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レインボーチルドレン

スピリチュアルな業界で、近年に生まれた子供達は、レインボーチルドレンとか、クリスタルチルドレンとか呼ばれている。

最近知り合った21歳の青年。
彼の21年の人生を聞くと、まさにレインボーとかクリスタルという感じがしてならない。

小学校5年くらいまで、インド駐在員の家庭で裕福に暮らしていたという。しかし、格差の激しいインド、直ぐそばにはスラムがあり、貧しい子供達を見て、苦悩したという。なんとか助けたいが自分1人の無力さに自殺未遂をしたという。
もう、釈迦の生まれ変わりのようなストーリーではないか。
自殺未遂が失敗し、生きる意味を問い直し、人生とは無意味。であれば、楽しむ事だと悟ったという。小学5年生である。

それから日本に戻り、小学校5年から高校までの8年間をほぼ不登校で過ごし、自分の内面を見続けたという。卒業はしたらしい。周りから浮きまくってイジメられたらしいが、本人はイジメられたという感覚はなく、なんか環境が合わないな、というくらいだったとか。釈迦レベルの悟りに達した小学5年生が、普通の小学5年生と一緒にいても感覚が合わないのは無理もない。

それからネイチャーガイドの専門学校に行き、ある程度の専門知識を得て、沖縄に来たという。沖縄の自然、森、海、離島。このような環境で、自給自足暮らしをしながら、映像の仕事で生きていきたいという。沖縄に来て一年とちょっとであるが、どんどん、夢に向かって着実に歩みを進めているようだ。伊是名島、浜比嘉島などに惹かれているという。
気圧の変化に敏感らしい。まるで自然と一体化したような肉体と精神のようにも見える。

このような若者が増え始めているように感じる。
彼らと接する時に、52年間生きてきた、私のような、壊れかけのオジさんは、これまでに纏ってしまった既成概念や固定観念がぐらつき、ザワザワとした感情に捉えられてしまうのだ。

そして、私のように、大量の書籍などでいろんな事を学ぶわけでもなく、もう、他人や書籍などには関心が無いらしい。それでいて、哲学書に書いてあるような言葉がポンポンと出てくる。生まれながらにそのような知識を持っていたかのようにも見えてくる。

こういった現象は、世界規模のものなのか、日本の事なのか。そして、こういった人々が沖縄に吸い寄せられているのか。不思議な現象である。

グラグラと揺さぶられる固定観念。
これは、単に私が、ミッドライフクライシスに陥っているだけなのか、建築家としての実績をある程度作り上げて、燃え尽き症候群に陥っているだけなのか。
不思議な縁で呼ばれるように沖縄移住した事に、何か意味があるのか。
そんな事を問い直す日々である。

生まれながらに悟りを開いたかのような子供達。
我々に何を問いかけているのだろうか。

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