この記事は、日曜日に行われる重賞レースの中からより自信のある重賞レースの指数と見解を述べる記事となっています。

　下に貼ってある表がベースで、評価の横に記載してある各馬のポイントについて触れながら印をうった馬のコメントをしていきます。コメントだけでは足りないと思った場合は、さらに表や図を付け加えたりして、より分かりやすい解説にしたいと思っています。なお、この記事は無料記事です。詳しい予想方法に関しましては下記の記事をご覧下さい。

　私が毎週投稿しているもう１つの記事『今週の厳選馬』（週末に行われる中央競馬の全レースを対象に、厳選した穴馬を１頭取り上げる記事）も宜しくお願いします。有料（１００円）ですが、記事を購入してくれた方には特典として、この記事レベルに自信がある馬の情報をプラスしてお伝え致します。有料前の回収率に関しましては下記の記事をご覧下さい。

１．ＣＢＣ賞の結果

　指数は全くと言っていいほど機能せず、本当に申し訳無かったです。やはりハンデ戦は難解ですね。このレースに関しては、各馬の能力というよりも小倉競馬場のトラックバイアスが最重要事項でした。今週はこういった先週の傾向を活かして予想を組み立てていきたいです。

⇩ＣＢＣ賞の予想はコチラ⇩

　１着のファストフォース。先ほど記載したように小倉競馬場のトラックバイアスに恵まれての勝利でした。内枠の利を生かして軽斤量の逃げ。ハイペースで止まるかと思いきやレコードタイムでの圧勝劇。まさしく小倉マイスターと言える勝ち方だったと思います。１週前追い切り、最終追い切りともに栗東坂路で加速ラップを踏めていましたし、中間の調整を含めると２Ｆ２４秒台の調教を４本も積めていましたから、状態もすこぶる良かったんでしょう。次走は同舞台の北九州記念を目指すそうなので、あまり頭数が揃わず今回のような馬場状態だとまたチャンスが巡ってくるかもしれません。

　２着のピクシーナイト。これまでマイルを使っていましたが、読み通りこの距離は合いましたね。鞍上と手が合った感もありますが、上手く内に入れて最後までしっかりと伸びてきました。初めての古馬との対戦でしたが、指数通り力がある所を見せてくれましたし、レコードタイムにも対応できていました。某媒体では「今後のスプリンター界を背負う存在になるのでは」と福永騎手。今年のスプリンターズステークスに間に合うことになれば、相当面白い存在になるのではないでしょうか。

　３着のアウィルアウェイ。昨年は同舞台の北九州記念を３着、ハイレベルのスプリンターズステークスを３着という実績を残しましたが、今年に入った近走は二桁着順。今回はその鬱憤を晴らす復活の３着でした。若干展開が向いた感はありましたが、トラックバイアス関係なく大外から伸びてくる豪脚にはやはり目を見張るものがありますね。調教でも近走と違い、終い１２秒台前半の時計を何本も出していましたから、展開待ち的なところはあったんでしょう。おそらく今年もスプリンターズステークスを目指すと思うので、出走が叶えば好走を期待したいですね。

２．プロキオンＳのポイント

　今年は例外的に行われるプロキオンステークス。例年であれば中京競馬場ダート１４００ｍで施行されますが、今年は変則開催のため小倉競馬場のダート１７００ｍ。すなわち、過去の傾向が使えません。そこで、このコースの３年分（２０１８年～２０２０年、先週）の夏開催の傾向を利用して分析していきます。

ポイント➀　継続騎乗／乗り替わり

　継続騎乗（同騎手）の勝率、連対率、複勝率、回収率、全てが乗り替わりのデータを大きく上回っていると言えます。夏開催のこのコースはどれだけ騎乗馬を理解できているかが重要です。

【今年の対象馬】（以下馬番順）
・マリオマッハー
・トップウイナー
・ワイドファラオ
・ウェスタールンド
・サンライズホープ
・タイガーインディ
・スマートダンディー
・メイショウウズマサ

ポイント➁　血統／父

　勝率は置いておいて、連対率・複勝率はダイワメジャー産駒、スマートファルコン産駒、アイルハヴアナザー産駒、バゴ産駒が優秀。回収率は、上記に加え、シニスターミニスター産駒が優秀。

【今年の該当馬】
・メイショウワザシ
・アヴァンティスト
・トップウイナー
・タイサイ
・タイガーインディ

ポイント➂　馬体重

　馬体が増えるごとに複勝率が上がっている印象。巨漢馬（５００～５３９）に向いているコースであると言えるだろう。ただ、５４０を超えると流石にマイナス。そして４２０～４３９（該当馬無し）の回収率が１００を超えていることにも注目したい。

【今年の該当馬】
・メイショウワザシ
・ナムラカメタロー
・ワイドファラオ
・サンライズホープ
・ペプチドバンブー
・ダノンスプレンダー
・スマートダンディー
・メイショウウズマサ

ポイント➃　ブリンカー

　ブリンカーを装着した馬の方が若干勝率、連対率が高い。ただ、単勝回収率については如実にブリンカー装着馬に分があると言える。そして、このレースで初めてブリンカーを装着するよりも、前走から続けてブリンカーを装着している馬の方が優れた成績を収めているというのも特徴の１つである。

【今年の該当馬】
・メイショウカズサ
・トップウイナー
・サンライズホープ
・ペプチドバンブー
・ダノンスプレンダー

ポイント➄　最終追い切り

　明らかに最終追い切りは栗坂坂路が向いている。そして４Ｆ～３Ｆ～２Ｆの加速力（各１．０秒以上の加速）が最重要。全体時計を出しすぎない、加速ラップを継続したまま調教を終えるということも重要。

