占断:愛の行方(3)

はじめまして、お世話になります。

既婚者の彼との今後に悩んでいたところ、
こちらの占いメニューを拝見しましたので購入させていただきました。

必須事項につきまして、下記記載いたします。

*私の性別と生年月日
性別:女性
生年月日:1986年7月●日15時頃(現在33歳)

* お相手の生年月日
性別:男性
生年月日:1991年3月●日(現在28歳)

* いつ頃、どんな出会いか
4年ほど前、恥ずかしながら出会い系のような掲示板で知り合いました。
1ヶ月ほどメールのやり取りを続けたあと実際に会い男女の関係となりました。
その頃は彼女も奥様もいないと聞いていたのですが、半年後くらいにうっかりその情報を見つけてしまい、お互いに恋愛感情があったために泥沼にハマって行った次第です。

*現在の状況について
現在、彼との今後の進退をどうすべきか悩んでおります。
私の価値観ではどうにも許容できないことを彼が隠していたことや、そのことを隠すために何度も嘘をつかれていることで私自身疲弊しており、どのような選択をするべきか教えていただきたいのです。
結婚していたこと、子供がいたこと、奥様とのセックスレスが解消されていること、そういったことを隠していた彼を疑い続けるのにも疲れていますし、疑うたびに不安定になる私に対して彼もおそらく疲れを感じていると思っています。
現在はこの隠しごとがきっかけで私の方から連絡を断っています。
ただ送らなければならないものがあるので1週間以内には連絡を再開する予定ではあります。
また9月の頭には約束していたことがあるため、今すぐ離れるということも難しい状況です。
ただ、このままなあなあに関係を戻したくはなく、進退を悩んでいる…といった感じです。

ただ、正直なことを言えば彼と一緒に幸せになりたいという気持ちが強いのです。
しかしながら住宅を購入していることや幼い子供がいるため、離婚は難しいのだろうなということもわかっており、本人からも選んだ人(奥様)を失敗だというのは失礼だから離婚する気はないと言われております。
一緒にいたいという強い気持ちの反面、諦めるしかないのだろうと現状を理解している自分もいて苦しいのです。

とりとめのない文章で申し訳ありません。


お聞きしたいポイントとしては

① 彼と家族になれる未来があるのか
② 彼と今後も一緒にいるためにできることがあるか
③ 自分自身の幸せを第一に考えたときとるべき行動はなにか
④ 彼の幸せを第一に考えたときとるべき行動はなにか

以上となります。

お手数ですが、
どうぞよろしくお願いいたします。


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【鑑定の素材】

*Nさまの命式

・印星が健旺でバランスを取る方向に働き、とてもクレバーな命式

・大運による運勢も、まあ、まずまず。だが…問題あり。

・やや身弱であり、気遣いもあり女性的な面がうまく作動すると一時的な得をする事になりやすい。

・ただし、日干無通根であるところが「玉に瑕(キズ)」



*彼の命式

・生真面目そうな燻し銀のイケメンタイプ

・ええかっこしいでプライド高く俺様風

・大運の運気が御都合主義に拍車をかけることとなり、自分の世界にごもっともな理由づけをしてわがままを通せる運。


*断易

・すでに長いおつきあいをしており、官鬼用神として判断

・休囚無気にて空亡、真空

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〈回答〉易者ヨハネ

Nさま

はじめまして
誠にありがとうございます.
やりとり完了まで、どうぞよろしくお願いいたします.

このたびお悩みについてのご相談に際し丁寧できちんとした状況説明内容を誠にありがとうございます.


早速ですが彼とのご関係について易神に問い、お取り次ぎした結果について単刀直入、お伝えいたします.


現在、彼は、

「日常生活とは異なる、新たな恋愛対象となる相手を秘密裏に得て、これを維持したい願望を成就するという目的に対してのハシゴを外され、宙に浮いた形となっており、自分としては名残惜しくもどうすることもできない状態」

と示されています.


以上のことから、今後についての見通しとしては以下の通りです。

・彼は、自分から積極的に関係するための材料はあまりなく、改善するための意欲もさほど持ち合わせていないので、そのまま他力本願の状態であり、今後のNさまとのご関係については風任せとなっている.

という解釈が成り立ちます.


