあなた達もここまでたどり着けたかどうか。
「北部戦線のヤモト=サンたちは持ちこたえているし、南部は優勢。西部は拮抗状態だけど一度落ち着いた。やはり東から攻めてくるハイデッカー部隊。これをなんとかしないと。あのスターゲイザーとかいう指揮官さえ討ち取ることができれば……」
ザクロがため息をつく。簡単にそれができれば苦労はしない。わかっている。
「……無駄じゃ……あやつはメガトリイ社のロストテックで無限に再生する。通信衛星ヘリオスとのコネクションがあるかぎりな」
そう言いながら、ぽん、ぽんとあなたたちの体に触れるのは袖が焦げ破れた喪服めいた和装ドレス装束のキュア。
オグニ・ジツによりあなたたちの体力が回復した。
彼女は自分がいながらアマクダリによるニチョーム侵攻が行われたことで、完全に切り捨てられたと判断。今までなし崩し的に協力していたが、もはやニチョームの一員として戦っており、いましがたも南部から攻めてくるヨロシサン部隊を相手にしていたところだ。
「……ううん、それをどうにかしなければいけないんだけどね……どうすれば……」
ザクロは頭を抱えた。事前にキュアから12人の情報を聞き出したザクロらニチョーム勢は何も無策でアマクダリの侵攻を待っていたわけではない。アマクダリ内の強力ニンジャや戦術について話し合い、ある程度対策や戦術を共有していた。
例えば、まず間違いなく投入されるであろう『ジャスティス』指揮下のハイデッカー。これはニンジャ戦力で対処できる……最初の攻撃を防いだように、シルバーキーのマインド攻撃やキュアのヨロシ・ジツでクローンヤクザであるハイデッカー部隊は容易に対処可能。だが、もし『ハーヴェスター』麾下の湾岸警備隊がツェッペリンなどの航空戦力を出してくれば、オムラ勢のネブカドネザル、クラウドバスターらが対処する。『ホワイトドラゴン』も攻めかかってくるだろうがこれらはニンジャの質・数があるニチョーム勢で何とか対処せねばならない。『マジェスティ』『ブラックロータス』『メフィストフェレス』『マスターマインド』『トランスペアレントクィリィン』『アガメムノン』らは前線に出てくるタイプではない。
カラテ戦で最も脅威なのは『スパルタカス』『スターゲイザー』の2人。が、現状スパルタカスは姿を見せておらず、最悪の事態は避けられたが……それでも状況は悪い。『スターゲイザー』。やつはキュアの言う通り、通信衛星ヘリオスと通信確立している限りナノカラテエンジンなるロストテックで無限に肉体を再生する。しかし弱点はあった。通信を中継するトレーラーの存在。
結論から言えば、通信トレーラーへの攻撃は失敗した。サークル・シマナガシ。サヴァイヴァー・ドージョー連合軍による攻撃はスターゲイザー本人、そしてアマクダリ・アクシスと呼ばれる精鋭の中でも選り抜きのニンジャ『ドラゴンベイン』、『スワッシュバックラー』らにより阻まれ、サヴァイヴァー・ドージョーのフロッグマンとK1(カマイタチ兄弟・長男)が爆発四散する結果に終わったのだ。
もう一度攻撃しようにも、アマクダリの圧倒的物量はやはりいかんともしがたい。他の戦線からニンジャを回せば、そこを突かれる。どこもギリギリの状態でかろうじて成り立っている。かといって、最も戦況が悪いのはスターゲイザーの攻め込んでくる東側だ。どこか一角が崩れれば、背後をつかれすべての戦線が総崩れになる。まさしくジリー・プアー(徐々に不利)。
「ハアー……ハアー……こんなに頑張った事は無いや……」
と、窓からフクロウが飛び込んできて、胡散臭いヒッピーめいた長髪の男の姿になり大の字に寝転がった。フィルギア。
「スナイパーニンジャを殺った。アナイアレイター=サンはじめうちのも今は北で頑張ってるが、やっぱり東。スターゲイザー=サン。ちょっとカラテしたけどやっぱヤバいね」
