第28回プレビュー 横浜F・マリノスvs浦和レッズ

2019 J1第19節 プレビュー
横浜F・マリノスvs浦和レッズ

いつも読んで頂きありがとうございます。

強力な浦和レッズの守備陣に対して、横浜F・マリノスのアタッキングフットボールが牙をむく。」とマリノスの公式サイトで試合宣伝をしていて、数年前は、ハーフコートゲームのように浦和が押し込んでいたことを思い出し、時代は変わるんだなぁと思いました。ただ1つ言いたいのは、”強力な浦和レッズの守備陣”と煽られるほど失点数が少ない訳ではないんですけどね。

ということで、今季のJ1で最もプレビューの作りづらいマリノス戦のプレビューをできる限りの情熱と工夫で作りましたので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。

では、プレビューを始めたいと思います。


〜横浜F・マリノス最近6試合と成績〜

第14節 湘南戦 2-1○
第15節 清水戦 2-3●
第16節 松本戦 1-0○
第17節 F東京戦 2-4●
天皇杯 立命館大戦 2-1○
第18節 大分戦 1-0○

最近のリーグ戦では湘南戦以降、勝ち負けを交互に繰り返しています。3(5)バックの相手には直近の試合では全勝中です。

10勝3分5敗 30得点 24失点 勝ち点33 現在2位
浦和との勝ち点差は9差(1試合未消化)。


〜横浜F・マリノス直近のスタメン〜

第15節 清水戦& 第17節 F東京戦


第18節 大分戦

•システムは4-2-1-3が固定化され始めました。
•右SBはポジション争いが激化しています。
•天野がベルギーへ移籍しました。
•三好、李などの強力な攻撃陣も控えています。


〜天野純には浦和戦までいて欲しかった〜

天野純は、前節を最後にベルギーへ移籍しました。

この章は天野の移籍により、対策することが難しい〜と言い訳しようと思っていたのですが、今週になり、扇原が怪我から復帰して、どうやら浦和戦に出場できそうということで、言い訳せずに済みました。

マリノスの最近のベースは、4-2-1-3です。
当初は扇原も怪我で出られず、じゃあ三好を入れて従来の4-3-3?など複数の可能性を想定しなければいけない点で、天野が浦和戦までいてくれた方がシステムも人も変わらず試合前の対策はできやすいと考えていました。しかし、扇原が出られるということで、4-2-1-3は変わらずだと思います。更に扇原が出ることによって相方の喜田のタスクも変わったりもしますが、事前の対策はできやすくなりました。


〜マリノスボール保持に対して〜

マリノスのボール保持に対してどのような守備対応をしてゴールを許さないのか。この試合において1番ポイントですよね!

大槻体制では、これまで全試合非ボール保持時5-4-1(3-4-2-1)なので、今回も継続したシステムだと仮定してプレビューを行います。


では、非ボール保持時5-4-1の浦和に対してマリノスがどのような攻めを作ってくるのか。試合を楽しく観る上でのポイントをいくつか言及してみようと思います。 


I-マリノスの2CBに対して興梠のみでいいの?

マリノスの2CBは最強です。チアゴマルチンスと畠中。名古屋もいいな、川崎もいいなと思いますが、チアゴマルチンスと畠中のコンビは現在Jリーグ最強の2CBだと個人的に思います。特に畠中は圧倒的なキックの質の持ち主です、しかも両足で。

最終ラインから質の高い縦パスを通せる2CBに対して浦和が5-4-1であれば、興梠1人の数的不利からのスタートになります。

超高精度な2CBに対して自由を与えてまでも浦和は後ろに人数を割くべきなのか?

これが1つ目の問いです。

それを避けたいのであれば、
①2トップにしちゃう
②システムはそのままで片方のシャドーを興梠と並べると同時に、そのサイドのWBも高く上げて瞬間的な4-4-2にする。

CBに規制をかけたいなら大きく分けるとこのような2択が考えられます。


II-WBは出るの?出ないの?

