行進

脱・軍隊式への提言

小学校低学年ぐらいの野球少年たちが一列に並び手足をそろえて行進。
開会式か何かの練習だろう。
日課のランニングの途中で通った公園内の市営球場の横で見た光景である。

正直、日本ではこの時期特に珍しくもないと思う。
少年野球経験者からしたら懐かしい経験に思う方もいるだろう。かくいう私も過去に野球少年だった時にやった記憶がある。
当時は何の疑問も持たずにやらされていたが、今となっては疑問しか感じない。

もはやそんな時代ではないではないか。
ましてや横で指導していたコーチらしき大人はダメ出ししながら「きれいに出来ないと終わらないよ」とまで言っている。
まさに軍隊式。

そもそも何故こんな練習が必要なのか?
もちろん野球という競技をやるうえでは全く必要ない。
ただの慣例なのだ。

揃っていたら見た目がきれい、という人がいる。
その見た目のきれいさは必要なのか?そもそも揃ってないことが汚いことなのか?
オリンピックの開会式等での各国の行進を見て揃ってないからダサい、見苦しい等と思うのか?むしろピッタリ揃った行進の方が違和感がある。
軍人ではなくスポーツ選手なのだ。たとえ子供だとしても。
スポーツ選手らしく元気にさわやかに、の方が好感が持てるのではないでしょうか。ましてや小学生なんて元気いっぱいやらせてあげればいいではないか。

少年スポーツは教育の一環だから、規律が大事、という人もいる。
私からしたらそれも全くのお門違いなのです。
確かに「教育の一環」や「規律」という言葉には共感できる部分はある。
しかしそれはあくまでもスポーツをやる中で、スポーツを通して指導すればよいことであって、競技とは全く関係ない本質的ではないこのような行進の練習という形でやるべきことではないでしょう。

先日まで甲子園で高校野球が非常に盛り上がってましたが、この甲子園でもこのような開会式の行進は見られます。
もっとも彼らはそのために時間を割いて練習まではしていないでしょうが。。。

高校野球と言えば坊主頭も古くからの軍隊式の名残り。
でもこれもやはり必要ではないことです。
坊主や短髪の方が爽やかな印象はあるかもしれないけど、だからといって周りの人間がとやかく言うことではないと思います。
髪型なんて本人の自由に決めたら良いのです。

再度書きますが、軍人ではなくスポーツ選手!
時代に即さない軍隊式からは抜け出しませんか。

*トップ画像は朝日新聞デジタルより。

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