「しかも、東側にまたハイデッカー。デカいサイバネニンジャもいる。弱点突こうにも依然としてトレーラーにはドラゴンベイン=サンとスワッシュバックラー=サン。どうしたもんかな」
フィルギアは飛行能力を生かし、オムラ部隊と共に上空から戦況を俯瞰してそれをネザークイーンにしらせつつ、遊撃部隊としてほうぼうで戦っている。知恵者でもある彼だが、さすがにこの状況はどうしようもない、という風に肩をすくめた。
「……ああそうそう、ジグラットへの電子攻撃、どうなったの」
「ナンシー=サンとヴィジランス=サン、ストーカー=サンがすでに攻撃を始めた。でも、A.R.G.O.Sの妨害を食い破れていない……そもそも秘策があると言っていたけど、どうやってネットワークから切り離されてオフライン状態のサーバーを攻撃するのかしら……」
「わからぬ……ナンシー=サンたちを信じるほかなかろう……」
ナンシーたちはヤグラ337地下の電算室からアマクダリ・セクト本拠地ともいえるネオサイタマ中枢カスミガセキ・ジグラットに電子攻撃を仕掛けている。これがうまくいけば、データを奪取できるだけでなく、少なくとも指揮系統を乱せるはずだ。その隙をつけばトレーラー再攻撃も、あるいは。
「とにかく、今はナンシー=サンの秘策にかけて、時間を稼ぐしかない。もう一度、東側の防衛にあたってくれるかしら」
ザクロらは戦略チャブや生きている監視カメラを見ながら、何とか打開策を探り始める……つかの間の休息だったが、傷をいやすことはできた。なんとか、あのスターゲイザーを止めなければならない。
◆ 東部戦線 ◆
「グワーッ!!!」
グラビティボンズが巨体の多脚異形サイバネニンジャに体当たりされ、吹き飛んでストリップ野球バー『ヤオチョ』の『バッターアウッ』のネオン看板に叩きつけられてそれを破壊した。ブラックマンバはハイデッカー部隊に手あたり次第スリケンを投げつけ、ガーランドとブラックパールが恐るべきスターゲイザーに満身創痍で挑みかかっている。キツネビ、サイコダガーの姿はない。爆発四散したのだ。
「……ドーモ、ブラックウィドーです」
多脚戦車胴のゴシックドレスを纏った女ニンジャがアイサツする。
「また貴様らか……何人掛かってこようが無駄に死ぬだけだ。ハラキリ・リチュアルめいてセプクでもしたほうが幾分か楽だと思うが」
ブラックパールをイポン背負いで投げ飛ばし、ガーランドに丸太めいた足でのケリを見舞いながら汗一つかかずスターゲイザーが言う。
「すまん……ゴボッ、一度下がる……」
「チクショウ……こんな奴に勝てるのかよ……!」
内臓破砕したガーランドが言い、もはやカタナ折れチャカガンの弾もつきたブラックパールが血混じりの唾を吐いた。グラビティボンズもアイサツの隙にかろうじてブラックウィドーの追撃を回避し、自警団を援護しながら撤退の構え。
「ドゥードゥルドゥー……ドゥードゥルドゥー……」
鼻歌交じりに死が歩み寄ってくる……
ハイデッカー、シデムシは公式のデータ集を参考のこと。なおシデムシは処理簡略化のためサイズが大型2×2ではなく、MAP上では大型1×1としている
◆ブラックウィドー(種別:ニンジャ/重サイバネ/大型1×1)
カラテ 7 体力 21
ニューロン 11 精神力 10
ワザマエ 5 脚力 9/-
ジツ 0
攻撃/射撃/機先/電脳 9/5/13/19
回避/精密/側転/発動 11/5/-/-
◇装備や特記事項
クロームハートLV2+第2の心臓
ヒキャクLV3+多脚戦車ユニット
生体LAN端子LV2
◉重サイバネ化 ◉頑強なる肉体 ◉痛覚遮断 ◉忠誠心:アマクダリ ●即死耐性
●A.R.G.O.S戦術リンク
体力+2、ハッキングダイス+4、A.R.G.O.Sの支援により
1手番内に受けるハッキングによるダメージが