5-4-1のWB。両WBにどのようなタスクを与えるかでチームの狙いは見えると思います。

①WBは出ないで最終ラインに5枚並べる

①は大分や松本山雅がマリノスに対して採用しました。

メリット:大外のマリノスの両WGを管理できることと後ろを最優先に守れます。

デメリット:マリノスの前線3枚に対して、浦和は5人で守っていることになります。つまり、マリノスの最終ラインのビルドアップは、7vs5のマリノス圧倒的数的優位になり前進しやすくなります。(下図参考)

トップ下起用のマルコスジュニオールは微妙なポジショニングを常に取るので厄介です。浦和の両ボランチがマルコスを管理せずに前かがりになるとマルコスは浮きます。CBがマルコスを管理すると、3CBの鎖が解けやすくなります。
•5vs7の浦和数的不利と言及しましたが、GK朴もビルドアップに積極的に参加するので、実質的には5vs8と言ってもいいです。2CBに対して1トップ2シャドーの3人で数的優位で前線からハメにきたジュビロに対しては、GK朴を上手く活用しながら間延びさせて中央から攻撃を作れていました。

5vs7(5vs8)の状況を作られたくないと考えるなら②を採用します………↓↓↓↓↓↓↓

②WBはマリノスSBに対して積極的に縦スライド

②は湘南がマリノスに対して採用しました。

メリット:①のデメリットを回避できます。更に高い位置でボールを奪取できることができやすくなります。

デメリット:①のメリットが効かなくなり、上手く回避されると一気にピンチを迎えます。連動がとても求められます。マリノスのSBのポジショニングが内外と使い分けるので、浦和のWBが縦スライドしたときに必ずしもSBが大外に張っている訳ではないので、WBを上下動させるタスクを与えることはリスクになり得ます。


I-②である片方のWBが瞬間的に縦スライドして4-4-2にする事を湘南は採用していました。湘南は連動も含めてある程度は徹底されていました。それが難しいと判断したチーム、連動できないときのリスクを考えたチームが①を採用していると思います。


浦和はどちらがいいと思いますか?

大槻監督がWBにはどのようなタスクを与えるのか。試合開始直後に確認して見てみると楽しく観られると思います。


では、浦和が①(WBは出ないで最終ラインに5枚並べる)を採用したときのマリノスがしてきそうなことを簡単に言及してみます。

図でも見せたように、最終ラインのビルドアップを7vs5の数的優位でスタートできます。ボランチのや両SBの動きについて詳しく言及すると、賛否言わなければならなくなり本当に長くなるので割愛しますが、賛否の”賛”を褒めるとすれば、浦和の守備に対して内、外をほんとーーーーーに巧みに使い前進することができます。

•興梠1枚でマリノスの2CBを管理することとなれば、中央からどんどん縦パス、縦パスと通されやすくなります。焦れたボランチがプレスに出たりすると、一気にマリノスはスイッチを入れてSBやボランチが大外を上手く使ってきます。浦和の限定の仕方が悪ければ、簡単に中央から突破される可能性もあります。

•浦和が中盤が4枚なら恐らくマリノスのSBは偽SBとして内側に絞ってくると思います。それに対して浦和が絞られたら、大外も巧みにを使い、規制のないCBから大外に流れたボランチ(SB)へパスを送り、浦和の中盤を超えていきます。



続いて、浦和が②(WBはマリノスSBに対して積極的に縦スライド)を採用したときのマリノスがしてきそうなことを簡単にジュビロ戦の一例を使って言及してみます。

▶︎チアゴマルチンスから畠中へパスを送ります。
ジュビロは右SHが若干サボっています。

なので…

▶︎左SBティーラトンにパスが入ったときは右WBが素早い縦スライドでプレスをかけます。

▶︎右WBがティーラトンに出たことによって右CBが釣り出されて遠藤をケアしました。ジュビロは4バック状態です。

▶︎ティーラトンからジュビロのボランチの間を通ってトップ下のマルコスに入りました。左CBも何故か先に動いてしまったので、既にマルコスとエジガルで2vs1を作れています。

そして…

▶︎エジガルへスルーパス→シュートまでいきましたが、カミンスキーがセーブしました。

というように、WBが出ることで連動しきれないと簡単にボックス内まで侵入されてしまいますというのがよく分かる例です。



言語化することがとても難しいですが、このコンテンツ的に常日頃から使っている、「相手に影響を与える動き」「相手に選択肢を与える」「相手が先に動いたらその逆を突く」ことが、とにかく洗練されているチームという認識を持って頂ければプレビューとしては成功です。


