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「個性」は手を繋いで ぽんぽこ24 vol3

親方の親方と申します。
私が今1番推しているバーチャルyoutuber の「オシャレになりたい!ピーナッツくん」「甲賀流忍者ぽんぽこ」が「ぽんぽこ24 vol3」というvtuberの合同イベント生放送を8月14日から15日にかけてyoutube上で行いました。

vtuberを始め、そうでないクリエイターを含めて様々な人が参加し、24時間ぶっ通しで様々な企画を行う一大イベント。

祭りが終わった余韻の中、出店の焼きそばだけではほんの少し満たされないお腹を一人で帰る帰り道のコンビニでファミチキを買って食う様な、少し空いた穴を埋める為に今回の祭りの感想、雑感を書き記したいと思います。

本音を言うと今回ぽこピーのファンがファンアート等様々な形でこの祭りに参加しているのを見て、絵も描けないし動画制作も出来ない自分がその中に入って行けないもどかしさみたいな穴があり、それを埋める為に何でもいいから発信しようと思った次第です。

本当なら1つ1つの企画に対して書きたいのですが、そうなるとありえんくらい広告の付いたエロサイトくらい縦長くなるので、今回は大まかな雑感を書きたいと思います。

1.地固めの結果と生まれる責任


「ぽんぽこ24」というvtuberの生放送企画が始まったのは2018年5月3日が最初で、この時の2人が打ち出したテーマは「埋もれた個性の発掘」だったと記憶しています。

vtuberの中には注目されていないけど面白い事を発信している才能を持った人達がいる。
それを24時間の放送を通して知ってもらう。
実際参加されていたvtuberの殆どが所謂個人で活動している人が殆どで、企業に所属していたのはにじさんじのメンバー位でした。

またこれはある意味でぽこピー自身が感じていた事でもあったと思っています。
埋もれている、埋もれて行く事への漠然とした不安とでも言うのでしょうか。
あくまで想像ですが。

その後ぽこピーは個人として精力的に活動し、様々なvtuberとのコラボ企画や企業が主催するイベントへの参加、地上波テレビへの出演といった結果を残して来ました。
2人が言う「地固め」が確実に行われ、人脈を築いて来た訳です。
それらの結果として第2回目のぽんぽこ24では出演者の半分以上が企業所属のvtuberとなりました。

約1年ぶりに行われた今回の24時間生放送はそれまでの「地固め」の集大成だったと思います。
生放送や動画でコラボしたvtuber、音楽活動に参加したクリエイター、2人の活動に共感した者、個人で活動を続けている者。多種多様なメンバーがこのお祭りを盛り上げ、見る者にその個性を刻みました。
ぽこピーを追っていた人にとってはその過程を含めた結果だったので、楽しさの中に感動も一緒におり混ざっていたと思います。
私も泣きました。トイストーリー4見た時の5倍泣きました。
ドラゴンクエスト ユア・ストーリーの0倍。
0には何掛けても0。

しかし、地道な地固めによって生まれた繋がりは同時に「責任」を2人の肩にのせました。

企業に所属するvtuberが背中に所属名を抱える限りその肩に一定のクオリティの担保という責任がのしかかるのと同様に、たくさんの才能ある個性を集めた2人にはそれらが集まった事で起こる化学反応を期待されました。
それぞれの個性にはそれぞれのファンがいて、ファンは自分の推しの個性を疑いません。
だからこそ創作に於いて最も難しい「面白くする」という責任が2人にはのしかかります。

これは自戒を込めた話でもありますが、推しの個性を疑わないファンは口では
「楽しく、健康で、無理せずやればいい」と言っていても、心の中ではこれだけ自分が面白いと思っている人はまた自分の想像を超えるだろう、と思ってしまいます。
「期待値」に際限はありません。

さらにコラボ企画と言った関係性によって生まれる面白さに普段から接している視聴者が多いvtuber界で、ぽんぽこ24の様なイベントを主催する事は相当なプレッシャーだったと思います。

企業や他者が関わっていれば責任を分散する事は可能ですが、ぽこピーは「2人」でこのイベントを主催しています。
自分が面白いと思う個性を集める事は、その個性を活かす義務を自らに課さなければならないと言う事です。でないと自分の感覚を自ら否定する事になってしまう。

その「責任」の大きさは放送始まってからのオープニングでの2人の緊張、エンディングでの2人の解放感、準備にかけられた時間から垣間見えたと思います。

でもだからこそこのぽんぽこ24には価値があると思います。
2人だけで達成された個性の集合の化学反応は、自分も何か出来るんじゃかないか、個人だって何か大きい事を起こせるんじゃないか、そう思わせてくれます。

このクソ長い文章を書いているのもあの2人に背中を押されたからだと思います。
2人に押している自覚はなくても、
twitterで#ぽんぽこ24と検索すれば、背中を押された人がたくさん出て来ます。

2. Mass Vs Core

ここまでこのクソ長くて説明的な文章を読んだ心の強いメンタリストはもうお友ナッツであり里の民同然なので一緒に滋賀旅行行きましょう。ゆるキャラグランプリも投票しよう。

ピーナッツくんがこれまでvtuber界の外様として様々な人に噛み付いてきた事、
つまり「イキり」は大きな存在に対して小さな存在が自分を大きく見せる事でした。
でもぽこピー自体がその大きな存在になりつつある今、立ち位置というものが曖昧になってきていると感じます。

下から突き上げて相手の顎にアッパーをかましていた拳は、ラオウの最後の姿に少しづつ変わって来ているのです。

それでも個人として個性を発信していく姿勢は普段のぽこピー以外の部分から多く見られます。

ピーナッツくんのアニメのキャラクターが音楽活動を行うユニット「レオタードブタとヤギ・ハイレグ」や今回のぽんぽこ24内で行われたvtuber有識者会議の兄ぽこの発言には、それで本当に良いのか?という「レジスタンス精神」が根底にあります。

このある意味で批判的な感覚こそ、他のvtuberには無い個性であり個人の強みです。
単純な悪口や揚げ足取りではなく、大きな存在に対する抵抗、クリエイティブな活動に対する信頼。
これらのHIPHOP的な思想がぽこピーをぽこピー足らしめています。

だからこそ自分はぽこピーを推しています。
いつかでっかい風穴を開けてくれる、革命を起こしてくれると思わせてくれるからです。

人それぞれ「楽しい」という感覚は違うけれど、何か大きな渦に飲み込まれてはいないか?
その渦の外には大きな海が広がっている事を忘れていないか?

ぽこピーを覗く時、ぽこピーもまたこちらを覗いているのです。


3.さいごに

この苦行の様な文章をここまで読んでくれた方はゆるキャラグランプリ当日にピーナッツくんに投票しに会場に行く人です。
私と同じく狂ってるので大丈夫です。

ぽんぽこ24はvtuber界以外から見れば小さなイベントかも知れませんが、企業が台頭する昨今において個人で活動する滋賀在住の2人が、これだけたくさんの個性を集めた事は、2人の日々の努力としか言いようがありません。

その努力が普段知らなかった様々な個性を教えてくれました。この2人にそれら個性は協力し、一緒になって祭りを盛り上げてくれました。

まだ見ぬ個性に対してもぽこピーは手を差し伸べ、その輪を広げてくれました。

vtuberという個性が手を繋いだその円がもっともっと大きくなって、もしかしたら違う国との
輪を、違うバーチャルとの輪を、違う考えの人との輪を繋いでくれるかも知れません。

そんな地固めをいつか見れる日を楽しみにしてこの辺で。

#ぽんぽこ24 #Vtuber

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