彼にとってNさまとのご関係は、現実の互いがもつ社会的構造という限界の枠組みを越えた恋愛感情を満たせているという意味において、極めて価値の高いものであるが、それが当たり前のように成立していたものがいわばプラスアルファの贅沢品であった。ところが、このことは同時に、将来性という意味ではNさまの期待を保証できるものではなく、反対に将来的にNさまの幸福感を破壊するものであり、いつかは破綻してしまうであろうことをあらかじめ想定している。一時的なものである認識の上で、できる限りその結末を先送りしてきたが、いよいよもってその時間稼ぎも限界にきたのかもしれないと判断しているということができます.

一方で、Nさまについて生年月日からみた命運について厳しい判断になりますが、あえて言及させていただきますと、

情勢や状況について的確に捉える敏感さがあり、美意識や感覚の鋭さをお持ちであるが、これが両刃の剣(つるぎ)となって人生の落とし穴に嵌める罠になっています.たとえば、すでに得た既得権益などの現実の価値を重視し、捨てることを躊躇してしまうことで将来のために苦しみをもってチャレンジしなければならない本来的主体性を発揮できないという特質につながりやすく、結論として人生全般に渡るトータル的判断からすると周囲にふりまわされて自分の決断を尊重した自己決定権に基づく人生を歩みきれぬまま、結局は日和見主義的な自分の人生を嘆くことになりかねないという結論が導かれます.


以上が生まれ星の特徴として示されているものです.


この観点から考察しご質問の内容を整理します.

*「私の価値観ではどうにも許容できないことを彼が隠していたことや、そのことを隠すために何度も嘘をつかれていることで私自身疲弊しており、…」

〜価値観とは、『思考の働き』が基本です。

*「ただ、正直なことを言えば彼と一緒に幸せになりたいという気持ちが強いのです…」

〜気持ち、ですので『感情の働き』です。


〜ご自分のもつ価値観をも容易に乗り越えてしまう感情に支配されている自分がいて、その矛盾した状態に陥る自分が苦しいというお悩みを抱えたままでいる

ということになり、

××××××××××××××××××××
どのような選択をすべきか?
××××××××××××××××××××


というご質問につきましては、感情における「喜びと苦しみ」を天秤にかけ

・楽しい方が勝れば彼との関係を維持するのが良い
・苦しい方が勝れば、彼との関係を断つことになるだろう

という判断になります.
人間は結局感情に支配され、その意味で思考は無力であり時に忠告はすれど、感情の都合のいい解釈を強いられる奴隷になり下がるものでもあります.

僕なりではありますが、彼のよさというものについてあらためて評価すると

他人からしてみれば、「自分のわがままさを通すことができる羨ましさ」があるという、『好きに生きることに忙しい』人であるという魅力を持っている

と表現できるものがあります.

以上の視点から、ご質問に対して一定の回答をお示しいたします.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(問1)・彼と家族になれる未来があるのか

〈回答〉ほぼ、限りなく100%に近い形で正式の夫婦になることはあり得ず、実質上その精神面においても、その中身の伴うものとはなり得ないでしょう。少なくとも、現在のNさまが知り得ない彼の本質に唖然とする材料の方がさらに多く噴出する形になり、このまま変化なくおつきあいが続くことになれば、Nさまが家族と考えるイメージとはさらに乖離し、その期待感をあたかもうらぎるような結果となることでしょう.

(問2)・彼と今後も一緒にいるためにできることがあるか

〈回答〉彼の恋愛願望やわがままに生きようとする魅力を最大限尊重し、そこにNさまの人生の価値を見出し、喜べる自分になることでしょう。


(問3)・自分自身の幸せを第一に考えたときとるべき行動はなにか

〈回答〉「幸せ」とは、おおよそ多くの人が共通する妥当性としては想定できるコンセンサスはあるように思えるものですが、その中身についてはそれぞれの個別性に沿って、実に多様性があり、あらかじめ決められている正解のようなものがなく、その意味でまさに哲学的な問いであり、たくさんの議論を重ねて積み上げるものでもあり、この場においてはお示しできかねますが、今、こうして苦しむことができるということ、これがまさに自分らしくあることでもあり、幸せのひとつでもあるということがわたくしなりの回答です.さらに運命家として言及せよということであれば、いかに人生を乗り越えていく喜びを勝ち取るかが最も価値あることであるという判断に基づき、自分における宿命的課題にチャレンジする生き方が幸せの糧であるという判断根拠から、自分で計画した未来設計図について自ら打開すべく挑戦していくために、感情をコントロール可能な主体性を重んじることとは何か?をはっきりと覚知し、思い切って捨てる決断ができる自由な精神を養うために必要な行動を模索することであると考えます.