では次に、FC東京vsマリノスでのマリノスの先制点について言及して更に理解を深めてみようと思います。


マリノスが最終ラインからビルドアップを構築するところからです。

▶︎FC東京は4-4-2。つまり、マリノスのビルドアップに対して6vs7です。


▶︎パスを受けた左CB畠中に対して永井は天野へのパスコースを消しながらプレスに出ました。なので、畠中は右CBチアゴマルチンスへパス。


▶︎チアゴマルチンスに対して今度はディエゴオリヴェイラが喜田へのパスコースを消しながらプレスに出ます。

なので…


▶︎チアゴマルチンスはサイドの和田へパスを送りました。

FC東京としては、2CBに対して永井、ディエゴの2FWの同数でボランチへのパスコースを消しながらプレスに出ているので、サイドに誘導できたことはある種の成功と言ってもいいはずです、本来は。

しかし、ここからマリノスの巧みさがよく分かります。


▶︎左SHナ•サンホは和田へプレスに出ました。

しかし写真見て頂いて分かる通り、完全に前を向けて何でもできそうな和田に対してナ•サンホの寄せ具合は遠いです。そして、喜田が「待っていました」と言わんばかりにスペースを指してパスを要求しています。それを察したボランチの橋本が喜田を対応しようとします。

そして………

▶︎案の定、FC東京の中盤の大外を和田から喜田のパスで越えて行きました。画面に映って申し訳ないですが、このパスに左SB小川が食いついていました。

小川の動きも認知できていた喜田は………

▶︎小川の背後を狙うスルーパスを右WG仲川へ送りました。

この時点でFC東京の最終ラインが全員後ろ向きに守備していることが、いかに”やられた感”が出ているかよく分かります。

結果的にここから最後はボックス内で力を発揮できるブラジル人コンビが潰れ役と決める役を全うしてマルコスがゴールを決めています。

大きな視点で考えると、マリノスの7人の最終ラインのビルドアップに対して、中盤4人とFW2人の6人で守備対応を行なったFC東京がこれほども簡単に前進されてゴールを許しました。

FC東京としては様々考えることがあります。

•永井が天野へのパスコースを消しているのに高萩が食いついて天野をマークする必要あったの?
•ナ•サンホの和田へのプレスのタイミング、距離はどうだったの?
•マリノス前線3枚を4人で守る左SBの小川が食いつく必要はあったの?

などなど。

FC東京にも見直すべき点がありそうですが、このシーンはマリノスにとっては夏休みの計算基本ドリル1です。つまり、練習から洗練されたものだと思います。

例えば、FC東京の誰かが他の対応をしたとしたら、その逆をマリノスは突けていたと思います。


以上のように前線と最終ラインの鎖を引き裂かれたくないと考えるなら…

①ドン引きしてハーフコートゲームを許容する

②ボールの高さに合わせてめっちゃラインを上げてライン間にコンパクトにする

どちらも共通しているのは、ライン間をコンパクトにすることです。極端なまでにライン間を狭めて①なら後ろを重心に、②なら前を重心に守備をすると覚悟を決めることもプランとしては考えられます。

特に②に関して、マリノスはロングボールを多用しませんので、もしかしたら怖がらずラインを高く保つことをしてみても良いかもしれません。


とは言うものの、浦和が求めてなくても、ハーフコートゲームになり得る可能性が高いですかね。浦和がゴールを奪う作業は大変になりますが、曖昧になるぐらいなら、ドン引きしてしまった方が楽だと思います。ボックス内の対応に未だ不安を抱える浦和にとっては、ドン引きすることの方がリスキーだったりするかもしれませんね。'


どこを抑えて、どこを捨てるのか。。
ゴールを守るのは前提として何を大切にするのか。


さまざま言及してきましたが、このフレーズにマリノス戦の全てが集約されていると思います。

大槻体制以降では、相手に合わせてプランを作ってきているので、マリノスに対して大槻監督が何を用意して何を選手に与えるのかはとても興味深いです。


アタッキングフットボールが牙をむく

昨年の対戦と今季のホームの試合をもう一度振り返ってみると、右WG仲川のサイドに張ったところからの外、内の使い分けに宇賀神(山中)と槙野は相当混乱して苦戦を強いられていました。正直、仲川は3点決めてもおかしくないほど圧倒していました。最近は更に調子の良い仲川に対して好き放題やられないことが重要ですね。

では、今季絶好調•仲川の得点関与シーン以外のオフザボールの動き出しやクロス、そして昨年と今季の浦和との対戦で宇賀神と槙野を圧倒したシーンを映像で確認したいと思います。

