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東京生まれ東京育ちOLが畑を始めてもうすぐ3年が経ちます

今日は畑の手入れに行ってきました。2023年の8月に趣味として始めた畑も早いものでもうすぐ3年が経とうとしています。
職場の人や友達に「近所の畑の手入れが趣味」と話すと、何かしら皆興味を持ってくれます。東京生まれ東京育ち、しかも現在の東京住みの「職業:営業」がどういった経緯で畑いじりを趣味にしているのか、が興味深いようです。
新年度で何か趣味を始めたい人も増える季節なので、「自分が趣味として畑をやっている理由と楽しさ」を書いてみます。少しでも新しい趣味を始めたい、と思ってもらえると嬉しいです(畑だとなお嬉しい)。

畑を始めたきっかけ


きっかけはコロナでした。ちょうどその頃結婚して1年が経ち新しい生活にも慣れたところだったので、新しい趣味を始めようとしていました。しかしコロナだったため、人が集まる場所での趣味は不可。そんな時に自分の家のポストに入っていた、「シェア畑オープン」のチラシに運命を感じたのです。

「シェア畑」はいわゆる「貸し農園」のこと。農具や苗は全てシェア畑の方で用意してもらい、毎月の賃料を払いながら自身の畑(わたしは2畝)を育てることができるサービスです。

もともと何か植物を育てていたわけではなく、むしろ観葉植物をもらっても家で枯らしまくる人間でした。それでも興味を持ったのは、「おいしい野菜を自身で育てて食べてみたい」という純粋な好奇心から。幸い夫が学生時代は生物学者を目指しており、更に父方の実家が農家だったことから「僕も一緒にやってみたい!!」と好反応をもらい、「これは困ったら手伝ってもらえるな」と安心して次の週に一緒に見学会に行ってきました。

東京の真夏の太陽の下、ぐんぐんと伸びていく野菜たちが所せましとつまっている畑を見て、わたしも夫もテンション爆上がり。即契約を決めました。

今思えばきっかけはささやかなことだったし、動機も好奇心だけだし、契約を決めたのも直感だったので、ずぼらで飽きっぽいわたしが3年も続くとはこの時思ってもみませんでした

畑の楽しさ

ずばり「達成感」を得られること。収穫の時はいつもワクワクするのですが、1年目の年は失敗ばかり

今年1番嬉しかった収穫は「太い大根」。夫と2人で畑でバンザイをしてしまいました。まさに1年目に失敗してしまった作物だったからです。

写真は畑を始めて1年目に収穫した大根。小さくやせ細っています。しかも残り2本ほどあったのですが、虫にかじられてしまい泣く泣く捨てることに。なんとか収穫できた大根たちも皮をむいたらほぼ食べる部分がなく、味噌汁のちまっとした具にするしかありませんでした。

畑で収穫した帰りにスーパーによると、太くて立派な大根が98円という安価で売られている。これが「大根」だよなあ。ここまでに成長させられなくて、うちの大根には申し訳なかったなあ。
「来年は太い大根が食べたいね」と夫と話して帰ったのを覚えています。

考えてもよくわからなかったので、シェア畑のアドバイザーさんに話を聴くと、「畑の土台の高さ」が低いということに気づきました。
写真の右下の畝が、以前の我が家の畝ですが、この高さだと虫に入り込まれて、食い荒らされてしまうとのこと。

収穫は畑の土台づくりから始まっていたのか!と衝撃を受けました

仕事だと最初に失敗しても後から巻き返せる。でも畑は最初に失敗したらもう取返しがつかない。絶対に妥協してはいけない部分だと気づけました。

そこで、アドバイザーさんにお手伝い(かなりお手伝いいただきました)いただき、土台をしっかりと作り、上の写真の1.5倍は高さがある畑の土台が出来ました。その後も目が出た後は間引きをして、大きく育つタイミングを見計らいながら収穫の時をドキドキしながら待ちました。
およそ約1か月後。

お、なんか上から見る身はパンパンで太くておいしそう…。わたしが道具を用意しに行っている間に、夫がたまらずすぽんと大根を抜いていました。(わたしも抜きたかった…)

そして収穫できた2年目の大根はこちら。

まるまるとしている!!!

今年は売り物とまではいかないけど、太くてずっしりとした大根が収穫できた。大根おろしにもできるし、1つは厚めに切ってぶり大根にできました。採れたての大根は甘くてみずみずしくて、頑張って育ててよかった…!と感動した瞬間でした。

そして今年の夏の畝は1人で作り上げることが出来ました。アドバイザーさんに頼らず、独り立ち。まだまだ未熟ですが、少しずつ成長できている気がして嬉しいです。

畑のしんどさ


他の趣味と違って、「時間が決まっていない」部分はしんどいなあと思う時があります。
畑の収穫や土起こしの時期は自分で選べません。畑にとってベストな時期に適切なお世話をしないと、うまく野菜が育ちません。でも予定が入ったり、また土日に雨が続いてしまうと、植えるタイミングを逃したり、間引きするタイミングがずれると痩せた野菜しか収穫できなくなってしまいます。時間のコントロールが難しいといつも感じています。
「シェア畑」には「お世話代行サービス」があるので、お世話のタイミングを逃してしまいそうなときは、お世話代行サービスを頼んでいます。ただし有料オプションなので、なるべく自分でやりたいところではあります。

3年続けられている理由


達成感があって楽しいというのもありますが、1人じゃないからというのが1番大きいです。

まずはわたしの心の中で、勝手に師匠と呼んでいる人(会ったことない)がいます。それは自分の畑の隣の主です。師匠の畑はいつも大きい野菜がなっています。そしていつも仕事が早いです。今日も畑に行ったら、師匠の畑は既に高い土台が出来上がっていました。だから、師匠の畑の土台の高さをみながら、自分の畑の土台を整えられました。会ったことないけれど、3年間ずっと憧れの人です。師匠みたいにいつかなりたいと思って頑張れています。

そして夫の協力も理由の1つです。実は冬の間畑にあまり通えておらず、シェア畑を解約しようか悩んだ時期がありました。そのことを切り出そうとしたらその前に「畑、今年の夏はどんな野菜を植えるのかな?」とキラキラした目で問いかけてきて、やっぱりまだ畑やりたいなあという自分の気持ちが再燃しました。畑の楽しさ、辛さが共有できる人がいるのはとてもありがたいなあと感じています。


以上わたしの趣味の話を今回は書いてみました!
わたしは好奇心だけで畑を始めましたが、あの時決断して本当によかったと今でも思っています。新しく趣味を始める方々が思い思いに楽しい時間を過ごせますように!

では。



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