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東京一日目 カンザスシティバンド@空飛ぶこぶたや

昨年11月に行ったバンバンバザールのライブ。
そこで以前から気になっていた
「カンザスシティバンド」下田卓さんに会うことができました。
気さくな方で、明るく楽しく
なにより
吹くトランペット🎺の音色は正に歌、声!
とても自然で力が抜けていて、リラックスして気負いがないのに
芯の通った力強い音
楽器が体の一部なんだと感じる音色
聴いているこちらも、すぅーっと力が抜けて、笑顔になります

今年は必ずカンザスシティバンドのライブに行く!と決めた私!
意外にもチャンスはすぐにやってきました
我が家のライブの鉄の掟は
遠出するライブは土日限定
ジャズ旦那が一緒に行く場合は土曜日限定
その掟を破らないライブ!なら参加可


その鉄の掟を守って息子も楽しめるライブ!それが今回の
「空飛ぶこぶたや」でした

行くと決まれば、足取りは軽く、決断が早い私!
カンザスシティバンドのCD(スタジオ盤)を全てポチッと購入!
大体の曲は覚えて

そして
ライブ当日を迎えました!

東京に着き
先ずは去年夏にも泊まったホテルへ荷物を置き
昼食

やはり中華になってしまう....

食後ホテルへ戻り、お昼寝!
今夜はきっと長丁場になると予想されるので、昼間の東京観光はやめて、とりあえずホテルでエネルギーチャージ♪

そう!
今回の旅の目的は
カンザスシティバンドなのだ!!

昼寝を終えてチャージ完了!
下北沢に向かう私達!

どきどき♡

わくわく♡

なかなかお店が見つからず、ふらふら街を歩き回り
やっと到着!

このマジックで書いただけの貼り紙!
バリバリライブハウス感漂うでしょ?!
東京の知る人ぞ知るライブハウス、こぶたや!

この田舎者が入るには敷居が高すぎ...
もー
私が怖気づいていると
息子が

「入るよ!」

と言うので
度胸を決めて
階段を下り....地下へ

とても小さな会場!マックス入っても25人かな...

ぎゅうぎゅうなテーブル席で
真ん前を確保!

あっ!卓さんのトランペットだ!
テンション上がるわー

周りを見回すと店内の奥にはソファがあり
そこに

なななななんと!
下田卓さんがフツーに座っていました!

ノートを見ながら
今日歌う歌詞やコードを入念に、真剣な眼差しで確認されていました。
真剣過ぎて話しかけずらい雰囲気。。

よーくノートを見ると

ジャポニカ学習帳!!

かかかかカワイイ.......

確認が終わり、立ち上がって、私達のテーブル席に来て
開口一番!

「いらっしゃあーい」

桂三枝さんか...笑

カンザスシティバンドの曲を息子が好きで好きでたまらないこと。本人は小学校でみんなの前で歌いたいらしいが、少し学校には不向きな歌詞が含まれているため、今は歌える歌と歌えない歌があるということ。カンザスシティバンドの曲は年を重ねるに従って少しずつ意味を理解できるから、手順を踏んで、場をわきまえることができるまで人前では歌わないこと。。。など、カンザスシティバンドリーダーの下田さんから直接ご指導頂きました!笑

そして私達の恒例行事のサプライズ!!

息子は大好きな下田さんに絵のプレゼントを用意していました♡その絵がこちら♪

これ、驚くほど喜んでくれたー

お店の名前「こぶたや」、左上にピンクのブタが飛んでるし
カーンザスシティバンドでカァカァ鳴いてるカラスがいるし、(これはカァカァブギというカンザスシティバンドの曲からアイデアを頂きました)
「センスが抜群だなぁー!うちに貼っとくよ」
「今日は譜面台に飾るよ」
と言って、譜面台に絵とジャポニカ学習帳を置くと
ポツリと「大した歌作ってねぇのになぁー、くだらねぇ歌ばかり歌ってるのになぁ」と一言。

その他のお客様にもテーブルを周り、挨拶をして
そろそろ始まるかな...とふと出入口を見たら
下田さんはくわえ煙草でバンドメンバー全員とリズムの確認。
足と手でリズムをを取りながら音合わせ。
まさしくここはアメリカ、カンザスシティ!と勘違いするほど
カッコイイ瞬間でした!