最大9となる(それ以上のダメージを与えても失われる)
◆スターゲイザー(種別:ニンジャ)
カラテ 16 体力 35
ニューロン 16 精神力 19
ワザマエ 10 脚力 8/N
ジツ 0
攻撃/射撃/機先/電脳 20/14/16/28
回避/精密/側転/発動 20/14/10/-
◇装備や特記事項
ヘリオス・アーマー 体力+16
◉◉タツジン:アイキドー ◉叩き伏せ ◉ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ ◉突撃 ◉滅多打ち
◉ニューロンブースト/チルアウト ◉忠誠心:アマクダリ×3 ◉鉄拳 ●不如帰 ●即死耐性×2
●A.R.G.O.S戦術リンク(強)
回避ダイス+4、近接/射撃ダイス+4/ハッキングダイス+12/連続攻撃+1
ハッキングターゲットとして扱われるが、A.R.G.O.Sの支援により
1手番内に受けるハッキングによるダメージが
最大9となる(それ以上のダメージを与えても失われる)また、
●不如帰の発動条件にモブ敵をカウントしない
●ナノカラテエンジン
即死耐性を得る。
(これにより即死耐性が3つ重なり、ニチョーム・キャンペイグンと同様のルールを
採用している場合、即死が痛打+D3となる)
さらに、ターン開始ごとに体力と精神力を6D6回復させ、
すべての部位破壊および能力値ダメージを回復する。スターゲイザーの体力・精神力が
0になった場合、次の手番が行動不能となるが、体力・精神力が全回復する。
『●不如帰』:このニンジャは不退転の決意を固めており、多対一の戦闘の中でも、
獅子奮迅の戦いぶりを見せる。 単独で2体以上のPCを相手に戦っている限り、このボスNPCは
1ターン中に2回の手番を得る。『一騎討ち』ルールと同様に、本来のイニシアチブ値で
1回目の手番が、イニシアチブ値の1/2で2回目の手番が回ってくるが、例外として、
直前の手番と同じ行動種別は選べず、同じターゲットも選べない。なお、ここでいう行動種別とは
「近接攻撃」「射撃」「ジツの使用」「その他の行動」である。
「同じジツ、同じスタイル、同じ轢殺攻撃は連続使用できない。
このとき、スタイル宣言なし、もスタイルの一種とみなす
(つまりスタイル宣言なしの近接攻撃を2回連続では行えない
◆戦闘中イベント集◆
◆ターン1開始時:レディオが聞こえる……
『ヨー、人々!耳を塞いだって聴こえるぜ!KMCレディオ!』音はビル内、街中を満たす。そしてネオサイタマのあちこちで鳴っている。『隣人に注意せよ、奴らはそう言う。隣人は今、理不尽との戦闘真っ最中だ。そいつが負けたら次はアンタだ。ヨー、起きろ!』
壊れかけた町内レディオから戦う人々を鼓舞する声が聞こえる。しかしそれをもってしてもあまりにも絶望的な状況!
◆ターン2開始時:レディオが聞こえる……
『ヨー、人々!死ぬ前に、これだけは言っておくぞ!』BLAMBLAMBLAM!『オイ、何度だってやり直せるぞ!ヨー、聴け!お前の手で開け!俺のレディオ!届いてくれ!』
決死の叫びがレディオから聞こえる。どこかで、別の誰かも戦っているのか……!
◆ターン3開始時:レディオが聞こえる……
「……俺のレディオ!届いてくれ!タノシイ・ストリートへ!テモダマ・ストリートへ!コモチャン・ストリートへ!」
「ニチョームへ!オオヌギへ!システムに抑圧される場所へ!」
「俺たちの勝ちだ!」
魂の叫びが聞こえる!
「……弱者の悲痛な叫びか。だが、案ずるな。セクトがすべてを救う。我々は正しく管理され、適切に導かれるだろう。テックがそれを可能にするのだ」
無感情にスターゲイザーが切って捨てた
◆ブラックウィドー撃破時:ニンジャスレイヤー登場◆
「サヨナラ!」
ブラックウィドー爆発四散!
