見出し画像

らんまん最終週 冒険を見届けて

こんにちは。

ついにらんまんが終わりを迎えた。この振り返りも今回が最後...気の済むまで書くよ。
今回の見出し画像はぴったりのがあった。7月に訪れた高知県立牧野植物園で会ったスエコザサ。

最終週「スエコザサ」

この展開には本当にびっくりした。
オープニングが終わると、時は昭和33年まで一気に飛び、既に万太郎も寿恵子も亡くなっているんだもの。
最終週ではあるけれど、まだ月曜よ!?
これまで語り手として物語を見てきた宮崎あおいが、こんな、こんな形でさぁ、登場してくれるなんてね…ただのナレーションじゃなかったんだ…彼女は遺品整理を通して万太郎の人生を辿り、ドラマの中でともに歩んできたんだ。なんて素敵なお話なの…!もうらんまんのナレーターは宮崎あおいしか考えられない。
そしてタキばあちゃんにまた会えるなんて思ってもみなかった。こんなに嬉しいことはない。
千鶴さんをはじめ家族一丸となって、関東大震災、そして戦争から標本や資料を守り抜いてくれたんだね。

ただの片付けで来たつもりがあまりの大仕事を任されることになって、一度は断ってしまう紀子さんだけど、その紀子さんが振り返った時にスエコザサが映っているシーンだけでもう、うるっときてしまった。そうなの、これはお寿恵ちゃんの願いでもあるの。
紀子さんのモデル?となった方がいるみたい。すごいお仕事だ...

紀子さんが「日光山」の場所の手がかりとして、標本を挟んでいた地元の新聞紙から地域を特定したっていうエピソードがあったけど、これは高知の牧野植物園の展示室でもちょうど勉強したところだったので嬉しくなった。
牧野博士のコレクションの中には、戦争で焼失し、ほとんど現存しないとされていた貴重な新聞も含まれていたそうだ。
標本だけでなく、それを挟んでいた古い新聞にも別の観点から歴史的価値が生まれているのだから、本当に守り残してくださったことがありがたくて涙が出るね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

神木くん、最高、ありがとう。槙野万太郎でもあったし、牧野富太郎でもあった。めちゃめちゃ良い写真だね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヨボヨボの爺になった徳永教授が愛おしかった。生きていてくれてありがとう…最後まで万太郎がお世話かけました…
波多野は波多野だし、藤丸は藤丸でふたりはそのまんま爺さんになっている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


図鑑づくりは、寿恵ちゃんに完成品を見せるために、これまで登場したみんなの力も借りて急ピッチで進められる。

まさかあの丈之助さんまで来てくれるなんてもう、思わず大きい声が出てしまった。
丈之助は丈之助で、丈之助の黄金の道を頑張って歩んできたんだね…

野宮さん!?!?野宮さん…また会えて嬉しいです。何度もnoteに書いているけれど私は野宮さんがたまらなく好きなので。
槙野さんに植物図を頼まれるなんて誉(ほまれ)です、という彼の言葉にやられてしまった。

祐一郎君との会話でも出てきたけど、それぞれの黄金の道をこれまで全力で駆け抜けてきた人たちが、万太郎の図鑑の完成に向けて一丸となって頑張っている姿、ぐっとくるなぁ〜〜 もちろんそこには、支えてくれたお寿恵ちゃんもいるからね。
図鑑づくりシーンは本当に万太郎オールスターズって感じだ。色々と誤解されたり、敵を作ることも多かった万太郎だけど、ここにいる人たちはみんな万太郎のことが大好きだよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もうこの二人が酒瓶持ってるだけで泣いちゃうのよ、こっちは。
数々の苦難を乗り越えた末の新しい酒の完成、おめでとう、本当におめでとう。
二人が作るのは決して気取ったお酒じゃなく、毎日をちょっと豊かに、明るくしてくれるようなそんなお酒なんだろうな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして寿恵ちゃんだ。
ハキハキしていて元気いっぱいだったお寿恵ちゃんがだんだん弱っていく姿は、久しぶりに実家に帰った時、親の背中が小さく見えた時のような、そんな寂しさを感じてちょっと辛かった。
身体の動きや目線の動かし方がゆっくりになって、表情の変化に乏しくなっていくの、浜辺美波が大女優すぎて…