J1第19節 横浜戦 プレビュー動画①



次はマリノスの押し込んだときの再現性のある攻撃についてです。

マリノスが押し込んだ時の5バックの相手に対して、中盤の選手が飛び出して相手の左右CBの内側からボックス脇を狙う動き出しとスルーパスという形はまさに再現性のある攻撃です。浦和は今週の練習で一応対策として取り組ませているみたいでしたが、果たしてマリノスのクオリティに対応できるのでしょうか。

では、得点関与以外のボックス脇をスムーズに突くことができた映像をまとめましたので、確認してみたいと思います。

J1第19節 横浜戦 プレビュー動画②



〜ストップ•マルコスジュニオール〜

個人的にマリノスの最大警戒選手はマルコスジュニオール選手だと思います。

前回対戦でも2ゴールを挙げました。

今回は、恐らくトップ下起用だと思いますが、図で言及した通り、5-4-1で守る相手にとって誰がマルコスジュニオールを管理すれば良いのか、対応を難しくさせてくる選手です。だからと言って、マルコスジュニオールに警戒を強めれば外のWGが空きますので、本当に厄介です。

更にトランジションの意識も高く、ジュビロ戦では高い位置で押し込んで奪われた後の素早いトランジションで即時奪回して、ゴールを決めています。外国籍選手がこれほど献身的にプレーしてくれるのも現在のマリノスの好調の要因だと思います。

ゴールゲッターではありますが、チャンスメイクも素晴らしい選手です。トップ下の起用だからこそできるマルコスジュニオールの素晴らしいラストパス、スルーパスを映像で見てみたいと思います。(9番のスキンヘッドの選手です。)

J1第19節 横浜戦 プレビュー動画③


映像見て頂いた通り、浮き玉でのラストパスがほとんどです。”魔法をかけられる選手”ですね! マルコスジュニオールをどのように管理するのか、注目です。


〜今節も参考にしたい前節の対戦〜

ちょっと何言ってるか分からない題名ですが。。

前節の仙台戦は、仙台が直近で戦った同じ3-4-2-1の札幌との試合を大槻監督はとても参考にした節が見られました。

今節対戦するマリノスの前節の対戦相手は、大分トリニータでした。勿論、スタイルや狙いが異なるチームであることは理解していますが、大分は3-5-2(5-3-2)で若干は変わるものの、WBを採用しているシステムに対してマリノスがどのような守備対応をしたのかは参考にしてみても良いと思います。


参考にする前に予め伝えておきたいのは、第4節の大分vsマリノスの試合が今季のJリーグでベスト3に入る名勝負だと個人的に思っています。お互いの絶妙な駆け引きが第1章に行われた延長線上での前節の第2章の戦いであったので、また浦和戦に向けては対応を変えてくるかもしれないということは理解して頂きたいです。

今回は全てを詳細に言及できないので、大分の最終ラインに対してマリノスがどのような対応をしたのかを言及してみようと思います。では!


①最終ライン3CBに対しては3FW同数でハメに来た

大分は岩田欠場の影響があり、最終ライン3枚でビルドアップを構築する機会が多かったです。それに対してマリノスは、中央CBには1トップのエジガルが、左右CBには両WGの仲川と遠藤が、それぞれプレスに出るタスクを与えられていたと思います。特に両WGは中央のパスコースを消して、サイドへ誘導させていました。


②WBにはSBがプレスに出た

①からの継続ですが、サイドに誘導されたら、大分はWBへパスを送ります。そのWBに対してマリノスは、SBが基本的にはどの高さでもプレスに出ていました。

①と②を含めてマリノスは中央を消してサイドに誘導してからボールを蹴らせて、ミスさせてというのが守備の狙いだったと思います。しかも、できるだけ高い位置でそれができれば最高に嬉しいはずです。


以上のように、守備対応としては特別に変わったことをしている訳ではなく、いわば一般的な対応だと思います。しかし、その対応の連動や強度がとても高いように感じました。

ただ、高い位置からSBまでもプレスに出てくることを引き換えにマリノス陣地のスペースは空きますので、最終ラインからのビルドアップでサイドに誘導されてからでも上手く回避することができれば前にスペースは存在しているので、一気にチャンスを作ることができます。

その際に今回注目したいのは、WBに対するボランチの関わり方です。

大分戦でのマリノスの前線3人は的確にサイドのWBへ誘導することができていました。しかし、流石は大分で、WBがマリノスのSBに物凄い勢いでプレスを受けましたが、中盤の味方に横パスで回避したところから、釣り出すことに成功したマリノスのSBの背後を藤本やオナイウらが突こうかというシーンは散見しました。

なので、上手くWBが回避の横パスを送れるようにボランチは正しいポジショニングを取っておく必要があります。WBを孤立させるようだと簡単にSBにボール奪取されてしまいますよね!頑張れ青木!長澤!

