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1bike1worldの偶然の猫との旅

最近、人気インスタグラマーの1bike1worldさんの動向に夢中である。

2018年9月頃、スコットランドの30代前半の髭の似合う男性が、仕事をやめて、自転車で世界を旅する試みを始めた。その旅の様子をインスタグラムに投稿しながらのいわゆる自分探しの旅である。動画撮影のスキルも磨かれており、ドローンでの空撮、GoProを使った動画、水中動画もある。ユーチューブチャンネルもあり、フェイスブックなども駆使している。動画編集なども音楽をつけてスキルもそこそこある。

さて、彼が注目を浴びたきっかけは、道中で棄てられた子猫に遭遇するあたりから。

日本でも、人気ユーチューバーのスーパーナブラさんが、車中泊の北海道旅行の際に極寒の路上で命つきそうな子猫と遭遇し、猫との旅を決意する動画は感動を与えてくれる。彼女の場合、短期間の旅で車というものだから、まだなんとかなりそうにおもうが、彼の場合、自転車での期間の定まらない旅である。

自転車の旅の途中の異国において、子猫を病院に連れていき、ワクチン、そして避妊手術なども行いながら、自転車の前かごに乗せて旅を続けている。
テント泊がベースであるが、ペットと宿泊可能な施設を異国の地で探しながら、道中のトイレタイムなどの厄介な問題も抱えての旅。

しかし、なにかしら不思議な感動を呼び起こされるのだ。

子猫を拾ってからまる一年が経過し、猫もすっかり成猫になっている。自転車の旅を楽しんでいる猫の様子もはっきりと映し出されている。

そんな矢先にまた、ケガをした子犬と遭遇するのだ。放置しておけば死ぬであろう子犬。彼の葛藤の様子、そして決意して、子犬まで連れて病院に向かう。治療をほどこしてどうするのか固唾をのんだが、写真とコメントから類推すると、妹家族に子犬を一旦託して、旅を続行するようである。さすがに、犬と猫を連れた自転車の旅はハードすぎるだろう。しかしながら、今後の展開から目が離せない。

ある種のロードムービーのようでもある。

つい、彼の旅を人生になぞらえてみる。

彼の旅のゴールはどこなのか。ゴールはどうでもよく、この旅の過程がなんとも輝いているように見える。

インフルエンサーとして、旅を続ける事で収入も得るようになってきている。場合によっては、エンドレスで旅を続けるかもしれない。

しかし、旅のスタート時から比較すると、自転車にはシンプルな持ち物しか積んでなかったのだが、どんどん荷物は増えている。猫まで増えて、犬まで運んだ。そのうち、オートバイとなり、車となり、キャンピングカーとなり、旅は続くのかもしれない。自転車での世界旅というのが価値があるのだろうが。物が増えていくというのも人生を象徴している。

偶然の出会いによって、彼の相棒になった猫。この偶然の出会いに意味を見出し、猫との旅を選択することで、彼の旅はエンドレスに持続可能になった。

彼の旅のこれからの偶然との出会いから目が離せない。


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