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(断易実占)運転免許、合格を勝ち取れるか?

あるお父様からのご依頼です。
独立したお嬢様が頑張って教習所に通い、3ヶ月で卒検を合格したようです。
お嬢様は今か今かと待ちわびて、運転免許試験場に足を運び、最後のペーパーテストに臨むとのこと。
そうはいっても絶対の自信がないような言動にお父様は心配し、

果たして、「娘は合格できるのか?」を占って欲しいとの依頼です。

得卦は以下の通りです。

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さて、皆様はどう、ご判断されますでしょうか?

・合格できるかは通常、「官鬼」用神になります。
・免許証は、「父母」です。
・お嬢様のことは「子孫」です。

お父様が依頼者で、当事者出ないこともあり、いざ、実践鑑定となると、

一体全体、どれを用神とすべきなのか?その取用法に、ちょっと悩ましいですね。


これはお父様がお嬢様の了承なく勝手に占っているということから

・お嬢様の状態と、免許証との関係性がいかなる様相であるのかを観たいというところ
・基本は子孫爻が旺相していること、次に父母爻が旺相していること、さらに官鬼爻が旺相していれば尚よし


となります。

今回の得卦は、六冲卦で一見すると世爻に不合格の神である「子孫爻」が臨んでいるのでちょっと「焦り」ます。しかし、落ち着いて見てみると娘のことですから、子孫爻は用神。これより世爻に子孫爻が臨んでいるのは代理占としては一体となっていることを示しており、この「午」を中心に三合が形成されて用神を強めていく「冲処逢合」を取れるならば申し分ない内容です。

よくみると六冲卦であるものの「午ー未」で用神が合を形成し、かつ「寅・午」の発動と日辰「卯」が「戌」を合起し、火局三合を形成して子孫爻『午』がしっかりと強くなっていることも後押ししてます。


官鬼・父母・子孫、すべて旺相している状態です。

『子』父母爻は今回の鍵を握る、いわば「副用神」と言えるものです.

この父母爻「子」が発動し、子孫爻を剋しているのはまさに「物来就我(物来たりて我に就く)」の典型であります.免許が手に入ることを示しています.

「間違いなく大丈夫だろう」と判断しました。

結果、見事に合格し、念願の免許証を獲得されました。

おめでとうございます。

このように勝手に占う場合の占的となる用神に迷いが生じ、かつ六冲卦などが出現すると、焦りを生み、迷いが生じます。『断易』では、そこはしっかり問題となる部分をきっちり整理し、占いを求めている主体と目的を落ち着いて把握し、「問い」が生まれている背景の構造を明確にし、占った得卦を現実に丁寧に合わせていくセンスが求められます。これが実践鑑定の奥義です。



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