あなた達はハイデッカー部隊と包囲攻撃総大将スターゲイザーの攻撃に耐え、ブラックウィドーを爆発四散せしめた。周囲のハイデッカー部隊も損害が大きい。しかしやはり問題はスターゲイザー! どうすればいい? 打開策がない……
「ブラックウィドー=サンは良く働いたが落ちんか。しかし、我々の攻撃は地上・空中両面で行われていることを忘れるな」
スターゲイザーは空にわだかまるツェッペリンとヘリの編隊を見上げた。空の守りは……ネブカドネザル、クラウドバスターの2人が頼みの綱だ。2人は未だ上空でツェッペリンの対空砲火をかいくぐりながら、曲芸飛行めいて攻撃を繰り返しているが……防ぎきれぬ。すでにニチョーム上空には2機の重爆撃ツェッペリン。
『コーッ!シュコーッ!ドーモ、スターゲイザー=サン。ディヴァステイターです』
『シュコーッ!コーッ!ドーモ、スターゲイザー=サン。サルコフォガスです』
おお、それらはLAN直結したニンジャが制御しているのだ!
「……ここまで手を煩わせてくれるとは思わなかったぞ。しかし、ジグラット攻撃はまずかったな。我々を本気にさせた。手加減はせん。すべて灰にする」
スターゲイザー本人はその恐るべき再生能力によって、爆撃に巻き込まれようとも生還するであろう。しかしながら、他のアマクダリニンジャは!? ハイデッカーは!? それすらもどうでもよいというのか! スターゲイザーは両手を広げる。
「終わりだ」
KABOOOOOOOOM!!!!!!!
ニチョームが……消え去ったかと思ったその時!何かが高速で飛来!上空で爆発!
「何?」
スターゲイザーが眉根を寄せた!燃え落ちているのは……アマクダリ重爆撃ツェッペリン!ディヴァステイター!!!例の高速飛来物が直撃したのだ!
『サヨナラ!』
ディヴァステイター爆発四散!
『コーッ!シュコーッ!!!コーッ!シュコーッ!!?ディヴァステイター=サンが!? こ、攻撃を受けている!!!』
スターゲイザーに恐慌状態のサルコフォガスから通信!
「サルコフォガス=サン。落着きたまえ。正体不明の敵機がいまさら一人増えた程度で問題はない。対空砲火を集中し、撃墜せよ」
『りょ、了解しました。ターゲット補足……全火力集中しま――アイエエエエエ!!!!!?』
サルコフォガスのサイバネアイセンサーがとらえたのは……赤黒の装束。そして、恐怖をあおる字体で忍/殺と刻まれたメンポ。ニンジャスレイヤー!? 死んだはずでは!!!!?
それだけではない。いや、それだけなら、サルコフォガスは滞りなく対空火力を集中させ、ニンジャスレイヤー撃墜重点だったであろう。
しかし……
「アバーッ!!!! アバーッ!!!!!」
サルコフォガスのセンサーが補足したのは……シキタリ・シャンイチ官房長官!またの名を『アマクダリの12人』『マスターマインド!』ニンジャスレイヤーはドウグ社製フックロープでロデオめいてマスターマインドの首に縄をかけ、パワードスーツでブースター飛行するマスターマインドを制御している! なんたる悪夢的飛翔光景か!
『し、信じられぬ! 対空射撃してよいのですか!? マスターマインド=サンを!? アイエエエエ! アイエエエエエエ!!! 間に合わ――』
KRA-TOOOOOOOOM!!!!!!!
「サヨナラ!」
サルコフォガス爆発四散!
「サヨナラ!」
マスターマインド爆発四散!
「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
そして、前転して衝撃を殺し地面に降り立ったニンジャスレイヤーは、スターゲイザーにアイサツした。そしてコンマ一秒!カラテを見まいに行く!
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。スターゲイザーです」
スターゲイザーはほとんどめんどくさそうに、アイサツしながらそのカラテを受ける。赤黒の炎を纏った拳が叩きつけられ、胴体にめり込むが……スターゲイザーは瞬時に再生……!
