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現実的ミライドン

新シーズン1発目のCL横浜で優勝を果たしたミライドン。初登場時から形を変えて環境トップとはなることはなかったが常に環境に存在してきたデッキタイプです。今回はそのミライドンを改めて考察して行きたいと思います。



1.ミライドンとは

まず今回のnoteの主役ミライドンについて改めて見ていきます。

ミライドンを象徴とするものはなんと言ってもその特性です。

特性の【タンデムユニット】
自分の番に1回使える。自分の山札から雷タイプのたねポケモンを2枚まで選び、ベンチに出す。そして山札を切る。

今や環境デッキの多くに採用されているVIPパスの雷タイプ限定バージョンです。
この特性は次の様な恩恵をデッキに与えてくれます。
・安定性の向上
・構築段階でボールの枠を削減 
・デッキ圧縮
 

2.今回のデッキ


早速今回紹介するデッキを解説していきます。
雪道ミライドンと呼ばれるデッキタイプです。
一般的な構築と大きくは違わないので特徴的な部分だけ採用理由を紹介していきます。

・カプコケコex×1
新弾で登場したカードです。
このカードのお陰でミライドンにマヒという新たな戦術を使えるようになりました。
特に現環境最強のサーナイトがマヒが効果的に効くので主にサーナイト戦で活躍を想定しています。
サーナイト以外でもこのデッキはマヒ+雪道+手札干渉は強力な一手になると思います。

・イキリンコex×1
ミライドンは後手1ターン目から攻撃することができるデッキになっており、それにはエレキジェネレーターが必要不可欠です。
それを探しにいけるカードとなっております。
ミライドンはVMAXやVstarなどの高耐久のポケモンが採用されていないため、打たれ弱いという弱点があります。そのため後手1から攻撃してスピードで差を付けるor雪道+手札干渉で相手の動きを弱くする必要があると考えています。このイキリンコexはそのどちらの可能性も高めてくれます。
また予めイキリンコを出しといてジャッジマンを使いその後、イキリテイクを使用して相手の手札だけを制限し自分は6枚ドローするというテクニックもよく使ったりします。
※先手手札に博士の研究やナンジャモがあっても対面しだいではイキリテイクからジャッジマンを探しに行ったりも良くします。

・ゆうきのお守り×2
上記でも述べたようにミライドンデッキはは耐久力がありません。そんなミライドンの耐久力をあげてくれる1枚です。遅れた展開になった時などに相手の要求値をあげてくれる役割です。 
特にリザードンではサイドを先行した状態でもこちらのライコウやミライドンがリザードンexに一撃で倒されないようになりますのでリザードン対面ではぜひ引きたいカードです。

・すごい釣竿×1
このリストにはライチュウVやカプコケコex、ゼラオラは1枚採用となっております。それらをトラッシュから回収できたり、エレキジェネレーターで当たりを増やすためにエネルギーを戻すことも稀にあります。


3.各対面の考察

次に実際に環境上位のデッキと対戦する際に意識することを解説していきます。

サーナイト


対サーナイトは決して有利とは言い難い対面です。
なぜならサーナイト側は基本的にサイドを2-2-2と取ることができ最低3ターンあれば勝利することができるからです。
ではミライドンが勝つために意識することは瞬間的にサイド3枚差を作り出すことです。サーナイトのデッキは序盤にある程度の準備期間が存在します。そこで瞬間的でいいので3枚サイド差を作り出すことが出来れば試合を有利に進めることができます。 

①サイド3枚を先行するポイント
・常に雪道を置くこと
 サーナイトはトラッシュにエネルギーがある分火力が上がっていきます。雪道によりゲッコウガのかくしふだを防ぐことができることに加え、サーナイトexの特性も願わくば止めることができるからです。

・お守りを前のポケモンに付ける
基本的にお守りをつけるのであれば攻撃するポケモンはライコウで構いません。ミライドンもライコウもお守りをつければ要求エネルギーの枚数は変わりません。少しでも要求値をあげるためにお守りがあれば攻撃する前のポケモンにつけてください。

・サポートを使い分ける 
基本的に雪道+ジャッジマンを打ちたいのですが、相手の動きに合わせてボスの司令でキルリアを倒す動きが強い場合があるので相手の動きをよく観察してください。 

②サイド3枚先行後
ここまで来ればあとは3回ポケモンを倒すだけですが相手もこちらのポケモンを3回倒せば勝ちです。
そこで以下の行動をどこかで通すとミライドン側が先にサイドを取りきることができます。

