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2024.02.29 4年に一度の成長

こんにちは。

2月29日(2024年)は、うるう年とは別の意味でちょっと特別な日になった。その一日の記録である。思考の過程を残しておこう。


午前6時半。いつも通りの起床。
出勤し、いたって普通通りに働き、定時退社。
誰かに話しかけられる前に足早に職場を後にする。これもいつも通り。雑談している時間があったら早く家に帰りたい。私はこういう人間。



そして今日はここから、もうひとつの仕事現場へ車移動。
ローカルラジオを流し聴きしていたらパーソナリティーがお便りを読むコーナーが始まり、『娘が今日(2月29日)誕生日です。4年に一度の本当の誕生日にお祝いのメッセージを頂けると嬉しいです!』というお便りに対し、パーソナリティーが全力でお祝いしている。
ひとりごと「そうだよな、今日が誕生日の人だってそりゃいるんだよなあ〜」


現場着。
なんだか顔に隠しきれない疲れが出てしまっているように感じたので、頬と唇に紅をさし直し、ハイライトでちょっと光もさしておく。よしOK。
最近は特に、化粧って社会的マナーでも身だしなみのひとつでも人にナメられないようにするためでもなく、他の誰でもない自分自身の気分を上げるためにするものだなと感じている。
私は底抜けの暗さを持つ捻くれた人間だけど、こう見えて精神の片隅に自分主軸のギャル要素も持ち合わせている。


今日の仕事の相方と合流。
先月の打ち合わせ以来だから1ヶ月ぶりだ。
諸々準備を整えて来客を待つ。


仕事は至ってスムーズに進行し、予定時間より30分も早く終了。お疲れしたー
段取りが上手くなって、回を重ねるごとに早くできるようになっているね。成長を感じる。

そしてここから、相方とふたりでご飯に行きました。
これまで複数人での飲み会で一緒になったことはあるけれど、途中から会話に酔っ払いおっさんが乱入してくるものだから、ゆっくり落ち着いて話すことができていなかった。やはり酔っ払いおっさんは酔っ払いおっさんでしかない。
勇気をだして前日、私から誘ったのだ。元来の私の性格からするとこれは実に凄いこと。

・「仕事終わったらご飯行きませんか?」
 ちょっとなんかマジな感じがうーん...って感じだ。違うかも。

・「仕事終わったらご飯行きませんか??」
 ?をもう一つ足して軽快さを演出してみるけどこれもなんか違うかも。

・「仕事終わったらご飯行きませんか???」
 ?が3つでもあんまり変わらない気がする。これも違うか...

・「仕事終わったらご飯行きませんか!?」
 勢いで乗り切るぞという気概を感じる。

選択肢一覧

結局、その直前の文章を!で終えることで、勢いのまま思わず誘っちゃったという体で「仕事終わったらご飯行きませんか!?」を採用。
あとちょっと枕詞が欲しいな。
職場の送別会の幹事になってしまったんですけど、お店の下見も兼ねて一緒に行ってもらえませんか?
これはダサいな。嘘ついて誘うってなんだよ。これまでの私ならこの枕詞を使っていたかもしれないけど、これからは直球でいけよ。
最終的に「晩ごはんの予定なければ、仕事終わりご飯行きませんか!?」に決定。
誘う時は相手が断りやすい誘い方をしたい。
初めからダメな時の保険をかけておけば傷つくこともないから。
うっ、やはりこいつぁだめだ。人に対してビビりすぎ。コミュニケーションが下手すぎる。

...ついさっき、こう見えて私の精神の片隅にはギャルが居るって書いたけどあれ、違うわ。勘違い。全然いないかも。
だってさあ、ギャルってこんなことで悩まなくない!?