「……航空戦力を一時潰したとて、後詰めはいくらでもいる。少々滅びが遠のいただけだ。結局な」
◆ニンジャスレイヤーが登場した次のターン開始時◆
しかしスターゲイザーはさすがにこれは、という風に笑う
「狂人がニチョームの切り札か。ニンジャがニンジャ殺しを頼りにするとは、滑稽よな」
「だが、そのニンジャスレイヤー=サンのカラテも……」
「イヤーッ!」「グワーッ!」
ニンジャスレイヤーの投擲したスリケンが、スターゲイザーの肩に刺さる。
ほとんどうっとおしそうにそれを払いのけ……
スターゲイザーはナノカラテエンジンで再生!
できぬ……!
「何……!? なぜだ? ヘリオスとのリンクは途切れていない!正常に作動している!何故!?」
「……まさか!」
「……テック。カラテ。ジツ。すべて関係なし。ニンジャ殺すべし!」
そう、先ほど叩きつけた拳に纏う、ニンジャスレイヤーのナラクの炎が!モータルの怒りが!スターゲイザーの内なるソウルを焼いているのだ!!!
衛星から送信される無尽蔵のエネルギーと身体構築情報を受け取り、まさしく無限に体を再生する。しかしながらそれにはナノカラテ・エンジンが必要だ。そしてナノカラテ・エンジンはただのテックの産物ではない。スターゲイザー個人の高いカラテ粒子精製能力があってこそ、完成したテックである。ニンジャソウルの力で能力を超人へと引き上げられた肉体が。すなわちその根源たるニンジャソウルの力が弱まれば、カラテ粒子も弱まりナノカラテ・エンジンは機能不全を起こす……!
「うまくないな」
スターゲイザーは虚無的につぶやく。一介のニンジャであればここで撤退を選ぶ選択肢もあろう。が、それはあり得ぬ。アマクダリの12人として前線に出ておきながらおめおめ攻撃に失敗し、逃げ帰ったとあらば名誉を失う。あのみじめなキュアのようにすぐさま12人内での序列を失いはしないだろうが、それでも。パワーゲーム。政治なのだ。そしてシステムだ。12人の代わりはいくらでもいる。が、自分が代替可能な歯車だとしても、その役目をむざむざ失うは愚の骨頂。
「久しぶりに頑張ってみるとしよう」
カラテが張り詰めた。
◆ニンジャスレイヤー:ネオサイタマの死神 (種別:ニンジャ)
カラテ 17 体力 20
ニューロン 10 精神力 12
ワザマエ 12 脚力 9/N
ジツ 0 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 17/12/10/10
回避/精密/側転/発動 19/12/12/10
回避難易度修正: 対近接攻撃(難易度−1/ジュージツ)、対スリケン射撃(難易度−1/見切り)
ダメージ修正: 『鉄拳』の効果により、『近接攻撃』はダメージ2(1+1)、『装甲貫通1』となる。
ランスキック使用時は3ダメージ(1+1+痛打1)、『装甲貫通1』、『弾き飛ばし』となる。
◇装備や特記事項
家族の写真、パーソナルメンポ、伝統的ニンジャ装束
・ドウグ社製ブレーサー(回避ダイス+1、緊急回避ダイス+3、
『部位防御(腕部)』:シナリオ中最初に与えられたサツバツ出目5の付属効果を全て無視する)
・ドウグ社製レガース(体力+1、緊急回避ダイス+3、
『部位防御(脚部)』:シナリオ中最初に与えられたサツバツ出目2の付属効果を全て無視する)
・ドウグ社製フックロープ
手番開始フェイズ、手番終了フェイズ、もしくは弾き飛ばしが発生した直後に使用可能。
任意の相手に自動成功する射撃を行う。この射撃はいかなるダメージも生じないが
回避難易度HARDであり、この射撃を回避できなかった相手は次の手番終了フェイズまで
崩れ状態となり、ニンジャスレイヤーの隣のマスに再配置される。リチャージ1
『●連続攻撃3』、『●連射2』、『●時間差』、『●マルチターゲット』、
『◉◉戦闘系ソウルの力』、『◉頑強なる肉体』、『◉◉タツジン:ジュージツ』、
『◉◉タツジン:スリケン』、『◉スリケンの見切り』、『◉鉄拳』、『◉ランスキック』、