大分はゴールに直結することはできませんでしたが、浦和は大いに参考にして、マウリシオ→槙野→宇賀神→青木→興梠というように相手の術中にハマりつつ上手く回避してマリノスの特徴を短所に変えて、チャンスを広げて欲しいと思います。


では、大分が上手く回避したところまでを映像で確認してみたいと思います。

J1第19節 横浜戦 プレビュー動画④



〜前回対戦の想いを今回こそ?〜

前回対戦(0-3●)は、浦和は4-3-1-2システムでマリノス戦に挑んでいました。これはマリノス対策というよりも、オリヴェイラ監督がその前のFC東京戦で4バックにある程度手応えを感じたので、継続させただけでした。前述のように第4節で大分が見せたマリノス対策は余りにも効果的であったので、浦和にできるかは分からないけど、採用しない手はないと当時のプレビューでも言及していました。結果的にオリヴェイラ監督が変えることはなく、ほぼ慣れない4バックで完成度の高い攻撃のマリノスに太刀打ちできるはずがなく、何もできない0-3の完敗を喫しました。

あれから3ヶ月。

大槻監督は、前日会見で前回の0-3を振り返り、

「前後の脈絡が分からないのでなんともコメントのしようがないですが、あの試合だけを見たらマリノスさんの良さが出たということだと思います」

と、コメントしています。

スカウティング力に大槻監督は長けているという記事を見かけましたが、マリノスに対してどのようなシステム、プランを用意するのか。

マリノスは更なる成長と上積みを経て大分に借りを返しているので、5-3-2を打ち砕く術と自信は身につけたと思います。しかし、浦和には、最近でこそ、悪い意味で露見してしまっている槙野や岩波の武器を適切なタイミングで上手く使うことができれば、大分や松本山雅以上に5-3-2システムで上手く振る舞うことができるはずだと個人的に強く強く思っています。浦和に所属する選手は全員Jリーグトップクラスです。しっかりとしたタスクを与えることができれば完遂できる選手たちだと信じています。

普通に考えれば5-4-1システムを継続させるはずです。しかし、今回ばかりは5-3-2システムを推したいです。最前線2枚に興梠、武藤(出場微妙)。中盤3枚はどんなにスライドされても厭わず続けられる青木、柴戸、長澤。左WBには両利きな宇賀神でボール保持面も考慮。右WBには遠藤を橋岡に対応させる。

スタメンはいないと大槻監督が話されているので、スタメン予想をこのコンテンツでは避けていますが、浦和がマリノスを倒すには最高なシステム、人選ではないかと個人的に思いますので、今回は特別に載せてみました。

これは個人的な意見なので、恐らく5-4-1だと思うので、5-3-2で起こり得るポイントや問題点については言及しませんが、このような考えを持つ人間がいたってことを覚えて頂ければ幸いです。


以上、前節の大分トリニータを参考にさまざまな視点から言及してみました。


〜浦和の得点機〜

浦和はボールを保持しながら試合を進めたい狙いを持つチームに変わりつつありますが、ここまでお伝えした通り、恐らくマリノス戦では難しいと思います。浦和がそう望んでも、そうさせてくれなかった前々節の大分トリニータが、前節のマリノス戦では見事に非ボール保持側に回る構図でした。なので、マリノスボール保持vs浦和非ボール保持という構図で試合が進められることは予想できます。

つまり、非ボール保持の状態からゴールを奪いにいくデザインをしなければならない試合になります。

1番に考えられることは、カウンターです。ロングパスで、ドリブルで、高い位置から奪って、などカウンターを発動するにも様々な視点から作ることはできると思います。

カウンターからのゴールと考えると、マルティノスやファブリシオを起用させる選択肢は容易に想像できます。しかし、あくまでもベースは非ボール保持です。武藤が出場微妙なので、彼ら2人も十分に出場機会がありそうですが、練度の高いマリノスのボール保持にどこまでついて行けるのか、又はついて行かせるのかはよく考えた方が良いと思います。

