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クラブハウスとお坊さん

クラブハウスでは、お坊さんがルームを開設し、夜な夜な、人々のモヤモヤをスッキリさせてくれるルームがある。

全てリサーチしたわけではないが、数人のお坊さんを見かけ、そのうちの1人である「栄政」さんのルームで顔馴染みとなった。

40代前半のお坊さん。軽妙なトークで、モヤモヤをバッサリと斬り伏せてくれる。

寝る前にこのルームにお邪魔する事が儀式のようになりつつある。

夜な夜ないろんな人が集まり、その日のモヤモヤを聞いてもらう。
次第に参加者同士も顔馴染みとなり始める。
語りたい夜もあれば、人の話を聞く夜もある。

普段、お寺に行く機会は非常に少ない。1年のうちに一回も行かない時もある。
お墓のあるお寺に行っても、掃除をして帰るくらい。住職さんと話す事もない。
多分、私の人生において住職さんとざっくばらんに話した経験はなかったと思う。

「男はつらいよ」においては、生活の一部にお寺さんが絡んでいた。御前様。
宮本武蔵のメンターであった沢庵和尚。昔の日本では、生活の一部に住職さんがいた。

栄政さんは、40代。以前は、建材屋さんをやっていたという経歴。
どういう経緯でお坊さんになったのかわからないが、世の中の膵も甘いも経験したうえでのお坊さんだから、話題も豊富だし、存続が危うくなっている全国のお寺の為に、ビジネス視点でいろんな活動をしているらしい。そして、いろんな知識を持っている。これまでにお寺での人生相談を実践し、何千人かの相談に乗ってきたらしい。
クラブハウスを活用している時点で先進的であろう。

そこに集まる神主さんがいるのだが、その方は、栄政さんいわく、信仰の渋滞を起こしている人らしく、仏教、キリスト教の信仰も経験したうえで、神道の神主さんをされているらしい。博学狂瀾で、比較宗教学の知識だけでなく、実践をされている人といっていい。

その波動に引き寄せられるのか、実に興味深い人が集まってくる。

私がこれまでの52年で感じている事を話していると、どんな話題でも、栄政さんと、神主さんは、答えてくれる。何人かのリスナーが、ゆっくりと聞いてくれている。なかなか寝ようとしない。盛り上がって話していたら、1人のリスナーが、突然発言の手をあげ、「じっときいていたけど、ようやく、聞いてよかったと思えたので、もう寝ます」と去っていった。私の話の何が響いたのか。聞いてくれてありがとう。そんな不思議なルームである。

運が良ければスッキリします。というルーム説明文も、ユニーク。
しまいには、私もモデレーターの1人に追加してくれた。



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