『◉ヒサツ:ワザ・ポン・パンチ』、『◉ヒサツ・ワザ:サマーソルトキック』、『◉チャドー呼吸』、
『◉ヒサツ・ワザ:タツマキケン』、『◉ヒサツ・ワザ:アラシノケン』、
『◉ヒサツ・ワザ:サツキ・ジキツキ』、『◉◉憎悪:ニンジャソウルの闇』、
『◉憎悪:ソウカイヤ』、『◉憎悪:ザイバツ』、『◉憎悪:アマクダリ』、『◉ヘルタツマキ』、
『◉ツヨイ・スリケン』、『◉ナラクの知識』、『◉不浄の炎』、『◉即死耐性』、
『◉知識:サラリマンの流儀』、『◉交渉:煽り』
◆スターゲイザー体力半減
「グワーッ!!!」
スターゲイザーのヘリオス・アーマーにひびが入る。強烈な一撃! 敵は手練れ。多少不味いか。仕方なし。
「A.R.G.O.S=サン。あまりうまくない状況だ。ハイデッカーの支援を要請する。ニンジャも数名ほしい。アクシス級。手配してくれ」
A.R.G.O.S:現在、ジグラット武田信玄級電子攻撃下な。
A.R.G.O.S:手配自体は可能。実配備には時間を要する可能性。不確定要素が多い。
「……どういうことだね?」
妙だ、とスターゲイザーは思った。いつもなら瞬時に可否が返答されるA.R.G.O.Sからの返答に2秒かかった。通信状態はクリア。敵の電子攻撃がいかに強力だろうと、A.R.G.O.Sにはそれを防ぎながら片手間でアマクダリ・セクトすべての人員のリクエストに応答できるキャパシティがある。そして、自分は12人。最高幹部かつ今回の包囲作戦司令官。優先度は最上級のはず。それが、手配自体は可能だが配備に時間を要するとはいったい?
「……『マジェスティ』、『ブラックロータス』、『メフィストフェレス』、『ジャスティス』、そして先ほど爆発四散した『マスターマインド』」
「何?」
訝しむ自分に対して、ふいにニンジャスレイヤーが侮蔑的に言い放つ。
「すべてこの手で縊り殺した。マスターマインド=サンは見ての通り親切にもジグラットからの脱出に手をかしてくれたぞ。おのれの命を以ってな」
そう、ナンシーの奥の手とはニンジャスレイヤーであったのだ。死んだと思われていた事を利用し、ひそかにアマクダリの悪事を追いながら潜伏して傷をいやしていたニンジャスレイヤーは、この機を持って最大の反撃に出た。ニチョーム包囲にアマクダリ多数の戦力が割かれた隙を狙い、既に正体が判明したアマクダリの12人を襲撃し、これを短時間のうちに連続爆発四散させたのだ。当然、アマクダリ上層部が一気に排除されれば混乱が生まれる。
しかしこれは陽動作戦にすぎず、真の狙いはジグラットを直撃し例の秘匿データサーバーに物理的にネットワークをつなぎ、データを吸い出すことであった。マスターマインド率いるアマクダリ・アクシスがこれを阻止しにかかったが、ニンジャスレイヤーはカラテでこれをすべて殺した。それだけの話だ。
「チィーッ……!」
さすがに12人のうちの5名がいっきに殺害されるとは。いかな強固なシステムとはいえ、そうなれば混乱は起きる。特にジャスティス……ハイデッカー長官ムナミ・シマカタがやられたのはいたい。ニチョーム包囲に参加するハイデッカーの命令系統が乱れる。
Stargazer:12人の後任は決まっているか?
A.R.G.O.S:選定中。候補としてはヤナマンチ社『タナベ・シンジ』、サブリ化学『アラシヤマ・ユウゾウ』
A.R.G.O.S:ニッキキコープ『ニシノ・アンド―』、ヤマミ鋼材『ヤマミ・イチタロウ』、オナタカミ工業『コエド・ハナオ』、マトモ電機『フジオカ・ケンタ』
「…………」
悪くもないがうまくもない。どれも格としては小物。しかし、ヤナマンチは野心が強すぎる。オナタカミのも、技術顧問として実質社を好き勝手している自分をよくは思っていまい。ここで失敗すれば排除にかかってくる。やはり撤退はできぬ。
NM向け戦闘指針・ロールプレイ情報
◆戦闘終了◆
「オオオ!!!」
スターゲイザーが吠えた。しかし、もはや遅い。すべては決した。月を見上げる。守護天使は変わらず自分を見下ろしている。それなのに。
「サヨナラ!」
スターゲイザーは
爆 発 四 散 !
