抑制解除確率

最近はデータ解析を相談されることが増えてきました。
先日、当院の言語聴覚士(ST)からの相談を受けました。
身体抑制を行っている患者に対して状態が良くなってきたので抑制を解除できるかについて病棟の看護師とカンファレンスを行って決めているそうで、その際に判断の目安にしている指標や検査値があるが、そのデータをどのように扱えば良いかと言う内容。
抑制あり・なしを1と0の2値データにしてロジスティック回帰分析をすることを提案しました。
データの準備はSTでできるけれど解析はサポートが必要そうなのでお手伝いした。
ロジスティック回帰分析の結果から説明変数の係数がわかるので、確率の計算式を作り、そこへ指標となるデータを入れることで抑制解除確率を計算できます。これまでの症例のデータを入力して抑制解除確率を各症例で出してみました。1例ずつ計算するのは面倒なのでMatlabで計算式を作りデータ行列を読み込んで結果を列ベクトルで出すようにコードを書きました。実際の結果と比較しても良い相関が見られました。
ついでに、病棟でも使えるツールになるようにエクセルで抑制解除確率を計算できるシートを作り、電子カルテ内に入れました。
今後のカンファレンスに活かせてもらえれば嬉しいです。

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