【今年の該当馬】
・メイショウワザシ
・ワイドファラオ
・サンライズホープ
・ペプチドバンブー
・タイガーインディ
・メイショウウズマサ

　以上、ポイント①～⑤の全てに該当した馬は．．．残念ながらいませんでした。そのため、ポイント４つに該当したサンライズホープを今回に限りポイントから見る注目馬とします。

３．プロキオンＳの指数

【総合指数ー上位馬ー】
１位　⑨ウェスタールンド　　６２．８６　仮１人気
２位　⑩サンライズホープ　　６１．６９　仮２人気
３位　⑮スマートダンディー　５９．５２　仮９人気
４位　①メイショウワザシ　　５８．５３　仮５人気
５位　⑫ダノンスプレンダー　５７．１２　仮３人気

４．プロキオンＳの見解

◎➀メイショウワザシ　西村淳也　５６．０

　前走のスレイプニルＳは、元々距離が長めだった上、差し馬が外から足を伸ばす展開。それを考えれば８着でも十分頑張ったと言える内容だろう。状態もその時に比べれば間違いなく良い状態で、最終追い切りの全体時計は昨年のチャンピオンズカップ時に相当。厩舎がこの馬の初重賞制覇に期待を寄せているのがひしひしと伝わってくる。それに追い打ちをかけるのがポイントの舞台。過去小倉競馬場ダート１７００ｍに出走した時の成績は（３．１．０．１）で唯一の着外も阿蘇Ｓの４着。足抜きの良い馬場状態も味方して、どこまでやれるか。逃げなくても好位につけることができればこの展開でも十分やれる。期待したい。

○⑩サンライズホープ　幸英明　５６．０

　まずは、幸騎手の前々走後ののコメントと前走後のコメントの違いを見ていただきたい。《前々走の灘Ｓ「もっと後ろを離して勝てるだけの力がある馬ですが、抜け出すとフワッとしてしまいました。」／前走の三宮Ｓ「初めて着けたブリンカーの効果がかなりありました。直線に入ると頭を上げていた馬が、今回は全く違いました。」》今走のポイントにも挙げたが、馬具の効果が絶大だったらしい。それに加え、先ほどポイント➃にも記載した通り、このコースはブリンカーに縁があるコース。問題は展開も「もまれなければハナでなくても大丈夫だと思っている。」と陣営。ここでも勝機ありではないか。

△₁⑫ダノンスプレンダー　川田将雅　５６．０

　前走のアンタレスＳの内容を素直に評価したい。ハイレベルなメンバーの中、道中から外々を回し続けて４着。最後は流石に厳しくなったものの、自身の持ち時計を大幅に更新した内容だった。今走のポイントにも挙げたソラを使う面は前走で随分改善されたように見えたし、川田将雅騎手に乗り替わるのも大きなプラス。位置取りをスムーズに決められるとは思えないが、自分のつけたいポジションをすんなり取ることができれば、そうそう大崩れはないだろう。素直な３番手評価。

△₂➈ウェスタールンド　藤岡佑介　５６．０

　ポイントは追走。前にいく馬が多くハイペースになってこの馬に流れが向くと思いがちだが、好走できた大半のレースは前半ゆっくりとした流れのレースだった。すなわちスローペースでの好走が目立つ馬である。予想される展開では追走に力を使ってしまいそうで、指数通りの魅力はないと見た。できれば馬券外になってほしい４番手。

△₃⑪ペプチドバンブー　富田暁　５６．０

　ポイントは展開。この馬はウェスタールンドと違い追走がスムーズにできる馬（いわゆるピッチ走法）で、過去の小倉競馬場ダート１７００ｍの成績は（１．２．０．０）とそれが如実に表れている。前半どれだけ飛ばされようが、それに見合う追走力を持ち合わせているので、この脚質でも大いに期待したい。人気以上に走るのは確実だろう。前向きな５番手。（買い目を注目）

△₄⑯メイショウウズマサ　斎藤新　５６．０

　ポイントは外枠。さすがにフルゲートでここまで先行馬がいるとなると、この枠は厳しいか．．．ただ、指数はそれなりに高く、上記に記載したデータにもそこそこ当てはまってはいるので、距離と厳しい展開をこなすことができれば、好走する可能性は０ではないと考えた。あまり買いたくない６番手。

△₅⑮スマートダンディー　秋山真一郎　５６．０

　ポイントは距離。指数は３位だが、全てダート１４００ｍで残した実績である。距離が延びることが吉とでるか凶とでるか．．．私はあまり良い方に出ないと考えたのでこの印まで。展開が向いてもそれ故厳しそうだ。後ろ向きな７番手。

☆⑦トップウイナー　和田竜二　５６．０

　ポイントは血統。バゴ産駒はこの舞台の夏開催に強く、前走からの舞台替わりで確実に良い方に出るでしょう。前走の無謀な挑戦で馬が変わってくれれば、この相手でもやれる力はあるのではないだろうか。和田竜二騎手とも手が合っているような気がする。人気以上に走ってくれることを期待。

５．プロキオンＳの買い目

馬連　　➀－⑥➈⑩⑪⑫⑮⑯　計７点
馬連　　⑪－⑥➈⑩⑫⑮⑯　　計６点
複勝　①　計１点
複勝　⑪　計１点