【サーナイトexを倒す】
ここで活躍するのは新弾のカプコケコexです。
基本的にサーナイトはマヒになった場合何もできません。その為、こちらのポケモンが倒された返しにボスの司令で相手のサーナイトexにカプコケコexの技で麻痺にさせ1ターン作りその後体力が減ったサーナイトをミライドンで倒すことが出来ればこちらの攻撃回数が残り1回になり相手より先にサイドを6枚取りきることができます。
※コケコex+ミライドンexの打点が340なので月明かりの丘で回復されても丁度サーナイトexを倒すことができます。
もちろん、エネに余裕があればライチュウVでワンパンしてもいいと思います。

【サイド1枚のポケモンを挟む】
相手にサイド2-2-2と取られてしまうことが問題なため間にサイド1のポケモンを挟むことでそれを回避します。基本的にゼラオラがその役割をになっています。

相手のボスの司令が裏目なので手札干渉+雪道も忘れずに。

【相手が攻撃できないターンを作る】
雪道+手札干渉お祈りです。

③サイドを2枚しか離せなかった場合
上記で紹介したサイド差3枚先行後の動きの3つの中から2つのプランを通す必要があります。ちなみにサーナイト側がクレセリアのムーライトリバースでメリープを倒してくるパターンがありますが、その場合はサイド1枚のポケモンを挟むという条件を達成出来ているということと同義なのでこっちからしたら嬉しいですね。


ルギアVstar

弱点対面なんですが先に動かれると耐久力がないミライドンではサイド2-2-2と取られて負けてしまいます
その為
①先にルギアVを倒す。
②雪道+ジャッジマンで相手を妨害する
こと2つのどちらかが要求されます。

先手の場合少ない要求値で先に殴れサイドを先行できるので有利対面だと思います。
後手の場合は上記の①か②のどちらかを行う必要があります。

基本的に2-2-2や1-1-2-2という様なサイドになると思います。
ルギア側がミライドンexやライコウVの攻撃を耐えるとなるとVガードエネルギーが着いたアヤシシを最後に使って来る可能性があります。 
ライチュウVで倒すか、カプコケコex+手札干渉でジェットエネルギーを引かれないように立ち回り2発で倒して下さい

※Vガードが付いたルギアV単騎の場合はこちらのライコウV+ベンチフル展開では倒せないので注意です。
Vガードが着いた場合はミライドンexで攻撃できるならしてください。


パオジアン

基本的な考え方はルギアと同じですが、ルギアと違って雷弱点じゃないのでお互いのベンチ状況次第ではライコウVが有効的ではない場合があるので注意が必要です。

ゲッコウガより月光手裏剣が飛んでくる対面ですので
モココを2面展開しないようにしてください。
※パオジアン以外でも現環境ですとロストバレットやロストギラティナが月光手裏剣が飛んできますので注意が必要です。

サイドプランは2-2-2を狙っていきます。
基本的にこちらのメインアタッカーを倒して来る相手のポケモンはミライドンexで倒せます。(お互いフル展開ならライコウVでも可)
なので、ミライドンexを育てることを意識してください。
サイドプラン2-2-2と上記で示しましたが、ミライドンexでパオジアンexを倒してスタートすることは中々できないです。なので現実的に1-1-2-2というサイドプランになるのかなと思います。こちらがサイド1を取ってスタートすると相手の2-2-2プランを通されてしまうと負けてしまうのでジャッジマン+雪道使って攻めるか途中でゼラオラでサイドを取る動きを挟んだりりないと順当に2-2-2とサイドを取られてしまいます。中盤~終盤の手札干渉はビーダルが立ってしまうと効果が薄いので手札干渉はビーダルが立たない序盤に行ってください。
相手にセグレイブを立たせなければこちらがテンポを取れるので序盤はとりあえずジャッジマンです。
ジャッジマン+雪道…最強!!!


