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足首の背屈制限という厄介な問題を筋肉からみる

繰り返す捻挫などで起こりやすい、足首の背屈(はいくつ)制限。
スクワットなど背屈の動きが必要な種目でも、
「足首が詰まって下げにくい」など様々な問題を生じさせる厄介な制限。

今回はその足首の背屈を担う筋肉を解説していく。

あ、ちなみに「背屈」とはこんな動きね。

足首の背屈筋

足首を背屈する筋肉は前脛骨筋(ぜんけいこつきん)と
長趾伸筋(ちょうししんきん)、長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)の3つ。

それぞれの筋の作用についてみていく。

前脛骨筋

スネの前側にある脛骨から足首の前を斜め内側(親指の付け根)につく。
筋肉はあくまで筋線維の走行にしか収縮できない。
なので、前脛骨筋単体が収縮すると
足首を内返ししながらの背屈になる。

長趾伸筋

前脛骨筋の少し外側から親指以外の指先まで付いている。
走行はやや斜め外側になるので、長趾伸筋が単体で収縮すると
足首をやや外反しながらの背屈になる。

長母趾伸筋

前脛骨筋のやや外側、長趾伸筋の下から親指の指先まで付いている。
この筋も足首の前をやや斜め内側に走っているので、
単体で収縮すると足首を内返ししながら背屈する。

前脛骨筋と長母趾伸筋の違い

前脛骨筋と長母趾伸筋。
この2つの筋肉はいずれも脛骨から斜め内側についているので、
鑑別がややこしいと感じられるかもしれない。

見分け方としては、
前脛骨筋は親指の付け根についているので親指の伸展は担わない。

なので筋力を見るときは親指を含め足趾はグーにして徒手をかける。

それに対して長母趾伸筋はしっかり親指の先まで付着しているので、
足関節の背屈+親指の伸展を担う。

なので徒手をするときは、親指をパーの状態にし、
指先を含め徒手をかけると筋力を正確に評価出来る。

このように同じような走行の筋肉でも、
またいでいる関節など付着する部位によって作用は違ってくる。

動きを診る時や徒手をかける時なども基本的な解剖の知識を頭の中に
入れておくことはとても重要だという事。

これらの筋の癒着や神経圧迫を取ることにより、背屈制限が緩和され
その場でトレーニング動作が改善される場合もかなり多い!

次回は足関節の背屈筋の機能低下が引き起こす動作エラーを解説していく。


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大門 正空 (MASATO DAIMON)

元大手ダイエット専門ジムのパーソナルトレーナー。述べ300人以上に食事アドバイスを含めたトレーニングを指導し、トレーナーの教育、育成も担当。大学、社会人アスリートに対しての競技力向上トレーニング、リハビリ指導などを経て現在はボディーワーカーとして関西で活動中。
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