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居場所を見つけるということは自分を見つけるということ

こんにちは。みよよです。先週お休みしました。(というより半分さぼり…)最近本当にバタバタしているうちに時が過ぎ、文章を書くのは楽しいけどエネルギーがいるんだなとしみじみ。

今日のテーマは「自分の居場所を見つける」こと。最近コルクラボの活動で居場所というテーマを考えることが多かったのですが、自分が考えるようになったのは営業という仕事を始めてからだなあとふと思いだし、書くことにしました。

1.なぜ居場所を意識するようになったのか

営業を始めて5年になりますが、その前は塾の運営を5年間やっていました。塾というのは人が自然と集まる場所。よくも悪くも出社をし、しばらく仕事をしていると講師が出勤し、生徒が集まってくるという何もしなくても人に触れられる場所です。正直塾にいたときは誰かと意識をして仲良くなるとか自分の居心地とか気にしていませんでした。

そんな私が営業を始めた時に、まず最初に襲った感情は「孤独への不安」

塾を辞めて最初にやったのは保険の営業。主に仕事は2つでした。1つは昼休みにとある企業様に行き、1時間立ちながら色々な人に声を掛け、保険の販売まで繋げる仕事。もう1つは地域の企業に飛び込みを行い、保険を買ってくださる人を見つけて販売まで繋げる仕事です。両方とも自分から動かないと成果に結びつかない仕事でした。

一定の時間まで会社には戻れない、先輩が常にいるわけでもない、そして当たり前ですが保険を売る人に対して9割の人は塩対応です。常に1人ぼっちで成果も上がらない状態が2か月ほど続き、このままわたしの味方は現れないのではないか…と精神もボロボロになっていきました。

2.自分を見せることで相手との関係は始まる

そんなある日のことでした。わたしは暇だったので(おい)、いつも保険営業の時に持っていく広告を縮小コピーし、自分の今日思ったことをコラム風に書いていました。そこにマネージャーが通りかかりこんなことを話してくれました。

「え、面白い!お客さんもこれ見たら親近感を持ってもらえるよ!」

そんな声に押されて回った企業で、最初は反応なかったものの10日くらいすると声をかけてもらえるようになりました。

そんな中でぽつぽつと私はお客さんとお話をし始めました。自分が東京生まれで本が好きで、営業は初めてだったりとか、塾で生徒と話すうちに社会をみたくなったこととか、自分を少しずつ開示していきました。

すると不思議なことにお客さんも自分のことを話してくれるようになりました。もうすぐ結婚するんだ、とか社会人になったばかりでこれからどんなことがあるのが不安とか孫が出来るんだよとか。そんな中で保険の話も少しずつ出来るようになってきました。

わたしはこの出来事があるまで、お客さんの情報を引き出すことに必死で、自分のことは全く話していませんでした。商品を売らないといけない…そのことしか考えていなくて、自分よりも商品を見せないとという焦りでいっぱいでした。

だけどよく考えてみたら働き続けるためには自分の居場所がないと働けないんだから、自分の居場所を見つけることが先なんですよね。自分の居場所を作っていく中で、仕事も安心して出来て成果が出せるんだし、逆に成果が出ないと会社にとっても良くないのであれば自分のことを優先させるのは自分も周りもハッピーに出来るんだと気づいたのが、保険営業の経験でした。

3.自分を見つけることは居場所を見つけることに欠かせない

先日とある企業様を上司に引き継いだ際、2時間いたのですが1人になった時間はほとんどありませんでした。その企業様はいつ行っても誰かがそばにいてくれるような大切な私の居場所でした。私と上司がいると、次々と挨拶に来てくれて、多分10人はゆうに超えていました。担当期間はきっかり1年。「どうやってそんなに仲良い人を増やせたの?」とびっくりされました。

わたしが色々な人に会いに行ったからだというのは1番の理由ですが、次点としては自分がどんな人であるかを嘘なく伝え続けたからだと思います。

営業を始めて間もなかった頃は、悪気なく嘘をつきまくって自分を紹介していました。なぜ「悪気なく嘘をついていた」のか?

それは自分のことがてんで分かっていなかったから、自分が本当は思っていないことも本当の気持ちだと思い込んでいたからです。

仕事だと例えば業界を盛り上げたいとか、お客さん全員良いひとだとか。プライベートでも「こうあるべきだ」と「こうしたい」を一緒にしてしまうといつの間にか自分の気持ちが見えなくなってしまいます。そしていつの間にか無理をするだけではなく、周りの人ともうまくいかなくなってしまう。なぜか?それは目の前の人が本心を言っていないと自分も本心を伝えづらくなるからです。

わたしもとはいってもなかなか最初はできませんでした。出来るようになったのは、営業という仕事を始めてから。強制的に自分と考えが異なる人(お客さんは自分たちの商品最初からいいと思ってない)と話すと嫌でも自分の感情を見つめるようになります。同じ断られ方でもこの人はいいなと思うこともあれば、なんだこいつこっちも願い下げですってイライラするときもあって、そんな時こそ自分が心の底で何を感じていて、喜怒哀楽のどんな部分にその感情は当たっていて、またそれはなぜなのかを嫌でも意識するようになりました。

思ったことを全部相手に伝えなくてもいい。けれど自分が本当に思っている「なぜこの仕事をしているの」「どんな気持ちでお客さんと話しているの」を伝えると相手も本音をつたえてくれると安心して本音を返してくれます。

きっとプライベートでも同じことで、自分が何を思ってどんなことを大切にしているのかを伝えると相手も安心してくれます。変に相手にすべて合わせるでも、ワガママ言って駆け引きするでもなく、自分の本来の気持ちを言葉に乗せて相手に差し出す。そうすることで自分の居場所は見つけられると私は思っています。

わたしはたまたま営業という場所で訓練しましたが、機会がもしなければ今のコミュニティの信頼できる人だったり、新しいコミュニティに飛び込んで仲間と自分の本心を探す作業をしてもいいかもしれません。







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