No.1 はじまり
「この子は霊力が強い。将来、ユタになる素質がある」
と、小さい頃、何度も言われました。
『ユタ』とは沖縄に琉球時代から続く風習のようなもので、民間の霊能者を指します。占いをしたり、除霊をしたり、神への祈祷をしたり、シャーマンや巫女のような役割も持ちます。
その数は少なくなったものの、今でも『ユタ』にみてもらうことは沖縄では一般的です。
母方の祖母は毎年、新年になると、子や孫、全員の運勢をユタにみてもらい、各自に必要なパワーストーンのブレスレットもつくってもらっていました。
母方の祖母は、仏壇を大切にしていました。母方の実家に行くと、必ず仏壇への挨拶を祖母と一緒にしました。いつも仏壇に語りかけて祈る人でした。私もそんな祖母がとても好きでした。
ユタの素質があると言われ続けたものの、私は全然幽霊も見えないし、霊感らしいものもあまり感じず、そのまま大人になりました。
でもこの数年、特にこの半年は、不思議な体験の密度が濃くなり、点と点が結ばれ始めたように思います。
この旅が何に繋がるのか、書き留めておきたいと思い、ここに残すことにしました。
今から4年前の2020年の夏、ちょうどコロナ禍が始まった時、龍を降ろせるという女性がいることを知りました。当時、父方・母方ともに家系のカルマのようなものを感じて、どうにか出来ないものかと思い悩んでいた時でした。
その龍からアドバイスをもらえるという女性のことを知った時、私は普段全然占いとか行かないのに、彼女にはみてもらいたいと、なぜかピンときました。すぐに調べて、予約を取りました。
その女性とは、龍を降ろす前に少し話をしました。父方・母方の家系はどこなのか、何を悩んでいるのかなどを質問され、答えました。
「なるほど。あなたの父方は龍が通る龍洞穴のある重要な島、母方は琉球国時代のノロ(国に仕えた巫女)の修行場である霊場。
しかも、母方の祖母の実家だった場所が、あの鳥居の横ならなおさら。その鳥居の反対隣は有名なユタの家よ。ちなみに私の母方も、あなたの母方と同じ場所出身なの。
あなたは多分、母方の祖母の血を特に引き継いでいる。でも、父方の地元も龍の島でエネルギーが強い。すごい場所のハイブリットで、あなたは生まれたのね。それにはやっぱり意味がある。
多分、今悩んでいることもどうにか出来るチカラを持っている。近いうち、その能力が出てくると思う」
と言いました。
「龍を降ろす時に、少し手に触れるわね。普通は触れる前にいろいろと浄化をするんだけど、あなたは波動が高いから、浄化の必要はないわね」
といい、龍を降ろして、メッセージを伝えてくれました。(その話はまた別で書きたいと思います)
この半年は、霊力を持つ神人(かみんちゅ)とたくさん出会い、友人になりました。
そして、何人かのその神人に、
「あなたは過去生で、何度も巫女と修道女をしてきた。人にずっと尽くしてきた。
だから多分、今生では自分のためにしか、そのチカラは使えないはず。
今回は、自分のために生きて」
と言われました。
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