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占断:愛の行方(1)

表題『愛の行方』
それでは、早速ですが今回のお題です。

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私に対する彼の思いと復縁について教えてください。
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彼 1987/××/○○生
私 1975/××/10生
飲み会で知り合い彼のアプローチで11月下旬から3月中旬まで交際。
私は子持ちで離婚後10年経過し再婚の意思はなく彼は子供がほしい。
会う度彼から将来に関する言動があり、
嬉しい反面プレッシャーや不安が生まれ、
彼に相談すると彼からは「関係を続けて行く自信がない」ものと判断され、私は申し訳なく別れを決意しました。
彼は私に子供を産んでほしかったようです。
今でもLINEのやり取りはあり、一度食事に行きました。
私は仕事の充実、子供達の成長等から子供を産むことは考えられません。
それでもできるなら彼と共に人生を歩んでいきたいです。
この考えは自分のエゴかと積極的に動くことができません。

(問)ご相談したいこと
・彼の私や、復縁に対する気持ち。結婚や子供のことが解決できない限りは難しいか。
・復縁できたら二人で幸せになれるか
・私はどう進んでいけばいいのか
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さて、皆様ならどのように答えを準備なさいますか?

とある旬な年齢未詳のどうやら40代女優と有名事務所所属の20代男性の熱愛がスクープされるなどということもあり、年上女性に飛び込んで行く若い男性という構図も珍しくない昨今になりました。

こちらはバツイチ子持ちの40代女性と30歳独身男性の熱愛です。

どんなお尋ねでもお話の中で何が事実なのかをきちんと定めなければなりません。それはなぜかというと、大概問占者は見たままを書いてきてくれているのですが、どうしても一方通行の色眼鏡で見ているお話なので、そのうちどれが事実に基づいた真実なのか話だけでは検討がつかない場合が多いのです。

そこでまず、今後の行方について易神に問うことから事実関係を確認したいと思いましたので、

そもそもこのお二人は今後どのような展開になるのかを「断易」で設定し、結論を見据えて、それから事実関係をしっかり掴んだ上で、問題点を掘り下げる手法を採用しました。
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辰月癸亥日(子丑空亡)
二人の関係如何と占う
火雷噬嗑の火沢睽に之くを得る

    ー 巳(子孫)
    ‥ 未(妻財):世爻
    ー 酉(官鬼)

    ‥ 辰(妻財)
    ‥ 寅(兄弟):応爻 〜 卯(兄弟)
    ー 子(父母)

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まず最初に、出現した卦はどの次元を指し示されたのかを
筮前の審事から見極めるところから始めます。

世爻が相談者です。
お相手の男性は応爻です。

この応爻は兄弟爻でかつ、進神。
さらに日辰亥より合住を受けています。

これは寅月に何か問占者に注文をつけ、圧力をかけた内容と考えられ、
筮前の審事より本卦は過去を示していると設定できます。

応爻の臨む「寅」が「卯」となり、進神と化しており、一方対する世爻はその剋を受ける立場です。

明らかに問占者に決断を迫っていった足跡が示されていることは明白です。
事実と一致します。

世爻をさらに吟味します。
妻財を得ていることから彼を追いかけたい思いと、
木気の墓であり、彼の願望を叶える受け皿になりたい気持ちを表現しています。

そして、日辰の亥と応爻の化出爻の卯と三合会局の情があることから
彼の気持ちに応えられない現実がある一方で、
彼を思い、後ろ髪を引かれ、引きずっていると判断できます。

この問占者のお話が、
ますます現実に基づいた確かな足跡、
これらそのままが事実であることが
卦から確認できます。

さて、未来予測です。

応爻である彼は、
彼女を見放してはいるが、日辰との合住であり一時様子を見ている状況であり、これが発動していて化出爻の「卯」が三合の情を示しているので
つながった関係を簡単に切るつもりは基本的にないということができる。
対して、問占者も、原神である上爻「巳」が日辰により暗動し、なんとか改めて心の底から思い直し、彼ともう一度深い仲を取り戻したい気持ちが潜んでいる。

なお、世爻には騰蛇がついている。
これはまやかしの星で虚飾であり、
つい目先の都合のいい答えを出してしまうことで
あとあと苦しみを増加させてしまいかねない可能性が極めて大との判断も可能です。

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【四柱推命:星から見た人格構造とその問題点】

断易より、なまなましいほどリアリティのある展開を見せつけられた感があります。このかたのお話は間違いなく事実に基づいたものであることが確認されたと言っていいでしょう。

さて、問題はここからです。

星から見た、男性の命運特徴はといえば、
実は大運で「埋金」の運に入っています。

この「埋金」運は、
・思い込みばかりが激しくなり、
・常識はずれの奇妙奇天烈な物語の展開に遭遇してしまい
・場合によっては事件性の伴う危険があってもおかしくない
・災い予想不可である


対して、女性の命運テーマは、
・感情の浮き沈み多く激しい愛別離苦の展開
・特に年下男性との間の恋愛が起こりやすい
・将来、折木運となり、常識を逸脱しやすく、この場合はのちのち生命的危機すら起こり得る運気が待っている

以上の運勢の持ち主になっています。


これより宿命的問題点を指摘するなら、このカップルは

『現実に起こっている事実に対する責任意識に欠けている中で、今の苦しみから解放されたいあまりの都合の良い夢物語に毒されている状態であり、彼の言う『結婚・子供が欲しい』はそうした主張により担保できる本能的欲望を手放したくない思いからの勝手なストーリーであり、「捏造」であると表現しうるものでもある。

生年月日にある、宿命的課題絡みを起こした恋愛とは、他人が理解できない特別なものであり、激しく燃え上がるという特徴があります。

このような宿命絡みの問題は、遺伝的、または連帯的な罪の清算のために必要以上の悩み苦しい思いをかぶせるために、わざわざ燃え上がらせる働きを起こしそこから抜け出して行くことで晴れて本物の自由が手に入るようなトラップになっているものでもあります。


この年上女性がもし、この男性との間の情を切れずにこのままご縁を持ち続けると、応爻に座している寅〜卯:の進神が、日辰の「亥」のエネルギーを受け、せっかく縁が切れる可能性を示している「六冲」の卦を示しているのに、自分から動いて彼に接近することにより、三合を結ぶ結果に繋がり、そうなると彼に完全に支配され自分を見失い、彼からこれまで以上の苦しみを受けるという厳しい状態に陥ることになるでしょう。

そのために、何ができるか?

ご相談者である、彼女自身が、

自分の宿命を自覚しその問題と取り組んで、自ら新しい心情の世界を開拓して、別の境地に立つ以外にない


というのが、本筋の答えです。

この女性からの最初のご質問である、

「私に対する彼の思いと復縁について教えてください」

という内容の中で、特に彼の思いというものをいくら細かく丁寧に解説しても残念ながら彼女自身の根本問題の解決には至りません。

よく考えてみてください。

そもそも、離婚して子供がいることで、「再婚の意思はない」という基本路線を持っていながらにして、たとえ無意識的であるとしても、男性をその気にさせてしまうというような羽目を外してしまう言動を起こしてしまうといこと、これがまさに宿命の成せる技であるということを肝に銘じて、自らの考えと行動を反省する日々を送らなければ、本当の意味での苦しみからの解放はないというのが運命原則になります。



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