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【週刊日記】できること、できないこと、できたこと#15

この3年を振り返って見た

今週は、社内研修で自己分析をするというワークショップに取り組んでみた。改めて自分はどういう人なんだろうか。そして「イトナブ」という会社に入り自分は、どのように変わったんだろうと深く考えることができた。私は40代になり、ある程度自分をわきまえてもいるつもりである。自分の長所や短所も理解した上で、イトナブに入りもうじき3年になる。自分はこの3年間でどのように変わったのは問いかけてみた。もともと私は障害者施設の利用者だった。その立場で働くことに自信を持っていたし、満足していた。この気持ちは、B型と呼ばれる非雇用型の施設の時も、A型と呼ばれる雇用型にいる時も、同じだった。ましてや自分が一般の会社で働けるなど、夢にも思っていなかった。だから自分にとって今の職場で働くことはとても大きなチャレンジだった。そのチャレンジを3年も続けることができて、いろいろな方に出会うことが出来るこの仕事に出会えたことに、いつも感謝している。

この3年は「脱皮期間」だった

私にとって、この3年は障害者施設からの脱皮期間だと思っている。もちろん出社したり、リモートで作業をしたりと言った、規則正しく予定をこなすことは容易にできた。しかしご存知のように仕事に行く、作業をすると言うことはこれだけではない。例えば、突然雨が降った時の帰りはどうするのかや、お昼ご飯を1から準備することや、言語に障害があっても、電話を掛けなければ行けない時に、どうするかなど、当たり前だけど、障害故に難しいことにどのように対応するか、自分で工夫して取り組んでいくという壁にぶつかったと思う。障害者施設にいれば、職員さんに頼ったり、お願いをすることができるが、一般の会社で働くことはこのサポートが基本ないと言うことになる。もちろんイトナブのメンバーは助けてもくれてる、しかしそれは彼らのタスクではなく、基本的に、自分で行う必要が生じてくる。私はこのことの本当の意味について理解するまで3年も時間を要してしまったのかもしれない。確かに個々の人が「自立」していくためには「依存」は必要であるが、その度合いを正しく理解していなければ、「人間関係」が難しくなるのかもしれない。私は一般の会社で働くことにより、こうした事実を知り、肌身に感じることができた。そして今ここになって、やっと脱皮できてきたと感じている。もちろんまだまだ完璧ではなく甘えることもあるかもしれないが、脱皮できた自分にすこし自信を持っていたい。

一般就労をゴールとして考えないで欲しい

日本の障害者の働き口は、圧倒的に障害者施設が多いかもしれない。その現実を見た時に、一般の会社で働くことを言わばゴールと見る人も多いと思われる。確かに、一般就労をすれば給料の面では恵まれるかもしれない。しかし、それには先に書いたようなリスクが伴うと言うことを、私は伝えて行きたい。「お金のために」一般就労を選んでしまうなら、それを継続させることは困難になる。確かに生活のためには働かなければ行けなく、障害によっては仕事をすることで、「障害者年金」といった保証制度も変わってくることも事実で、これは社会の問題であって変えていく必要が生じるが、ぜひ自分が継続的に働けるところをまず探すことが先決であると私は考えている。加えて社会も、選択肢を多く見いだすことができるようになることが必要ではないかと私は考えている。
私も、決してゴールしたなどとは思っていない、今後も果てしなく続くチャレンジャーである。

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