「死んだぞ!!! ラオモト・ヨルジも! トランスペアレントクィリィンも!!!」
その時、フクロウが叫びながら上空を舞った。フィルギアだ。
「アイエエエエエエ!!!」「スターゲイザー=サン!?」「ドウスレバイインダー!!!!?」「アイーエエエエ!!!!」
ようやく、スターゲイザーの援護に現れた数人のアマクダリニンジャ。しかしそれらは、ハイデッカーを連れて恐慌と共に逃げ去る。
「ニンジャ殺戮者にニンジャ・コミュニティが守られる……か……いや、ここはもうニンジャだけの街じゃないなァ……」
フィルギアはその光景を見ながら、ひとりごちた。
◆ 数日後 ◆
……かくして、ニチョームの戦争は終わった。双方に甚大な被害をもたらしたイクサは、アマクダリ・セクト撤退の形で終了をみた。
包囲攻撃司令官『スターゲイザー』をはじめ『ホワイトドラゴン』、『トランスペアレントクィリン』の最上級幹部ニンジャを含む大勢のニンジャを失い、さらにはニチョーム包囲にかなりの戦力を注ぎ込み、手薄になった隙を突かれ、ニンジャスレイヤーの手によって『マジェスティ』、『ブラックロータス』、『メフィストフェレス』、『ジャスティス』、『マスターマインド』をも失ったアマクダリ・セクトは戦闘継続が不可能となったのだ。
死と沈黙が壁の内側を満たしていた。ニチョーム自治会の者達は、ニンジャが去ったのちも街区を荒らしたオナタカミ兵器を排除し、負傷者を回収し、死者を弔った。
レッドハッグ、グラスローチ、フロッグマン、ガゼルビート、バーンドヘル、インペイルメント、K1、キツネビ、アサガイ、サイコダガー、アンダーエンジェル、メリージェーン、ストーカー。皆、打算や思惑はあれど、ニチョームで戦い、散っていった。
「リンゴリンゴ、リンゴランゴ、ランゴリンゴ」
奇妙な歌を歌いながら、サヴァイヴァー・ドージョーの者達は焚火の周りを跳ねまわった。焚火を円く囲むのはバイオニンジャだけではない。風が吹くたび、訪れたばかりの夜空に火の粉が噴きあがった。ニチョームを守り切った者達は盃をかわした。
「リンゴリンゴ、リンゴランゴ、ランゴリンゴ」
シマナガシの者達が歌い踊るバイオニンジャのもとに加わり、ネザークイーンがぎこちなく手拍子を打つ。キリシマ、バシダ。キマリテのスモトリ料理人、オブツダンとセンコウ、ゲイマイコ。ヤリテ・バーバと盲目の爺。自治会のヤクザバウンサーやパンクス、ハッカーカルト信者、電子戦争退役軍人もいる。ディスカバリーとフィルギアがヤモトの手を引く。はにかみながら、彼女も加わる。ナンシーはそれをほほえましく見つめ、キュアも雰囲気を楽しみたいのか焚火の少し遠くにシートを敷いてチャを飲んでいた。テガタは『悪い金塊』を文字通り浴びるように飲み、ブラックマンバやインパルス、スカラムーシュも負けじとケモビールをこれでもかと喉に注ぎ込んだ。イグナイトはアベ一休のスシを食べ過ぎるなを歌い、クラウドバスターも負けじとオムラインダストリ社歌を歌う。その喧騒を見つつ、ワイルドハントは死んだ友を想いながらゆっくりと彼のためにサカヅキを傾ける。ヴィジランスも仕事をしながらZBRをイッキした。当然、あなた達もいるだろう。焚火は一層高く火の粉を上げる。
ニンジャスレイヤーはそれをヤグラ337の上から静かに見下ろしていた。
空には黄金立方体。01の風が吹いた。
◆ ニチョーム・ウォー:ザ・ロンゲスト・デイ ◆
おわり
◆余暇・セッション終了処理◆
NMはPC全員にセッション報酬を手渡す。万札・余暇等は
キャンペーンのレギュレーションに沿って各自設定してほしい。
なお、実際にこのキャンペイグンが行われた際の報酬は、
