伊藤沙莉を始めて観たのは（正確にはそれ以前も観ていたのかもしれないけど）、フェイクドキュメンタリードラマ『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』（2016年）でした。
憎らしいほど自由奔放な伊藤沙莉に対し、松岡茉優が可愛そうで、私は一時期松岡茉優ちゃんにゾッコンだったことがあります。
『勝手にふるえてろ』（17年）は傑作。

次に伊藤沙莉を明確に意識したのは、NHK朝ドラ・岡田惠和脚本の『ひよっこ』（17年）です。
この頃から私は、「伊藤沙莉は樹木希林になれる逸材」と評し、希少な主演作だろうと当時は思って『タイトル、拒絶』（2020年）なんて映画に足を運んだものでした。
野木亜紀子脚本のドラマ『獣になれない私たち』（18年）の伊藤沙莉なんか最高だしね。
ま、同じことは『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』（23年）でも書いているんですがね。

ただ、彼女がすっかり主役級になってしまったせいなのか、最近、彼女を正しく使えているドラマがほとんどない気がしていたんです。
それもあって、今回の朝ドラもあまり期待してなかったんですが……。

珍しく１週目から面白い。

吉田恵里香という脚本家、今までその作品を観たことは無く（と思う）、どんな作家なんだろうと調べたら……

私と同じ匂いの人だった。
これは楽しめそうな予感。