不器用さと遠回りな生き方

私は小さい時から、内気であり怒りたい時に怒り損ねるという、タイミングの悪い女の子として成長した。

要領は悪いし、不器用だし、何をしても下手くそで、習い事を親から押し付けられるように行くようになり、小学校なんてとんでもない先生がいて、みんなの前で、恥さらし的なことを言わされたこともある。

このことを書いていいのかというのは迷ったが、思い切って書いた方がいいだろうということで書いている。

ピアノで体罰を受けても、ピアノの曲は愛せた。それは、いい曲にたくさん巡り会えたから、体罰を受けても耐えられたと思う。
書道も、最初は正しい持ち方をしていなかったから、矯正されたけれど、矯正すれば、字が汚くなるということで、ありのままで持たせてくれた。

就職だって、思うような働き方はできなかったけれど、最後に就職した会社が女性がほとんどで団結していたから、辛い仕事も助け合いでやってこれた。

結婚・産後はろくなことはなく、少しずつ動けるようになってから、色々と得意と思っていた手芸品を売って、小遣い稼ぎをしていたが、いつかは稼げなくなった。

ライターも始めたけれど、好調と不調の波を乗り切らないと、いつかは壊れてしまう。もう、最近は悩むことが多い。

SNSマーケティングやYouTube配信も興味はあるけれど、自分には向いていないやと、すぐにやめた。

ついにたどり着いたのは、自分がなんども諦めては再開をして、もう一度元の段を取り戻したいとした「書道」だった。

子供の夏休み・冬休みの書道指導をしているうちに、「また書道をやってみたい」ということで、ツイッターで定期的に「今日の一言」的なものを書いて流しているけれど、自己満足というか、自分の字から、その日の体調やメンタルがわかるから面白い。

習うところは決めたので、あとはお手本などの指導開始を待つだけだけれど、ようやく自分の居場所が見つかったと思う。

今まで根無し草のように生き、子育てにしても、不安を抱えてばかり、何一つ、自分が誇れるものってなかった。「誇っている」ように装っていただけで、実はかなり不安で不安で、根無し草だった。

遠回りしたけれど、きっと、私の居心地のいい世界が組み立てられそうに思う。

自信があるようで、実は、私は、根無し草。
そういう生活は、そろそろやめようと思う。

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