大槻監督が、非ボール保持からいかにしてゴールを奪う道筋を示せてあげれているのか、狙いを持たせられているのか試合を見る上でのポイントだと思います。


一方でマリノスのウィークポイントとしては、大外のクロスには少し弱い印象を感じました。ボックス内の大外にいる相手を少し軽く対応しているように見えました。実際に昨年の対戦では、大外で興梠がフリーで受けれて惜しいシーンを作っていましたし、最近のマリノスの試合でもそれを感じる節がありました。案外、ここからポツンと決まってもおかしくないなというイメージが湧きました。

更にマリノスは、ハイラインで最終ラインを構えるので、最前線の興梠に入って落としたボールをダイレクトで背後へ抜けるシャドーの選手に届けるなどのアイディアが共有できていたら、オンサイドで抜けたりすることは十分に可能だと思います。高いボールで収めさせたいなら杉本を最前線に置いても良いかもしれません。岩波、槙野、マウリシオと最終ラインともに質の高いキックを蹴れる選手がいる上に、何と言っても浦和には西川周作がいます。西川までは、中々規制をかけられるプレスはできないと思いますので、ハイラインを逆手に取ることを当然狙うべきだと思います。

飛び出す選手がタイミングさえ間違わなければ、西川から何かが生み出されそうです。


最後は前述したハイラインに重なりますが、Jリーグのなかでも特質した特徴である、横幅も縦幅もコンパクトであることを狙うことです。つまり、非ボール保持→ポジティブトランジション(守備から攻撃の切り替え)時にできるだけ広く大きく攻めてマリノスに思い通りの守備をさせずに前進させていくことです。広く大きく使えるスペースが、マリノスのサイドバックが高い位置を取っている背後であったり、反対サイドであったりします。更にこのマリノスの特徴は、浦和が5-3-2にした方が良いと考える理由の一因でもあります。


〜マリノスの主なデータ〜

30得点はリーグ1位(浦和は14得点)。
•24失点はリーグ12位(浦和は21失点)。
•完封試合は両チームとも6試合です。

マリノスは今季ホームで負けがありません(6勝3分)。
平均得点1.9、平均失点0.7とホームでは失点の少なさが際立っています。

ホームでの失点は5/18神戸戦以来ありません。

得点パターンは…
クロスから…7点
ドリブルからが…5点
ショートパスから…4点
こぼれ球から…4点
スルーパスから…3点

失点パターンは…
クロスから…7失点
スルーパスから…3点
こぼれ球から…3点

得点も失点もクロスからが多い傾向です。セットプレーからの得点が多くないことに時代の流れを感じます。

•攻撃回数、シュート、チャンス構築率はいずれもリーグトップクラスを記録。

•スタイルの違いですが、走行距離はリーグ1位(浦和は16位)。

スプリント数もリーグ1位(浦和は17位)。

ショートカウンター時のゴール率もリーグ1位

•ロングボール使用率や空中戦は軒並みリーグ最下位を記録(地上戦のチームであることがよく分かります)。


~得点シーン・失点シーン~

いろいろ分かりづらい点あったと思いますが、今回のプレビューで言及したことを頭の片隅に、マリノスの直近の得点シーンと失点シーンの映像をみて頂ければ嬉しいです。

得点シーン


失点シーン




さいごに

久しぶりに1週間空きましたので、じっくりマリノスを学ぶ時間はありましたが、どこまで分かりやすく、読みやすく伝えることができたかは反省です。

上位に行けるのか、下位に沈むかは自分たち次第なので、現在最も躍動感あるチームに対して、大槻監督が何を用意して選手が何を披露してくれるのかは、後半戦を戦う上での指針になるゲームだと思います。最もプレビューしづらい相手でしたが、とても魅力的なチームなので対戦が今からとても楽しみです。

面白ければTwitter上で、 #浦ビュー とつけてリツイートや引用リツイート等々で拡散、宣伝して頂けると嬉しいです。

長文ありがとうございました。

#urawareds #浦和レッズ #浦ビュー #浦議 #横浜Fマリノス #マリノス

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

今季から浦和を見た方にも分かりやすい内容にしつつ、長年浦和レッズを支えている方にも満足していただけるコンテンツを目指しております。

16
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。