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唐突に脳を焼かれたオタクが「トロピカル〜ジュ!プリキュア」を完走した感想


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ドーモ、ワタクシはアーサー・ブラウンと申すんでございますね。

 今度のこの度はうぷ主が「トロピカルージュプリキュア」にひっじょおに感銘を受けまして、完全に情緒を破壊されたので代わって感想を申し上げねばなりやせんでしょう。

プリキュアは初めてだが

 ことの始まりはキュアウィングが男の子で、すなわち、正規のプリキュアとしては史上初の男の子であるという衝撃のニュースが業界を騒然とさせた日に遡ると聞いたございます。それ以来プリキュアのことしか考えられなくなりやしたうぷ主は、東映アニメチャンネルに加入しトロピカルージュプリキュアの視聴を開始したんでございますね。

 不思議ですねえ。男子プリキュアや成人プリキュアに衝撃を受けましたならば、キュアショコラやキュアマカロンが登場するキラキラプリキュアアラモードを見れば良かったのに。
 それはともかくとして、うぷ主にとって本作は初めてシリーズ全編を見たプリキュア作品でございますが、これの如くの女児アニメを見たのは第1回の機会ではないでございますね。

 その昔、うぷ主は何をトチ狂ったのか「おジャ魔女どれみ」第1シーズンをマラソン視聴して渋谷まで見習いタップを買い求めに行ったという過去がありやあす。
 であるならば、うぷ主は他のプリキュア作品との比較は一切できないにもかかわらず「おジャ魔女どれみ」との関連は指摘しうるという極めて歪な立場であると断言せねばなりやせんでしょう。

変身というコンセプトへの完璧な回答

 うぷ主はかつて、おジャ魔女どれみを「完璧なプレイングを見せつけられた」と評しました。
 例えば、おジャ魔女どれみにおける変身は「お着替え」と呼ばれ、魔法の力で自動的に衣装チェンジするのではなく自分で着る必要がありまあす。ちゃんと着れないと時間切れで変身失敗でぇす。BGMも制限時間を知らせるかのようにだんだんテンポが速くなって急かすような曲になっていて、お着替えが成功するとそれをファンファーレで祝うような音がなりまぁす。

 おジャ魔女1stシーズンは特に幼年層をターゲットにしているからか、変身シーンに「上手にお着替えできるかな」というコンセプトが付与されているのです。つまり変身そのものと変身プロセスにちゃんと意味があるというのが評価できるということでぇす。

 トロピカルージュプリキュアでは「普段とは違う自分になること」「自分を奮い立たせるもの」としてメイクと変身を同一視し、変身プロセスもブラシでチークやアイシャドウを塗るアクションになっています。これも変身そのものに意味を持たせ、変身プロセスにも意味を持たせていると言えます。

 ボーイズトイ番組に慣れた身からするとプリキュアの変身は非常に長いと感じます。変身アイテムの操作などで時間を取ることはあっても変身そのものの映像は長くても10秒。しかも短縮や省略が当たり前。1分近い時間を取るプリキュアの変身には「部位ごとにチマチマ変身してないで一瞬で全身パッと変わらんかい」と思ったりもするわけです。

 その点、トロピカルージュプリキュアでは段階を刻むことにちゃんと意味がありますし、自分の手でメイクアップしていくことで時間をかける意味が生まれています。変身プロセスをパート分けすることで同時変身の収まりが良くなっているのも好印象です。

情緒を破壊する「Pretty Holic」の仕様

 メイク=変身の図式は今作から始まった「Pretty Holic」との連動に起因します。「Pretty Holic」は作中に登場するコスメを子供向け化粧品として現実でも販売するというものです。

 こうした事情もあってか本作では変身アイテムではない普通の化粧品も頻繫に登場します。特にリップは第1話のローラとまなつの出会いのシーンから使用され、最終盤では二人の友情の象徴のように扱われます。

 さてこのプリティホリック、お子様用ということもあって水で簡単に落とせるようになっています。作中でもまなつがローラに塗った口紅はローラが海に潜ったことで落ちていました。

 友情の象徴であるリップが水で落ちる。水、つまり海の世界の事情ゆえにローラとまなつに別れが訪れることを最初から暗示していたあまりにも巧妙な伏線!商品仕様を逆手にとった………

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 おや、うぷ主の情緒を破壊したポイントに触れたことで語彙力雲散霧消が解呪されましたね。
 それでは次回からはうぷ主自身が感想を語ることが予定されますでしょう。See Ya!


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