サロマ

【陸上/マラソン】20年ぶりの世界記録更新!超長距離を日本が席巻!

ケニアを中心としたアフリカ勢がマラソン界を席巻する近年。
東京マラソンで16年ぶりに日本記録を更新した設楽悠太、福岡国際マラソンでそれに迫る記録で日本人最高の3位に入った大迫傑、瀬古利彦以来31年ぶりにボストンマラソンを優勝した川内優輝など、日本男子も復活の兆しを見せている。

そんな期待の大きい話題に隠れながら、長距離界においてはすでにマラソンよりも日本人が活躍している競技がある

ウルトラマラソン

一般にフルマラソン(42.195km)以上の距離を走るレース全般をひとくくりでウルトラマラソンと呼ばれるが、中でも100kmの大会がメジャーであり国際陸連も世界記録を公認している。
そして、6月24日に北海道サロマ湖にて開催された「第33回 サロマ湖100kmウルトラマラソン」にて風見尚選手が世界記録を更新して優勝したのだ。
その記録が、

6時間9分14秒!!

100kmを走る。。。
マラソンをやらないものには想像できない。
頭に浮かぶとしたら芸能人が24時間かけて武道館を目指し、最後はZAADの名曲『負けないで』に迎えられてフィニッシュするあの番組くらいだろう。
つまり多くの日本人にとって『100km=24時間』だ。
それを6時間ちょっとで走ってしまった(もっとも24時間はかかりすぎではあるが…)。

平均速度は3’42/km。
同じペースでフルマラソンを走ると大体2時間35分で完走する計算だ。これはプロも含めた日本の全マラソン完走者の上位1%未満に入るタイムである。
そのペースでフルマラソンの倍以上の100kmを走り切ってしまうのだ。

20年ぶりの記録更新となったわけだが、従来の記録保持者はランナー、特にウルトラランナーにとっては超有名人である砂田貴裕さん。やはり日本人であったのである。
さらに言うと女子の世界記録は2000年に安部友恵さんが記録した6時間33分11秒。こちらも日本人。筆者の調べられた範囲では女子の100km6時間台はこの記録のみの大記録です。

さらにさらに、2017年の年間での男子のランキングは上位5位までが日本人が独占。

と、このようにアフリカ勢がマラソン界を席巻しているように、ウルトラマラソンの世界では日本人が世界をリードしています。
マラソンと違い高額賞金が出ないなどの理由からアフリカ勢が進出してきてないといった理由はあるものの、世界のトップレベルを日本が文字通り走り続けているのは嬉しいことですね。

ちなみにもう一つさらに変態的な記録を挙げると、『裸足での』100km走の世界記録も日本人で、2015年に山田高志さんが記録した8時間18分14秒。
足裏の皮とかどうなってるんでしょうかね?
完全に余談ですが、この記事書くのに調べていて分かったのですが、記録保持者の山田氏は筆者の知人でした。10年以上連絡すら取ってなかったので、最初は一致しなかったです。
機会があれば酒でも酌み交わしながらこの記録について聞いてみるのも面白そうですね。

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