いつものようにヘブンズビーチに散歩に行き、ゴミ拾いしていると、闘牛を連れた青年がいた。

犬の散歩は良く見てきたが、さすがに闘牛の散歩は初めて。それどころか、沖縄に移住して4年は経つが、闘牛を見たのも初めてだった。

猫が砂場で遊ぶように、明らかに喜んでいる。幻影を見てるのかと呆然としてしまった。

青年に話しかけようと近づくが、身の危険を感じるくらい、闘牛のツノは尖り、筋肉隆々である。

呆然と眺めてると、もうひとり、見守ってるおじさんがいたので話しかけた。

津波古にて闘牛を5頭も飼育している方であり、青年は息子さん。定期的に運動と訓練の為、このビーチに来ているらしい。

津波古で最後の闘牛家？らしく、金のかかる趣味らしい。この闘牛は6歳で高齢になった方から委託されたもので、戦績は2勝2敗という。中量級で、番付は真ん中くらい。

あちこちの闘牛場で試合に出るという。

ものすごい筋肉。

飼育してる5頭でこの浜で練習試合をさせる事もあるという。

私がビーチクリーンをしてる津波古の住人と伝えると、感謝してくれた。ゴミや石があると闘牛がケガするからだ。

ビーチクリーンの目的がもうひとつ増えた。そして、今度、闘牛を見に行こうと思う。津波古地区の唯一の闘牛達を応援しに。

牛舎にも遊びに行かせてもらう。

闘牛を散歩させる青年とビーチ。なんとも絵になる光景で、良いものを見た夕方だった。