まあいいや、次に進もう。
そうやって無事「晩ごはんの予定なければ、仕事終わりご飯行きませんか!?」と送ったら、すぐに「行こ行こ〜!」と返してくれて安堵のため息が出た。



話を2月29日に戻す。
店に入ると対面のテーブル席に案内され、うっ、となったが堪える。
私は真向かいに人がいるという状況自体が苦手なのだ。相手の視線の先に自分がいる、というのが苦手。
それが、食べている姿を真正面から見られるなど…こっち見ないで…
この世の全ての飲食店はカウンター席になって欲しいと思っている。

「じゃ、ここからは おともだち ね!」
って始めることができたのは良かった。
お互い敬語とタメ口をいったりきたりする感じが、何ともこそばゆい。
(こそば ゆい の中にある、ゆいちゃんの部分。)

今日はせっかくなので仕事の話はあんましないでおこうと思っていた。
けどそうすると話の導入の仕方、難しいよなあ〜〜ほんと。
私自身が「休みの日は何してる?」「趣味は?」と聞かれるとつい身構えてしまうタイプの人間なので、そういうど真ん中な聞き方はしたくない。
ので、「仕事ほんと忙しいけどさあ〜〜息抜きとかってさぁ、してます?ある?」という導入になった。
この導入の仕方はメタタクシー ナナヲアカリ×寺田てら回で、寺田てらがナナヲアカリにしていたものを参考にしたもので、自然でいいなあと思ったので早速実践で使わせてもらった。
私は人との会話経験値が少ないので、ラジオなどを通して他人同士の会話を聞くなかで自分でも使えそうな語録を仕入れている。


20代後半からは運動習慣がないと生活していくのに段々きつくなってくるという話で盛り上がった。私だけじゃないんだ。よかった。
あとは、20〜30代が一緒に遊ぼうってなった時、みんな何してんだろうって話。私は、家で餃子を包みまくって焼きまくる会をしたり、キャッキャしながらトランプ(大富豪)したり、公園におべんと持ってピクニックに行ったりしたい。

店を出た後、思いがけず「近いしうち寄ってく?」って提案をしてくれて、おうちにあがって茶をご馳走になった。おい、誰が予想したよ!?こんな胸熱展開!?完全にうちら仲良しじゃん!?仲良しルート確定!?
「次は〇〇に行こうね」って約束もできて、「今度はわたしの家にもあそびにきてね」とも約束した。
え、来るの!?火災報知器の点検のおじさんしか家に入れたことないこの部屋に!?

社会人になってから実生活で初めてできたおともだちなので、とっても嬉しい。
学生時代の友人の中でも、私くらいの年になると、結婚しました・親になりましたという人たちが本当に増えてくる。
そういう報告を受けるたびに、祝福の気持ち半分、では私はこれにて失礼します…ログアウトはどこからしたらいい?これからは私でなく身近にいる大切な人にその時間を使ってあげてねという思考回路を持ってしまっているので。
相手から連絡がきたら返すけど、自分から連絡することはなくなる。
いろいろなものを閉じていく方向性に気持ちが向いていたけど、これからは少し外に意識を向けてみるのもいいか。
彼女とは、お互い双方に今後の人生イベントがあってもなくても、いい友人でいたいものですね。

私としては楽しい時間だったんだけど、どうかな、相手もそう思っていてくれたら嬉しいな。
けど、やっぱり私は、真向かいに座っていたはずの彼女の表情をほとんど見られなかった。一度も目を合わせることができなかったんじゃないか。
彼女の後ろにあった飾り棚に置かれた謎のオブジェの造形は鮮明に記憶しているのに。
誰と話していても毎回こうなので、私は多分一生ずっとこうなんだろう。
仲良くしてくれる人を前にしても、俯いて目を逸らし続ける…
せめて相手の首元ぐらいは見て、良くしてくれる人には柔らかな視線を送っていきたいと思っている。一生の課題。まあがんばってくれたまえ。

リアルの生活でも、インターネット上でも、仲良くしてくれる人には本当にありがとう、ありがとうと思っている。みなさん、これからもよろしくお願いします。


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ほくほくした気持ちで家に帰り、記念すべき匿名ラジオ♯400を聴いた。
こんな…リスナーへのご褒美じゃん、こんなの…
あれや、これや、番号を入力してお金を入れるとアレがでてくるやつなんて…!!



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2月29日だけ使える、4年後の2月29日に向けてメールを送ることができる「PRESENT 4229」というサービスがあるらしい。
…ということを知ったのが日付が変わってしまって15分経った後だったので、面白そうと思ったもののまあ今年はできなかったんですが、4年後、もし覚えていたらやってみよかな〜


午前0時半、就寝。

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