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なぜ、炭酸水と紅茶飲料は人気?

記録的な猛暑となった2019年も10月に入ると徐々に肌寒い日が多くなってきました。
秋から冬へと季節が移り変える前、記憶が新しい内に、今年夏のペットボトル飲料トレンドを読み解きたいと思います。

梅雨空けが遅くなり心配された夏も、予想をはるかに上回る猛暑になり、熱中症予防に役立つスポーツドリンク/経口補水系飲料の売れ行きを底上げした様です。しかし、このスポーツドリンク/経口補水系飲料ジャンルは、2010年頃より急増した熱中症患者の増大を受け、各社マスメディアがスポーツドリンク/経口補水系飲料での適切な水分補給を啓発し続けており、2019年にトレンドが大きく変化することは無く夏の定番として推移した模様です。

その中、大きくトレンドが動いてきたと思われるのが、
「炭酸飲料」と新たな兆しとなっている「紅茶飲料」です。

まず「炭酸飲料」。ここ数年市場を牽引し注目され、2019年もその勢いは止まりません。ではなぜでしょうか?

成長の背景に“水分補給”に対する生活者の意識の高まりがあります。

熱中症は夏だけでなく、年中発生する事実や、隠れ熱中症、隠れ脱水と言われる症状があるといった啓発が様々なメディアから発信されてきました。同時に、美容においても同様に炭酸水が重視されました。その上で、カロリーやナトリウム摂り過ぎ問題といった、“正しい水分補給”の知見が高まってきた消費者が、水分を手軽に、飲み易く補給できる解決策として「炭酸飲料」にたどり着いた状況と言えます。
正に、”水分補給“を怠りたくない今の生活者ニーズを満たしているペットボトル飲料の代表格と言うわけです。

もう一つが「紅茶飲料」です。

2012年に「キリンの午後の紅茶」が、“無糖の紅茶はおにぎりに合う”とのキャンペーンを展開したことで、紅茶飲料がお茶や水に代わる選択肢の一つとなりました。ここ3年で各社が凌ぎを削るカテゴリーまでに成長すると共に、最近では無糖だけでなく、甘さがある様々なタイプも受け入れられ人気が出ています。

カテゴリーのリーダーは市場創造し続けるべきと、コトラー先生が整理した戦略通りの活動が功を奏したと言えます。

以上、水分摂取量が多くなる夏のペットボトル飲料は、お茶や水と比較検討される「炭酸飲料」・「紅茶飲料」が人気となった訳ですが

共に消費者の意識変化が原動力となりトレンドを動かしたと言えます。

既に勝負がついたと思う市場でも、消費者の意識変化により劇的に改善する場合もあることが。ペットボトル飲料のケースを通して参考になると思います。

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中尾幸平(インテグレート)

マーケティングコンサルタント。 マーケターにとって少しでも参考になること発信していきます。 企業経営に価値あるマーケティングを日々考えている、インテグレート執行役員 https://www.itgr.co.jp/

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