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恋は結ばれるまでが一番楽しい


忘れられないだなんて言うと、過去の恋について書くのがデフォルトのような気もするが、わたしにとって過去の恋はもうどーーーーーーーうだっていい。思い出すだけで虫唾が走る。全然過言ではない。むしろピッタリだ。
いや、別に悪い恋をしてきたわけじゃない。いい人だっていた。結婚してもいいなと思っていた人も。でも過去は過去なのだ。あの頃の気持ちはどこにもない。ただの他人になった人との恋を思い出して忘れられないなんて、ゾッとしてしまう。何より継続中の恋愛が幸せそのものなんだもの。女の恋は上書き保存とか言うが、わたしは首を縦にぶんぶん振ってしまう。

タイトルにもあるように、付き合うまでのドキドキは付き合ってしまうと感じなくなる。今の人とは付き合って4年目。好きという感情はあるが、それは穏やかで優しい瀬戸内海のようなもの。全然波はないが、それだから落ち着く。これは余談だが、稲佐の浜の波の激しさにはびっくりした。打ち寄せ打ち返す波の音があまりに大きくて、これが本物の海か・・・と思った。

そんな瀬戸内海のような穏やかな恋も、始まる前はドキドキワクワクキュンキュンだった。今日はそんな話をしようと思う。(前向きが長いよ!)




出会った頃、わたしには彼氏がいた。同じ職場に同じタイミングで入ってきて、同期みたいなもんだった。他にも同い年くらいの人が2人いて、4人でよく飲みに行った。最初はあーなんかいるな、ぐらいしか思っていなかったが、彼氏と別れ夏も過ぎた頃から急激に仲良くなった。

仕事が終わって帰る前に、彼が普段働いている場所まで行って、遅くまでなんでもないことを話した。本当になんでもないことばっかり話した。会話の内容はもう忘れたが、笑いが絶えなかったことは覚えている。21時22時まで話し続けていたこともある。それでも足りなくて二人でラーメンを食べに行ったりもした。
話しのネタを見つけたから、借りていた漫画を読み終わったから、まだ帰ってないみたいだから、そんな理由をつけては話しに行った。
飲み会終わり、帰りの方面が同じ私たちは一緒に抜け出して、一時間くらいかけて歩いて帰ったりもした。眠いとか疲れたとか全然なかった。むしろちょっとでも長く話したいなと思っていた。とにかく話しをしているのが楽しかった。

でも不思議なことに、好きなのかどうかはわからなかった。
この人とキスできるかな、無理かも、いやできるかも。できるなら友達とかじゃなくて、恋愛的な意味で好きなのかも。んーーーーわからん!
彼はいい人だ。誰からも好かれる。だから人として好きなのかも、いや男性として好きなのかも。やっぱりわからん!
ただ一つ言えるのは、こんなに一緒にいて楽しい人他にいないということ。楽しいだから好きなのか、好きだから楽しいのか、一生答えは出なかった。

好きだと思ったのは休日、一緒に遊んだ日である。彼の誕生日だった。
なんかデートっぽいことをした。たしか映画を見た。ボヘミアンラプソディだ。
好きだなあ、今日解散する前に告白しよう、と思ったのにその日は勇気が出ず、解散して日付も変わった深夜1時前、LINEで告白した。忘れもしない、4年前の12月3日である。


あれから4年、七夕の日にプロポーズしてもらった。今年中には結婚する。


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