京都ひとり旅③ 養源院へ宗達を観に行く
2023年12月上旬、
一泊二日の京都ひとり旅に行って来ました。
旅のルートです。
1日目 福田美術館→嵯峨嵐山文華館
2日目 養源院→智積院→相国寺
2日目、朝は養源院へ。
養源院がとても良くて、今回はちょっと長めのnoteになっています。
京都駅から養源院まで
まず、リュックを京都駅前のコインロッカーに預け、(朝10時前でしたがすでにほとんど埋まっていました)206番のバス停を探します。
が、すでに長蛇の列。さすが京都です。
私が並ぶとすぐに後ろにも列がズラリ。東山方面は人気ですね。
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バスはかなり混んでいました。
途中、ドア付近に乗客が多く、運転手さんが何度も「ドアから離れてください」とアナウンスする場面も。(車内の人たちも何となく嫌な雰囲気に)
こんなに混み合ってしまうとは思ってなかった私は、バス後方部に乗ってしまい、降りる際も「すみません、降ります」と言いながら人をかき分けやっと降りることができました。
それで気持ちがグッタリしてしまい、帰りは京都駅まで歩くことにしました。
養源院や三十三間堂あたりからは、京都駅まで20分くらいなので天気が良ければ歩くのもオススメです。
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バスを降りると、横断歩道を挟んで目の前は三十三間堂です。
てっきり、養源院は三十三間堂の中にあるのかと思っていたのですが、案内の方に「まっすぐ行って血天井の看板の所だよ」と教えてもらいました。
門からの眺めがとてもキレイでした。
養源院建立のいきさつを学ぶ
案内板も読んでおきます。
帰り際に購入したリーフレットからも学んだことを書いておきます。
・「養源院」とは浅井長政という戦国武将の法名から来ている。
・長政の二一回忌に、娘であり秀吉の側室だった淀殿が、長政の死後の幸せ(菩提)を願って秀吉に建ててもらった。
・一回火事で焼失してる。けど、長政の三女が再建した。
・血天井は伏見城で自ら命を絶った鳥居元忠たちの供養のため。(伏見城で何があったのか、今後勉強します…)
勉強はこのくらいにして。
さて中に進みます。
きっちりしてなくて、手入れが行き届き過ぎていない感じの、このお庭がほっこりしました。
肩の力を抜ける場所って感じで、こういう所、必要です。私も猫ならこのお庭を選ぶな!
進んで行くとまた案内板があります!
読んでみようと近づくと…
そうそう!こういうの!笑
文字が消えてて全く読めません!
養源院、入る前から好きになりました。
(下に付いてるQRコードは機能してるのかな?)
白象図に惹きつけられる
中に入ると、案内の方が流してくれるカセットテープに録音した音声を聴きながらそれぞれの絵画やお堂を見て回るスタイルでした。
カセットテープが、
「では、ゆっくりお立ちください」
というと、案内の方が次の場所に促してくれます。
このアナログなスタイルがとても良かった。
冷たい世界から一気に温かい世界に来た感じ。
そして、今回の私のいちばんのお目当てはこちら↓
何とも言えないこの象の表情。
妖怪みたいな目の鋭さに皮膚の分厚さ。
そして、白で描くところがまたステキ!
かっこいいですよね!
俵屋宗達は象を見たことがあったのかな。
本物が目の前にあるというだけで、俵屋宗達がこの絵を描いているその瞬間を感じることができるようでした。
先日、podcastを聞いていたら、「この画像を携帯の待ち受けにしてる」とどなたかが言っていました。
やっぱり人気なんですね。
そして、白象図から振り向くとあるのが、反対側の《波と麒麟図》です。
こちらも見入ってしまいました。躍動感があって、目を離したらこの扉から出て来そうです。
調べていて知ったのですが、麒麟とは聖獣のことで、動物のキリンとは区別されるんですね。(40年以上知らなかった。知ってて当たり前なのかな 汗)
そして、血天井がこちら↓
上を見上げて見てみると、何となく分かりますが、案内の方が、長い竹の棒を持って説明してくれます。
すると、人の形が見え、は!となりました。
この板を天井にするなんて、弔いのためとは言え、昔の人たちの考えは斬新です。
最後の最後まで楽しい養源院(チビ猫ちゃんに癒される)
養源院を後にし、お庭に出ると。
今度はさっきと違う仔猫がいました。
人懐こい感じでスリスリ私の方に寄って来ました。
まとめ
養源院を出る前に購入したこちら↓のリーフレット、おすすめです。
ご朱印を購入される方が多くこのリーフレットを購入したのは私だけでした。
でも、宗達の絵も大きく載っているし、狩野山楽のお堂の奥の絵なども綺麗に掲載されています。
養源院が建立された時代のこと、俵屋宗達が絵を描くことになった経緯なども、易しい言葉でまとめられていて、買って良かったです^ ^
その他、切手やファイルなども売っていました。
……………
本当いうと、もう一周、中を観たかったです。もっと目に焼きつけておきたかった。
けど、広くないスペースに観光客はやはりどんどんやって来ます。
養源院、たくさん見るところがある訳ではないし、案内の方がいるのでマイペースという訳にはいきませんでしたが、それも良しです。充分満たされました。
俵屋宗達の絵はもちろんのこと、養源院に流れる空気感がとても居心地良かったです。
お庭にベンチでもあれば、ずっと座っていたいくらいでした。(通常非公開だけど、池庭があるみたいです。行ってみたい)
また行きたいです。
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