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リゾートライフの過ごし方

旅行となると、旅館やホテルにゆっくり滞在するという事に無縁な人生を送ってきた。

仕事柄、国内であれ国外であれ、その地域で見ておくべき、建築、神社仏閣、観光地、商店街などの街並み、を徹底的に見て回らないと負けだという強迫観念に取りつかれている。

朝の6時くらいにチェックアウトして、チェックインも夜遅く、とかざらである。

リゾートホテルめぐりは仕事上、重要ではあるが、小一時間ホテル内のあちこちを見て回り写真に納めると目的完了、となる。

団体ツアーだと行動が狭められるのでストレスが増す。

さて、50歳を超えて、もっと、ゆったりとした旅が出来るようになりたいなと思い、リゾートホテル関連の旅動画を見る。

木梨目線なんかのハワイ特集とか、さまぁーずの番組、旅行系ユーチューバーのものなど。いったい、世間の人はどのように旅行を楽しんでいるのか。

よくよく見てみると、到着してすぐ朝食、あいまにスイーツ、ランチ、カフェ、そしてディナー、さらにお酒。旅行とは飲食がメインのようにも見えてくる。食い倒れのようなものが多い。

そして、ヨガをやって、スパやマッサージ。お土産の物色。そんなものである。

海外のリゾート先進国の方々は、もっとゆったりと、ホテルで静かに過ごすらしい。プールにつかり、日光浴したり、本を読んだり。

なるほどね、と。疲れに来てるわけでなく、癒されにきてるんだから。

そうした、ゆったりとした過ごし方、ぜひにもやってみたいものだ、とおもうのだが、よくよく考えてみれば、日本有数のリゾート地でもある沖縄で、海沿いの事務所兼自宅にて、猫とともに暮らしている私の日常は、すでに、そうなっているな、と、思い至る。

目の前には遠く久高島のある太平洋が拡がり朝日が海から登ってくる。歩いてすぐには、ひとけの少ないプライベートビーチ感もある「天の浜」がある。すぐそばの漁港の堤防で釣りもできる。目の前の海の干潮時には浅瀬が出現し、海の生物ともすぐにご対面だ。やる気になれば、シーカヤック、ジェットスキー、サップも始められる。

そして沖縄本島の好きなビーチに1時間そこらでいけるし、慶良間諸島の世界有数のきれいな海にはフェリーで小1時間でいけたりもする。久高島であればすぐそばの港からフェリーで30分だ。

南城市とはいえ、与那原町との境界に近いので、那覇市中心部まで10キロの距離感。ビジネスの拠点としてもなんら不具合はない。那覇市で飲んでも運転代行は2800円程度だ。車で5分もいけば、リゾートホテルのランチブッフェを楽しんだり、シーサイドカフェなどもたっぷりある。さらには、大型ショッピングモールもあるし、シネマコンプレックスもある。日常生活になんら不便さはない。那覇空港までも30分で行ける。

海沿いであるから台風時は少し大変だが、向きがいいのだろうか、これまでに特別な被害はないし、停電したとしても、すぐそばに大きな病院があるせいで、復旧は早かった。

11月だというのに、さすが南国沖縄、アロハシャツ一枚で過ごせるのだ。

ただ観光客でごったがえしてないだけで、すぐれたリゾートの穴場のようにも思えるのだ。

1DKの家賃も日割りにすれば一日あたり1500円程度に収まる。ゲストハウス並みの宿泊料といえるだろう。ホテル客室と考えればエグゼクティブツインくらいの広さになる。

まさに、ほどよいリゾートライフのど真ん中ではないだろうか。この環境が日常になりすぎて、その価値を見失いそうになっていたのではないか。

なにかに導かれるような偶然の糸を手繰り寄せてたどり着いたこの場所。

できるだけ、ここでのワーク&ライフを維持したい。そのような気持ちが強くなってきた今日このごろであった。

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