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エンジニアリングマネージャーになって半年が過ぎた

株式会社メルカリでエンジニアリングマネージャーになって半年が経ち、業務の中での経験やmeetyで他のEMの方との会話を通してわかったこと、わかったつもりになったこと、わからないことなどがある程度形になってきたので文章に残しておこうと思います。この記事ではマネージャーになったきっかけと、マネージャーとして行っていること、その感想を紹介したいと思います。

はじめに

メルカリには2018/11に Backend Engineer としてジョインし、主に社内のカスタマーサービス向けにシステムを開発・メンテナンスを行うチームで働いていました。今はそのチームを含めて2チームのマネージャーをしています。

エンジニアリングマネージャーになったきっかけ

そもそもメルカリにジョインしたあたりで、うっすらと自分はエンジニアを離れてマネージャーになるんだろうな、という気はしていましたが、ただそれは5年後とかもう少し先かな、と思っていました。

そんな中、今から半年前に直属であったマネージャーの別部署への異動が決まり、もし他の候補者がいなければ部署のヘッドマネージャーが兼任になる、という状況になりました。

兼任による負荷から、マネージャーと現場との間に距離が生まれる状況は個人的にはあまり好ましくないという点があった一方、今エンジニアからマネージャーへポジションチェンジをするべきか、という天秤でしばらく悩み、何人かのマネージャーやマネージャー経験のある同僚に相談してみました。

結果、決め手となったのは

・メルカリがマネージャーからエンジニアへのポジションチェンジも認めており、前例もあること
・チームのパフォーマンスを上げるアクションが得意であり、マネージャーとしての働き方にもマッチしていると言ってくれたこと
・既に信頼関係のあるチームのマネージャーになるのは入り口としてはハードルが低いこと
・マネージャーとして会社・組織・People Managementを知っていることはまたエンジニアに戻っても有利になること

といったあたりでした。(この時気軽に1on1してくれた同僚、酒飲みながら無料キャリア相談してくださいと軽く言ったらGoogle Docにがっつり意見をまとめてくれた同僚には大変感謝しております。)

エンジニアリングマネージャーとしてやっていること

今のポジションでマネージャーとして行っていることをあげると、以下のようなものが挙げられます。

・OKR設定・人事評価
・メンバーとの1on1
・採用活動
・新規プロジェクトのベースづくり・プロダクトロードマップ作成
・テクニカルなディスカッション・コードレビュー

各項目について詳しく書いてしまうと記事が長くなりすぎてしまうので、簡単にまとめる程度にし詳しくは別記事にしようと思います。(note公式によると1つの記事は1500文字に収めることを推奨しているらしい

OKR設定・人事評価

メルカリでは四半期ごとにTeamと個人のOKRを設定しています。マネージャーとしてはTeam OKRのドラフトを作り、チームメンバーとのミーティングを通して他にやるべきことがないか、スコープや優先順位はこれでよいか、という議論を行います。ある程度定まったところでTeamOKRをベースにした個人ごとのOKRを作成し、そのメンバーが重要だと思うこと、挑戦してみたいことはさらにその個人OKRに加えるようにしています。人事評価ではOKRの達成度だけでなく、過程を通じてメンバーにどのような成長があったかなども見るようにしています。

メンバーとの1on1

各メンバーとの1on1はweeklyで実施しています。メンバーがなんらかの悩みを抱えている場合はそれを最優先で話しますが、そうでない場合はOKRの状況、今やっている仕事について、最近ハマっていることなどの雑談に時間を使ったりしています。

採用活動

Doc screening から面接、チームとのマッチングを見るカジュアル面談、採用フローの構築、といったことをやっています。やっていることとしては他の企業と変わらないと思いますが、この方がジョインしたらうちのチームでどのように活躍できそうか、ミスマッチにならないか、ということを想像しながら候補者の方の人生に関わっていると思うと未だに緊張しますね。

 新規プロジェクトのベース・プロダクトロードマップ作成

プロダクトマネージャーと協力しながら、次のプロジェクトのコンセプト・ゴールを整理しながらフェーズを組み立て、それをベースにロードマップを作る、ということをしています。もともとエンジニアだとついつい具体的なHowにまで踏み込みすぎて楽しくなってしまいますが、ここは意識的に我慢して目的を見失わないようにしています。

テクニカルなディスカッション・コードレビュー

マネージャーになってからは実際にコードをコミットすることはなくなってしまいましたが、特にエンジニアがまだ2人のチームではテクニカルなディスカッションやコードレビューに関わるようにしています。理由としてはまだ自分がサービスのOn Callに入っているためサービスの内情を知っておきたいこと、1人が休むとコードレビューが滞ってしまうことなどがありますが、実は技術的な会話をするのは純粋に楽しいというところもあります。

半年EMをやってみてどうだったか

Backend Engineer をやっていたころよりはかなり忙しくなり、今までとはぜんぜん違う専門性も求められるようになりすごく大変ではあるのですが、1エンジニアとしてはできなかった経験も多くでき、より会社や組織、人について考える時間が増えたと思います。そもそもチームのために働くというところには納得感があるので、EMというポジションからいろんなアプローチを考えてアクションするというところには楽しみを覚えている部分もあります。今後は他のEMの方の動きを参考にしつつ武器の種類を増やしていけるといいなと思っています。

おわりに

この記事ではマネージャーになったきっかけとマネージャーとしてやっていることを紹介しました。この記事を書きながら、特にOKR設定や1on1はもっと詳しくかけるなぁと思ったのでこちらはそれぞれ記事にしたいと思います。まだマネージャー歴半年のぺーぺーですが、より詳しい話を聞きたい方はぜひmeetyでお話させていただきたいです。それでは。


 

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