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「GOTG vol3」が最高のMCU映画である理由(ネタバレあり)

先日見てきた「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー vol3」についてポイントにわけつつ、ネタバレありで感想を述べていこうと思います。

・個人的評価点

アクション★★★★☆
ストーリー★★★★☆
感動   ★★★★☆
ギャグ  ★★★☆☆
音楽   ★★★★★

総合評価 ★★★★☆

個人的にはフェーズ4のMCU作品の中で「シャンチー」を超えて堂々の1位となる作品でした。監督のジェームズ・ガンは我々の期待する映画をフィルムに写し、最近のMCUに見られる「取り敢えずカメオ!」の精神は微塵も感じられず、純粋なGOTGシリーズの最後に相応しい映画だったと思います。不満点としては後述するアダム・ウォーロックの扱いが少々酷かった事のみで後は非常に満足できる映画でした。

・良かった点① ロケットの過去

作品公開前から話題になっていたロケットの過去、生死関連の点ですが、多少ダークな面も出しつつもキャラに共感出来る演出となっていました。刻一刻と死のリミットが近づく緊迫感もあり、ライラ達との会話や蘇生後のネビュラの様子等からわかる通り、しっかりと観客を感動させるような描写になっていたと思います。

・良かった点② アクション

今作は他のシリーズ作品と同様に戦闘描写も多く、救出決定後の殺陣の演出は全てのキャラにスポットライトが当たる様になっており、見所満載であったと思います。目玉のアダム・ウォーロックも高速移動にビーム発射など文字通り規格外の描写が描かれており、パワー一辺倒のドラックスや銃器も使う様になったグルートらとはしっかりと区別化されていたと思います。

・良かった点③ 敵の魅力

今作のラスボスのハイ・エボーショナリーは前作のロナンやエゴに負けじ劣らずの魅力を持ったヴィランだと思います。演じたチャック・イウジの演技は目を見張るものがあり、一見素晴らしい思想の様に見えるものの、本質というのは非常に惨たらしい行為をする猟奇性であり、且つその中にロケットの頭脳への嫉妬の感情が見え隠れするキャラをあそこまでのクオリティで演じたのは文句の付け所が無いでしょう。

・良かった点④ 要所の演出

個人的にここが最も評価できるポイントだと思います。思い出すだけでも「ドラックスの隠された父性」「EDでのネビュラの笑顔」「マンティスの声を荒げた主張」「グルートの発言」「クラグリンの口笛」等々が出てき、それらの全ての演出が全くの無駄にならず、効果的に働いていたと思います。また、カウンター・アースでの爆発による、無関係の住民や前作のメイン敵であるアイーシャらの虐殺はハイ・エボーショナリーの異常性を表す最高の演出になっていたと思います。GOTGはシリーズを通して死亡キャラが多い作品となっており、今作もそれの類に漏れず多くのキャラが死んでしまった作品でした。

・悪い点① アダム・ウォーロックの扱い

前作のラストで繭状態で登場したウォーロック。IW.EGでの登場の噂が絶えなかったものの、結局登場せず、今回遂に満を辞して登場しましたが、正直不憫な扱いであったと思います。右も左もわからない子供であるかの様な描写をされており、戦闘でも「大暴れ→不意打ちでダウン→撤退」を繰り返して、忘れた時に場を乱すだけの役割になってしまったのは非常に残念でした。我々の求めていた全知全能に近いキャラ像はそこにはありませんでした。

・悪い点(?)② ギャグ

「ラブ&サンダー」にて各媒体で言われていた、関係のないギャグの多用は少々感じられました。ですが今作はそれが悪い所のみではなく、効果的な要素もあったのは事実です。それの顕著な点がエレベーターでのシーンです。クイルのガモーラへの未練タラタラな姿は心情を如実に表してて非常に良かったと思います。逆に序盤でのギャグシーンは「今あなたの親友が死にかけているんですよ?」となってしまう所も少々あり、そこは素直に残念であったと思います。

・まとめ

以上の点から自分は今作をMCU最高の作品とまで行かずとも、フェーズ4最高の作品に推しても良い物だと思います。私自身のGOTG作品への贔屓目も多少あると思いますが今作は非常に面白く、フェーズ4から失速したと言われていたMCUを再度評価されるまで持ち上げた名作である事は間違いないと思います。

以上で駄文を終わらせていただきます。
お目汚し失礼致しました。


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