史実では壽恵子さんは完成した図鑑を見ることなく亡くなっている。
万太郎、お寿恵ちゃんに図鑑を見せてあげられて良かったね。長年のふたりの夢だったもんね。

図鑑の謝辞に、今までの登場人物たちの名が連なっているシーンあたりからもうなんだかとめどもなく涙が出てきた。それぞれみんなの顔と思い出が浮かんでくる。みんな愛おしい。たくさんの人たちのおかげで、この大仕事をやり切ることができたんだね。

図鑑にはほんとうにたくさんの植物たちが植物図と解説文とともに載せられている。
寿恵ちゃんも言っていたけどまさにらんまんそのものだね。園ちゃんも楽しみながら読んでほしいね。

『スエコザサ』という名前を見て、「万ちゃんと永久に一緒にいられる」って言う寿恵ちゃん…こんな強烈で深い深い愛情に触れたことがあるか??

ここの寿恵ちゃんの「私がいなくなったら」の後の万太郎の、神木くんの表情も仕草も、声にならない感じも、とても演技とは思えない、なんだかもう神木くん自身から溢れ出てくる感情のようなそんな気がしてならなかった。振り絞るような万太郎の「愛しちゅう…」、強く優しく寿恵ちゃんを抱きしめるところとか、ちょっともうたまらなかった。


ラストシーンも最高すぎる。悲しいことがあっても前を向いて終わるのがらんまん。
万太郎は寿恵子との約束を守り、妻亡き後も萎れることなく草花に会いに出かける。
ふと、お寿恵ちゃんの声がして、振り返った万太郎の姿はすっかり若返り、お寿恵ちゃんもあの頃のお寿恵ちゃんで眩しい笑顔を浮かべている。
そうだね、お寿恵ちゃん、草花と一緒に待ってるからねって言ってたもんね…
そして「おまん、誰じゃぁ!?」の万太郎の好奇心と希望に満ちた笑顔で終わる。

あ〜〜〜〜最高最高、大拍手!!!!!終わった……!!


最終週は「継承」がテーマのひとつになっていた気がする。
千鶴さんと紀子さん、植物採集に同行する子供たち、図鑑を手にとって植物学を志す人もいるかもしれない…万太郎の植物愛は後世に確かに受け継がれているね。
私自身も、外を歩いている時なんかに視界に入った道端に生えている草花に注目する機会が以前より増えた気がする。そこにも万太郎とお寿恵ちゃんが居てくれるかな。

あいみょん、最高の曲をありがとう。
朝ドラのテーマ曲って、ドラマを観てると自ずと130回くらい聴くことになるけど、とっても良過ぎて一度も早送りしなかった。最終回で流れた時は歌詞が本当に沁みた…


ここまでで十分伝わっているかもしれないけど、らんまん、最高の作品でした。本当に大好き。忘れられない作品。
こんなに毎日ワクワクさせてもらって、泣いて笑わせてもらって、元気をもらって、ありがとう。関わってくださった全ての方に感謝を。

万太郎が神木くんで良かった…神木くんが演じてくれたから、万太郎という人間がとっても可愛らしく愛されるキャラクターになったと思う。ありがとう、座長お疲れ様でした。

私にとってはかつてない本気度で向き合った作品だった。
毎週振り返りをnoteに書こうって決めたはいいものの、三日坊主甚だしい自分に半年間そんなことできるだろうかと思ったけれど、無事にやり切ることができて嬉しい。あたし、その気になればけっこうやれるじゃん!
この最終週の振り返りを書くにあたって、これまでの自分の感想を見返していると、また感動がもう一波やってきた。すでに泣き腫らしてショボショボの目だというのにね…
自分の言葉で感じたことを残すということを繰り返していたので、より作品への自分なりの理解というか解釈というか、そういうのが深まり、週を追うごとにより一層らんまんを好きになっていったんじゃないかな。


らんまんをきっかけに高知まで行っちゃったんだからすごいもんだ。

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?