(問4)・彼の幸せを第一に考えたときとるべき行動はなにか

〈回答〉上記(問3)を参照してお考え頂けたら幸いですが、嘘のない世界に誠実に生きることが最後には自分の幸せにつながるのだということを悟れるように環境を作ってあげることかなと存じます.


以上になります.


ここで一旦送信します.


ご質問があればお受けいたします.

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【質問】Nさま より

ご回答いただきありがとうございました。
覚悟はしていましたが、やはり第三者視点で断言いただくと心強くもあり心に来るものもありますね…

私自身、いつかは終わらせなければいけないこと、それが誰かの犠牲をもって行われることは理解しておりました。犠牲になるのが彼の奥様やお子様であってはいけないということも分かっております。
悪あがきを続けておりましたが、この辺が潮時なのでしょうね…
年齢のこともありますが、過去に一生を孤独に生きることになると言われたことがありましたので、余計に目の前の刹那的幸福を手放せなかったのだと思います。
また、彼自身が幼少期に虐待を受けていたり両親が離婚していたという過去があるので、彼のお子さんには同じ思いをさせたくないという気持ちもあります。
私が離れていくことが彼の満たされなかった子供の部分を救うことにもなると今は信じたいです。

そして命運についてご指摘いただいたとおり、感情に振り回されやすい自身についてですが、こちらもそれが乗り越えるべき障害だということは薄々勘付いていた気がします。
生まれ持った特性が変わらないなら、感情のベクトルをポジティブなものに変えていけたらと思っています。

1点だけ気になっているのですが、「現在の私が知り得ない彼の本質」というのはどのようなものなのでしょうか。隠し持っている秘密により、私の人生の一部がどう使われてきたのかという点について気にかかっています。
診断の範囲から逸脱しておりましたら申し訳ございません。ご放念いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。*************************************************************

易者ヨハネ〈回答〉
返信、並びにご質問をありがとうございます.

1点だけ気になっているのですが、「現在の私が知り得ない彼の本質」というのはどのようなものなのでしょうか。隠し持っている秘密により、私の人生の一部がどう使われてきたのかという点について気にかかっています。

ここでいう知り得ない本質という意味は、意識の上には未だ昇ってこない意識のことであり、「無意識的である」ということを意味します.

意識とは、無意識から作られます.
精神的な成長(過程)とは、無意識を意識がコントロールできるよう、その領域を広げること(無意識野を意識的にコントロール可能にすること)をいいます.

この意味で正確を期するために、若干の修正として「現在のNさまが知り得ない本質」について、「Nさまも彼自身も未だはっきりとは自覚していない本質」という表現に差し替えてくださいますようお願いします.

これは、「自己正当化を生む、傲慢さ」であり、この精神を構成するベースの奥底に被害者意識があり、愛情の恨みを抱えているため、感情面で不安定になり自己を見失うとなんらかの破壊的な行動につながりかねない因子が潜在しているであろうという点になります.

ご自身における「人生の一部が使われてきたのか」という表現の背景には
おそらく、こうした彼の埋め合わせに一役買ったという意識の顕れであり
Nさまが彼に気遣いをすることで甘やかせた経緯があるが、
あたかも彼はそれについては自分らしさという特権がなせる技であり、
そのような生まれながらの権利があるというような正当性として
当然のこととお考えでいらっしゃることであろうと推理しております.


もし、この推理が正しいのであれば、穿った見方となりますが、

合意があってお互いの間での交わされたやりとりそのものについても、
つまり同じ目的の行為であったとしても
視点を変えてみるとそれぞれにおいてのその意義や価値に微妙にズレがあり

このようなズレに気づいても、
彼はいつか「わかってくれる」のではないかという
Nさまご自身の深層心理的期待感に理由を与え
自らの行動を変えることなく貫き通して来た捏造以外の何物でもありはしないかとも表現できうるものです.


かなり厳しい表現となり、老婆心からの判断になります.

こうした先行した期待感が砂上の楼閣、絵に描いた餅で終わってしまうであろうということになりはしないか、
少なくともNさまにとって、客観的なものについての判断は正確であれど、
ご自分のことへの解釈についての主観的判断においては、何事も見通しの甘さだけは禁物であり、特にこと恋愛については常に厳しい判断を基に行動をしなければならない大前提があるということ、これが最も注意しなければならないNさまの宿命的課題でもあります.

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【Nさまからの返信】
ご返信いただきありがとうございました。
厳しいお話ではございましたが、すっきりした気持ちです。
これで彼との縁を切って自分の人生を歩めそうです。

また迷いが生じたときにはご相談させていただけますと幸いです。
このたびはどうもありがとうございました。

(クローズしました)

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