万札15、名声+1、余暇2日、知識・交渉スキルを1つ無償で獲得であった
◆シナリオ後の状況
東戦線から攻め寄せる無数のオナタカミ機動兵器。ニチョーム勢は必死の防戦を行うも、レッドハッグをはじめとしてグラスローチ、ガゼルビート、バーンドヘルらが『12人』の1人にして不死のニンジャ『スターゲイザー』の前に敗れ去っていく。
ジリー・プアー。さらにはニチョーム上空にオムラ空戦部隊の奮戦むなしく、重爆撃ツェッペリンの影がさしたとき、カスミガセキ・ジグラットより飛来したニンジャスレイヤーがそれを粉砕した。彼はニチョーム包囲戦に力がそそがれている隙に『マジェスティ』『ブラックロータス』『メフィストフェレス』『ジャスティス』を連続爆発四散させ陽動を行い、ジグラットに侵入。秘匿されたオフラインサーバーに物理的にLANをつなぎ、阻止にかかった『マスターマインド』配下のニンジャもろともそれを返り討ちにしたあげく、マスターマインドのパワードスーツ飛行をサーフィンめいて操りカスミガセキから脱出したのだ。
そして、ニンジャスレイヤーの不浄の炎がスターゲイザーの不死の源泉であったナノカラテエンジンの機能不全を起こさせる。不死を失ったスターゲイザーはニンジャスレイヤーとニチョームニンジャの猛攻の前についに爆発四散を遂げる。
◆死亡した原作ニンジャ(アマクダリ)◆
スターゲイザー、ブラックウィドウ、ディヴァステイター、サルコフォガス
◆死亡した原作ニンジャ(ニチョーム)◆
レッドハッグ、グラスローチ、ガゼルビート、バーンドヘル、メリージェーン、キツネビ、サイコダガー
・その他
作戦初期にニチョームに降下したニンジャは逆に分断の憂き目にあい袋叩きにされ、なすすべなく爆発四散を遂げた他、北部戦線でヤモト、サークル・シマナガシがハイデッカー部隊相手に奮戦。地下から侵入してくる部隊に対しても、サヴァイヴァー・ドージョーのトラップ戦術とシルバーキーのマインド攻撃が機能したため、一時は優勢を確保し、シマナガシとサヴァイヴァー・ドージョーの混成部隊によってスターゲイザーの弱点である衛星をハックするため通信中継車を狙う。しかしこれはスターゲイザー本人とドラゴンベイン、スワッシュバックラーにより阻止されフロッグマンとK1がこれにより死亡する結果に終わった。その後は再び、ヤグラ337で行われるナンシーとザイバツ電算室による電子攻撃によって指揮系統が乱れるのを待つも、スターゲイザーが討たれたためそのまま防衛を最後まで続けた。
◆死亡した原作ニンジャ(アマクダリ)◆
マジェスティ、ブラックロータス、メフィストフェレス、ジャスティス、マスターマインド、ヴァルキリー、フォースカインド、モナーク、カッツバルゲル、アドミラル、エクイテス、ペイバック、ガルーダ、ターボアサシン、アルバレスト、スパイカー、スコージ、ソードモンガー、メタルベイン、ヴュー、マスモーフ、ロングカット、スキピオ、ラクエリィ、バルバロス
◆死亡した原作ニンジャ(ニチョーム)◆
フロッグマン、K1、ストーカー
◆結果◆
ニチョームはニンジャ・モータルの連携で防衛された。アマクダリ・セクトは攻撃に失敗して多くの戦力を失い、ニンジャスレイヤーの攻撃により逆に幹部級ニンジャの大半を失ったうえ、秘匿サーバーアクセスとそれまでに得たさまざまな情報をすべて暴露されその存在と悪行を白日の下にさらされる結果となった。
◆トピック◆
・ニンジャスレイヤーによってアマクダリの12人の半数近くが死亡した。
・アマクダリ・セクトの情報が暴露された
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?