黒リザードンex


黒リザードンexのデッキタイプは現在流行っているものは2パターンあります。
①リファインを採用したリファインリザードンと呼ばれるタイプ
②アルセウスVstar+ピジョットを採用したアルセウスリザードンと呼ばれるタイプ

まず①のタイプですが
キルリアがある程度立ってしまえば雪道が効きにくい対面ですが、序盤のジャッジマン+雪道はかなり刺さりやすいです。その後、リファインラインを倒していきリソースを奪ってしまう動きが強力です。
またラルトスラインを倒すことでいざという時のカプコケコexの麻痺を通しやすくなります。

次に②のタイプです
こちらは①よりも雪道が刺さりやすい印象がある為
序盤に雪道+ジャッジマンでテンポを取れる可能性があります。また、ピジョットexが雷弱点なのでそこを決め手にすると比較的楽な展開になります。
また①よりもカプコケコexで止まる確率はこちらが高いと思います。

リザードンexの打点
こちらのサイド依存なので序盤はこちらのポケモンが一撃で倒されることはないです。しかし、サイドを2枚取ったあとは打点が240となりこちらのポケモンを一撃で倒せる打点になります。そこでお守りをつけると240を耐えるので可能な限りお守りを付けるようにしてください。

基本的なサイドプランは2-2-2や1-1-2-2となります。
先殴りする確率はミライドンの方が高いと思うのですが奇数数でサイドが進むのはリザードンexの打点の上がり的に良くないので、サイドを1先行した場合はサイドを1-1-2-2となるようにボスやあなぬけの紐でサイド数を調整してください。

序盤はしっかり2-2交換して、次にお守りをつけたポケモンで2-2交換して、最後ライチュウVでリザードンexを一撃で倒すのが理想展開ですが、そう簡単に行かないので、最後伝家の宝刀手札干渉で+雪道+カプコケコex麻痺でお祈りするパターンもあると思います。
リザードンはリファイン型もアルセウス型も入れ替え手段はそこまで多く採用されてないのでいい賭けだと思います。

アタッカーを通す順番ですがライコウV→ミライドンex(お守り)→ライチュウVだと1番綺麗です。
この順番の理由は場にライコウV2体目を森の封印石の張り先として確保しておきたいためです。
また早いうちにモココを立てれると盤面のエネの枚数が多くなるのでライチュウVでのフィニッシュに上手く繋げられます。

4.不採用カードについて

・サンダーex
CL横浜で優勝者のリストに入っていましたが雷タイプの数少ないベンチ狙撃の技を持っているポケモンですが今回は不採用です。
理由はCLで優勝して有名になってしまったからとサーナイト以外での活用法が見いだせなかったからです。

・ミュウex
エレキジェネレーターの対象にならず、使いずらいと感じることが多いのとギラティナのシェア率の減少に伴いコピーしたい対面が減ったので不採用。特性も雪道と相性❌
しかし、ギラティナが増えてきたら採用検討カード。必要エネが3枚と重い為サポートのキバナもセットで採用検討してください。

・ロストシティ
今回雪道4枚の強気構築です。現在ならロストシティなどを採用している構築があるのですが今回は不採用です。ロストシティはサーナイト以外であまり活躍しないですが雪道の方が見れる対面が多いこと。サーナイトを使っていても雪道の方が辛いことが多いと思っているからです。(体験談)
サーナイト側も最悪アルカナ×2枚とザシアンVの3枚があればサイド6枚取り切れるので刺さりずらいです。



5.まとめ

ミライドンは環境のサーナイトやロストに比べ山を引く能力は劣っているためサイドプランの再現性は決して高くないです。
なので、構築段階でサーチの効かない1枚採用カードはほぼ無意味だと思っており封印石を残しておくなどのテクニックが必要になってきます。
その為、できるだけ簡単で想定している各プランの要求値が高くないように意識して組んでいます。
強いカードは4枚!!

今のミライドンサイドは相手にサイドを先行されたら追い越すのが困難な対面が何個か存在します。
そんな対面は全力で序盤からイキリンコexを使ってジャッジマンや雪道を探しに行ってください。
最初のターンにナンジャモや博士の研究を使い自分の動きを優先して単純なビートダウンで勝てるほど甘くはありません。
今の環境ははたらくまえばやリファインと手札干渉への耐性を持っているデッキが多いです。したがって、それらの準備が整う前にしっかりと最初のターンにジャッジマンを打ち相手のテンポを崩してからこちらのビートダウンの動きを通していきましょう。


ミライドンだけでは無いですが勝ち方(ゲームの締め方)を他のデッキより意識しているかも知れません。
ボスの司令で勝つように組み立てるのか、ライチュウVで締めるのか。
終わり方を意識してプレイしてみてください。
 

今回注目したかったのは新弾のカプコケコexです。


ミライドンの新たな可能性として十分な可能性を秘めているます。実際にサーナイト対面では想定したプランで大活躍してくれました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
拙い文章で申し訳ございませんでしたが少しでも皆さんの参考になればと思います。
ではまた👋







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