タスマニア・サヴァイバル5
洞窟についてからは、高橋のムダ知識…ではなく、サヴァイバル知識が存分に発揮された。焚き火の火はあっという間につき、食料である魚や水もそれなりに確保された。
「火はついたけど、一酸化炭素中毒には注意しないとね。まあこんなに風が通る洞窟なら問題ないだろうけど」高橋の手際の良さに、僕もキッシーも呆然として見ているしかなかった。
「ところで、だ。ここで僕らの目標を明確にしよう」高橋がその辺に落ちていた木の枝を使って地面に何やら書き始めた。
「まず絶対の目標。このジャングルから脱出する