ライブ1曲目は
ゴキブリの歌から
「俺たちゃゴキブリ」
「カサカサカサカサ」
「カサカサカサカサ」
※一応ここは飲食店です。

そして非牡丹おばあちゃん 
カァカァブギ
モイスチャーガール
北風小僧の寒太郎からの風は向かい風
などなど....

途中MCで息子の絵を紹介してくれました。

1部終了

2部の初めの曲は....
なんとFats Waller!!!!!

実は数日前、TwitterにTaku plays Fatsという全曲Wallerというレア感だっぷりのライブをやるというTweetが流れてきました。そのTweetがこちら。

Fats Wallerが大好きな私は
こうリツイート

そしたら2部の1曲目がWaller!
さり気なくWaller!
サラッとリクエストに応えてWaller!

「こぶたや」で大豚Wallerを歌う痩せた下田さん
最高の画だった♪

そして
歌手でもあるこぶたやの女将さんが1曲

ここで下田さんが友人の話をする。
ライブの10日くらい前、亡くなった音楽仲間
アントニオ佐々木さん
亡くなる直前まで好きな音楽をやり
亡くなる直前までライブに出ていた
ただ、いい音、好きな音楽を楽しみたい。。。それだけ。

卓さんはしみじみすることなく、涙ぐむことなく
アントニオ佐々木さんの生き様に天晴れ!と
清々しく、明るく、優しい笑顔で語っていた。

我が人生に一点の悔い無し

そんな人生だったと...

そして
「俺もそんな人生を送りたいが
残念ながら俺はそんな度胸はない」と言った。

そんな佐々木に捧げた1曲がこれ。

最後Good night Ireneを
Good night アントニオと....

まだまだライブは続く

名曲 新しい町
ちょっとそこ行くLadyなどなど

も~盛り上がり過ぎて
楽しすぎて
嬉し過ぎて
感動し過ぎて
カッコよ過ぎて
いい音過ぎて
全部書けない!
最高!

こんなに音楽って楽しいのかと思いました。

これはみんな死ぬ前までに体験しないと損だと思う!

終演後、興奮状態のまま、お勘定を待っていると、、

ピアニスト、上山実さん(左手)が息子に声をかけて来てくれました。
「ピアノ弾いてみる?」

家族3人「え??」

上山さん「いいよ、ポーンて弾いてみなー」

息子がモジモジしていると、すかさず旦那が
「ドだ!ドのブギを弾け!」

上山さん「え?」

息子 ドのブギを弾き始め、お客さんから声が飛ぶ
「いけー、もっとやれー、実、負けるなー」

上山さんがジョイントして
セッションに!

息子がプロとセッション!

嬉しかったー!

上山さんと暫しの歓談。
旦那が息子のピアノの相談をすると...
今更習いに行っちゃダメだ。これだけできれば十分!これでバイエルとかやらせたら嫌になるよ。と言われ、やはり上山さんもピアノを習った経験が無く、ジャズ研で他のメンバーから「なんで弾けないんだ!」と言われ、無理矢理ライブに連れて行かれ、やってるうちに覚えたそうです。人と演奏することが1番学べるとも教えてくれました。

帰りに、もう一度下田さんに挨拶。
下田さんが「ブギ弾いてたねー」と息子に声をかけてくれました。下田さんの耳にも息子の演奏はブギに聞こえたんです!

「また浜松で待ってます!」と伝え
下田さん「もう来ないでくれと言われても行くよ」と言ってくれました!

ありがとう、下田さん!

一生忘れられないライブになりました。

このユルさ
キッチリやってるのに
パンツにゴムは入っていません笑
一朝一夕ではできない年季入った音

そして
ライブから2日後
私のTweetに返事が....

そして
引用リツイートもしてくれました

あの日の時間は夢だったのか...
幻だったのか....

いやっ、現実!

だった!

きっと!