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【新概念の店舗】金沢FORUS/MIHON-ICHIオープンします。

明日18日に、金沢駅前FORUSにて、当社が(珍しく)設計した店舗がオープンいたします。
今回は店舗デザインだけでなく、店舗としての在り方、コンセプト、そして店名まで私の方で考えました。ロゴデザインは先日の虎ノ門ヒルズでのイベントをご一緒した「EXX LAB」の小林さんにお願いしています。

先日のプレスリリースで発信した通り、今回の店舗はただの店舗ではなく、今後の「空きテナント」「空きスペース」の問題を解決するきっかけ、今後の店舗の在り方を提案する内容としています。

店舗オーナーは、この建物「FORUS」や「VIVRE」などを所有するOPAさん。そのOPAさんの初の直営店です。

当社は、もともと展示会ブースに特化しているため店舗デザインはしない方針としています。ただ、今回は「展示会ブースデザイナーの視点から、そして展示会設営会社の持つ施工能力で店舗を作ったらどうなるか」について、チャレンジしてみました。
その結果、極力既存の状況を利用すること、施工時間は10時間以内に終えられることなどを目標とし、「割り切り」と「こだわり」のバランスで構成しました。

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写真をみていただければ、展示会デザインの視点が入っていることがすぐに見て取れるのでは、と思います。
店舗内を構築するディテールもなのですが、店の入口の壁にキャッチを入れるところなど、展示会ならではの集客手法を取り込んでもいます。

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展示会のブースは、3日間で集客結果を出さなくてはいけない空間デザインです。
どのように離れた位置を歩く来場者を引き寄せるか、
どう気付かせるか、
どう店入口の展示台に取りつかせて、どう引き込むのか。

私が日頃ブースで実践していることを今回店舗に反映してみています。「それってVMDだね」と思われるかもしれませんが、私自身はVMDではなく、VMDの概念を包含した「ビジネス空間デザイン」だと考えています。

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とは言え、今回の施策が、店舗での集客に本当に有効なのか、展示会の集客ノウハウが実際の店舗で通用するのか、展示会の集客ノウハウと店舗の集客ノウハウはどう違うのか、それらを今回検証したいと考えています。

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↑ 残置什器を利用して、間仕切り壁を製作。施工時間を10時間以内に抑えるために、割り切った構造にしています。

【施工前】今回の既存空間

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新しい商業空間の概念。
「それは、展示会の世界にきっかけがある」
そのことに、社会の多くの人が気が付いてくれれば、商空間の業界・世界だけでなく、展示会の業界にとっても良い方向に展開していくのではないかと考えています。
そのためにも、今回の取り組みはとても重要で、様々な面からその在り方を検証してみようと考えています。


「MIHON-ICHI」は2022年3月18日からオープンです。



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