修善寺旅行③ 指月殿で歴史を知る アラフォー 夫婦の旅
2024年3月中旬、旦那さんと2人で修善寺へ1泊2日の旅行に行ってきました。
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1日目
韮山反射炉→宿(湯めぐりの宿 修善寺温泉 桂川)
2日目
ハリストス正教会→指月殿→おしゃぶり婆さん→日枝神社→修禅寺→道の駅くるら戸田→ランチ(まるさん)
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今日は2日目に立ち寄った指月殿についてnoteに書きます。
立ち寄ってみた感想は、
源頼家の死やそれにまつわるロマンスを知ることができました。
それから、ちょっと珍しい如来様にも出会うことができ、美術史を学んでいる私としてはとても勉強になった場所でした。
アーティスティックな街並みを楽しめる修善寺を歩く
滞在していた宿から指月殿を目指し裏通りを歩いていると、町の人たちがアートを意識しているように感じました。
閉められたシャッターって、何となく寂しい印象があるのですが、修善寺ではそのシャッターがキャンバスになっていて、ただ歩くだけでも楽しかったです。
写真に撮り忘れてしまったのですが、ふと目にした家の軒先には、よくある置き物の女神像が鉢植えと一緒に置かれていたりしました。
通りにあったカフェを覗くと、ただ置いてあるだけの椅子なのですが、やっぱりアーティスティックです。↓
頼家が殺されてしまった地。でも、ロマンスの地でもある。
歩を進めるとまずたどり着いたのが、十三士の墓です。こちらは頼家の家臣13人の墓だそうです。
頼家が亡くなってから、謀反を企てたために殺されてしまった家臣たちだそうです。
そして、こちら↓が頼家の墓。
その横にはお伺いの石↓というものがあり、この石を持ち上げることで想う相手に気持ちが伝わっているかどうかが分かるそうです。
特に想う相手もいないのですが、持ち上げてみたくなってしまう私です。
結果、重く感じたので、相手に想いは伝わっていないということになります。
振り返ると、旦那さんがいつの間にかいなくなっていたので、そういうことだと思いました。(他の観光客の方が私を見ていて恥ずかしかった。)
ここから何となく、恋愛の雰囲気があるなぁと感じていたところ、頼家がこの地で好意を寄せた「桂」という娘との話があるということを知りました。
歌舞伎の演目にもなっている「修禅寺物語」というそうです。
蓮の華を持つ如来様に感動
お伺いの石のすぐ横に、この指月殿↓があります。
「指月」という言葉が気になり少し調べてみました。
仏教用語で、「指」は方法を表し、「月」は本質を表すそうです。「指月」というのは、月という真理を指しているのに、その指先だけにとらわれていたら両方を見失ってしまうという意味で、経典のことを言うそうです。
そして、案内板には「不立文字」という言葉も載っており、調べてみると、文字や言葉ではなく、経験によって伝えられる教えこそ本物であるという意味だそうです。
本当に奥が深くて、物事の上辺だけしかいつも見ていない自分を反省したくなります。
そして、こちら↓が指月殿に祀られている如来様です。
仏像に関しても素人の私ですが、過去に仏像様に会いに何度か足を運んでいます。↓
なので、如来様はすでに修行を終え、何も所有する必要がないためシンプルな佇まいをしているということは知っていました。
が、こちらの如来様は蓮の華を持っていらっしゃる!
本来、何も持たないはずの如来様が蓮の華を持っておられるのは、なぜ?
頑張って調べてみたところ、「拈華微笑(ねんげみしょう)」という説法に基づいているそうです。
何も言わなくても、相手に伝わる。つまり、以心伝心ということらしいです。
以心伝心と聞くと、相思相愛という言葉も思い浮かびますが、
仏教を重んじた時代だし、北条政子が亡くなった息子のために建立した指月殿なので、
政子の母としての子を想う気持ちが頼家に伝わるように、ということなのでしょうか。
切ないですね。
ちなみに、この指月殿は伊豆最古の木造建築でもあるということです。
大きな蜂の巣を発見しました。
昔、ガラスの箱に入れられて飾ってあるお宅があったのを思い出しました。
まとめ
指月殿を訪問しましたが、思いがけず珍しい如来様にも出会え、そして歴史について学ぶことができました。
アーティスティックな街並みと、そういう意識を持った街の人たちも素敵だなと思いました。
仏教用語を調べることで何だか気持ちも浄化されたような気分です。
こうして旅のこと振り返るということを今までしてこなかったので、noteを書くようになって良かったなと思います。
またnote書きます。ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
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