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内側広筋の機能不全を神経圧迫から考える

膝の前の筋肉のひとつである内側広筋の機能が低下すると
Knee-in(膝関節の外反)が起こる。
Knee-inとは下の画像の右側、膝が内にグニャっと入る現象。

今回はその機能低下の原因を神経圧迫から考える。

1、大腿四頭筋の支配神経〜伏在神経〜

内側広筋を含め大腿四頭筋を支配する伏在神経(ふくざいしんけい)は、
2〜4番腰椎から出る大腿神経(だいたいしんけい)から分岐する。
※下の画像の黄色い神経までが大腿神経、水色のところから伏在神経と呼ばれる。

腰椎〜内側広筋間の、この神経のラインのどこかで
筋肉同士がくっつく(癒着)などして神経を圧迫してしまうと
内側広筋の筋力が下がってしまう。

2、腰椎部分での神経圧迫

神経圧迫を考える時、まず最初の可能性として
多裂筋などの過緊張による大腿神経の腰椎部分での圧迫を考える。
ここで神経が圧迫を受けると、大腿四頭筋の全ての筋力が落ちてしまう。

3、大腰筋、腰方形筋間などでの神経圧迫

この後、腰椎から出た大腿神経は大腰筋と腰方形筋、
腸骨筋の間を通って下に行く。

このスペースで神経が圧迫を受けている場合も
やはり大腿四頭筋全ての筋力が低下する。
※下の画像の緑の枠でなぞった筋肉が大腰筋。

3、上記2パターンの圧迫部位の見分け方

大腰筋、腸骨筋肉も大腿神経が支配しているので、
この筋の作用が正常なのか否かで
どこで神経が圧迫されているか見分ける事ができる。


大腰筋は股関節の屈曲を担っているので、

1、主観的に股関節の屈曲がしづらい
2、客観的に腹筋を使い骨盤後傾で、股関節屈曲を代償するエラーが出ている

など大腰筋の機能にも問題があれば、
大腰筋よりも上の場所(腰椎付近での圧迫)が疑える。

4、大腰筋など骨盤部より下での神経圧迫

外側広筋は力が入っていて、内側広筋に入っていない場合などは、
大腰筋よりももっと下、骨盤よりも下の部位での神経圧迫の可能性が考えられる。

例えば内側広筋とその上を斜めに通る縫工筋との
癒着による圧迫であったりという具合。

下の画像のようにこの筋肉の間を神経が通る。

5、神経圧迫へのアプローチ

基本的には上に示した神経のライン上で痛みがあるところを
軽く押してズラすようなイメージでマッサージすると圧迫は徐々にとれていく。

難点は太もも前などはセルフでマッサージが出来るけど、
背骨側、大腰筋などは個人では触りずらいということ。

指先の感覚に自信がない、治療にかける時間があまりないなどの場合は
それぞれの筋肉単体に徒手で抵抗をかける方法もある。

その筋肉単体に筋収縮を促すことで、くっついた組織面に滑走を促し、
結果癒着が取れ、それに伴い神経圧迫も改善されるという流れ。

先日も内側広筋への徒手抵抗のみで、片脚スクワット時のKnee-inが
気にならなくなったという声をいただきました。

実技指導もしていますので、
「トレーニングの効果をもっと上げたい!」
「クライアントの動作エラーが気になるけどアプローチの方法が分からない!」
などお悩みの方おられましたら、是非ご連絡を!


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やったー、ありがとうございます!
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大門 正空 (MASATO DAIMON)

元大手ダイエット専門ジムのパーソナルトレーナー。述べ300人以上に食事アドバイスを含めたトレーニングを指導し、トレーナーの教育、育成も担当。大学、社会人アスリートに対しての競技力向上トレーニング、リハビリ指導などを経て現在はボディーワーカーとして関西で活動中。
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